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うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

採集 飼育記 飼育各論 小笠原

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

素潜り海水魚採集のいろいろ【注意すべき生物】

海には人間に危害を及ぼす危険生物が数多く生息していますが

素潜り採集をするにあたって、食用になったり採集の対象になるが、

毒を持っていたりするので危険な生き物について紹介します。

ミノカサゴ類

奥  キリンミノ Dendrochirus zebra
手前 ネッタイミノカサゴ Pterois antennata

ミノカサゴ類は見た目が華やかで、近づいてもすぐに逃げたりしないので、

採集する気がなくても、イタズラしたくなってしまいます。

大抵の場合イタズラをすると逃げていくことが多いですが、

攻撃的な個体の場合、背鰭をこちらに向けて刺してくる場合があります。

背鰭の棘には毒があり、刺されると痛みますので注意してください。

毒のある生物は、見た目が派手なものが多く、ミノカサゴは典型的な例です。

刺された場合は患部を火傷しない程度のお湯(50℃程度)に浸すと

痛みが和らぎます。これはミノカサゴの毒がタンパク質であるためで、

熱によりタンパク質が変性するため、痛みが和らぐのです。

お湯が無い場合は日光にさらされた熱い鉄板やアスファルトに

患部を当てても効果があったという話を聞いたことがあります。

海水魚採集では採集の対象となる種で、写真のキリンミノ、ネッタイミノ

のほか、ハナミノカサゴやミノカサゴ、シマヒメヤマノカミ、キミオコゼが

しばしば採集されますが、それ以外の種はレア種といえます。

ハナミノカサゴやミノカサゴは大型になるため食べることができますが、

水っぽく、他のカサゴ類よりも味が劣ります。

ヒョウモンダコ類

ヒョウモンダコ Hapalochlaena fasciata

ヒョウモンダコは小型のタコで、唾液にフグ毒として知られている

テトロドトキシンを含むため、噛まれると危険です。

噛まれた場合、呼吸困難に陥り、死に至ることがあります。

昨年の採集では2個体が採集され、どちらもノーマルのヒョウモンダコ

Hapalochlaena fasciata でした。採集地は高知県で、昨年は房総半島でも

目撃例が多発していたため、年々生息北限が上がっているとみられます。

Blue-ringed octopusと呼ばれる、青いリング状の模様のものは

オオマルモンダコ Hapalochlaena lunulata であり、日本には2種類の

Hapalochlaena属のタコが生息していますが、

一般的に両者はヒョウモンダコとして括られています。

私が採取した場所は、波打ち際に近いゴロタ石の浜だったので、

磯遊びや採集をしていて目撃する可能性が十分にあり得ます。

採取する場合は、手を触れないように目の細かい網で掬ってください。

有毒生物ですが小さくてかわいいタコなので、飼育してみるのもアリです。

タコなので採ってはいけないと思われるかもしれませんが、

むしろ駆除の対象で、小型種で利用価値が無いので問題ありません。

飼育難易度は高く、清浄な水質を維持する必要があり、

水槽に蓋をするなどして脱走対策を施す必要があります。

ウツボ類

アセウツボ Gymnothorax pictus

ウツボを採集して飼ってみたいという人が少なからずいます。

ウツボは海のギャングと呼ばれ凶暴なイメージを持たれていますが、

実際そうでもなかったりします。岩穴から顔を出しているウツボに

たも網の持ち手を近づけるとたいていの場合穴に引っ込んでしまうのです。

しかし、見えなくなったからといって、そこで穴に手を近づけると

一気に噛まれてグローブを持っていかれたなんて話も聞きます。

私も以前ウツボに同様のちょっかいを出して中指を噛まれ、

骨にヒビが入ったことがあります。やはりギャングです。

採取する際はちょっとしたやり方があるのですが、

危険なのでここでは教えられません。

写真のアセウツボはサンゴ礁の浅所に生息し、全長は1mを超える大型種です。

もしよゐこの濱口の真似をしてウツボ捕ってを食べる場合は、

シガテラ毒を避けるため、南方のものや、

ウツボ Gymnothorax kidako 以外の種に手を出すのはやめましょう。

ウツボ Gymnothorax kidako は和歌山県等で食用とされており、

美味とされています。しかし小骨が多いため捌くのが難しいです。

なので東上は実はまだ食べたことがありません。

オニオコゼ科の魚

オニダルマオコゼ Synanceia verrucosa

沖縄で採集する際に気を付けなければならないのが本種の存在です。

完全に石に擬態しているため、気づかず手をついたり踏んだりして

背鰭の毒棘に刺される事故が多発しています。

オニダルマオコゼは浅所にも多く生息し、刺されると死に至ることがあるため、

浅所での採集では本種を含む石に擬態している魚に注意すべきです。

不用意に手足をつかないこと、歩かないことが身を守るポイントです。

私も何度も遭遇していますが、ギリギリまで近づかないと分かりません。

オニダルマオコゼが逃げるために動き、初めて気づくパターンが多いです。

刺されたらミノカサゴ同様、患部をできるだけ熱いお湯に浸すことです。

オニダルマオコゼは非常に美味な魚で、

東上的には見つけたら捕獲して食べたくなる魚です。

もっぱら、網で捕えるのは非常に簡単なのですが、

さばく時に刺されないよう注意する必要があります。

沖縄の通りすがりの釣り人いわく、さばく前に背鰭に熱湯をかけて

できるだけ毒を変性させてから、背鰭をハサミで切り取るとより安全

にさばくことができるそうです。

自信がある人は自分でさばいて食べてみるのもありかもしれません。

ただし、何かあっても自己責任で!
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