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うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

採集 飼育記 飼育各論 小笠原

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

フレームエンゼルの飼育


和名 フレームエンゼルフィッシュ
学名 Centropyge loriculus
スズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属クシピポプス亜属
全長 10cm
分布 中・西部太平洋
赤を基調とする体色に黒のバンドが入るのが特徴の美しい小型ヤッコ。
生息地により体色の赤みや、バンドの入り方が異なる。

特徴

マリンアクアリウムの世界では、たいへん人気のある小型ヤッコ。

入荷量も多く、価格も安価なことが多い。

人工飼料への餌付きも非常に良く、アクアリウム雑誌や・他サイトでは

「初心者向き」とされている。←私は初心者向きとは思っていない

ヤッコの中では雌雄の判別がしやすい種で、

背鰭及び尻鰭の後部が角張っている方が雄、

丸みをおびているのが雌である。そのため、ペアリングがしやすい。

飼育について

サンゴ水槽での飼育

フレームエンゼルはクシピポプス亜属と呼ばれる仲間に属しているため、

一般的に、サンゴを突きにくいといわれていますが、

個体によってはサンゴを突くものもいます。

餌が足りなくなれば、それだけサンゴを突く確率も上がりますし、

他魚がサンゴを突いているのを見て同じように突く可能性も考えられます。

しかし、小型サンゴ水槽で小型ヤッコを飼育することができる可能性が

あるのは、本種やチェルブ、フレームバックぐらいだと考えます。

大型水槽であれば、サンゴの個体数も増やせますし、

良い状態でサンゴを飼育することが可能ですので他のクシピポプス亜属や

ケントロピーゲ亜属のヤッコを飼育することは不可能ではありません。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

サンゴを突く小型ヤッコと比較的突きにくい小型ヤッコ

他の魚との混泳

混泳の一例、写真はフレームエンゼルとディアディムアンティアス

ヤッコ(エンゼルフィッシュ)という魚は魚全体でみると

水槽内のカースト上位に君臨する魚であり

ヤッコを中心に他種との混泳関係を作っていくことになります。

フレームエンゼルの場合、混泳魚は基本的にヤッコ同士(同種・同属)は避け、

ハナダイやチョウチョウウオ、ゴンベ、小型ハゼ等、

同じようなサイズ又はそれ以下のサイズの他種との混泳をお勧めします。

同種・同属間との混泳

ヤッコ同士を混泳させるのは難しいといわれています。

同種ならペア形成、異種のヤッコなら比較的気が弱いものから

水槽に入れる、レイアウトを工夫する、水槽を大型にするなど工夫が

必要になります。上級アクアリストの方の意見を参考にしてください。

フレームエンゼルは自然界ではハーレムを形成しますが、

水槽内では大変難しく、ペアでの飼育がやっとではないかと思います。

ただ、前述のとおり雌雄の判別が容易であるため、

ペア形成は個体選びの面から、比較的やりやすいとは思います。

フレームエンゼルは、小型ヤッコの中では比較的性格は温和なほうだと

思います。他種小型ヤッコとの混泳は初心者の方にはお勧めしませんが、

もしするならば、気が弱い種類(個体)のヤッコから水槽に導入し、

餌付けをしっかり行ってから、その後気の強い種類(個体)のヤッコを

入れるという手順になります。水槽内のレイアウトは、

ライブロックを複雑に組み、それぞれのヤッコが隠れられる場所を

作ってあげることが、ヤッコ混泳の成功のカギではないかと思います。

餌について

フレームエンゼルは、たいへん人工飼料への餌付きが良く、

苦労することは少ないと思いますが、稀に餌付きにくい個体が

いると考えられますので、その場合は冷凍ブライン等から

徐々に餌付けていってください。

飼育環境・総評


性格☆☆☆☆★ヤッコの中では比較的良い
耐病性☆☆★★★特に導入初期に注意
対水質悪化☆☆★★★水質悪化には弱いです
餌付き☆☆☆☆*☆5にしてもいいかも

いくら一般的に飼育が容易といわれていても、

やはりヤッコはヤッコです。初心者が安易に手を出すとやっぱり

痛い目にあいます。そういう意味では容易という言葉は使うべきでは

ありません。水槽が立ち上がっていないと、必ずと言っていいほど

白点が出ますし、水質が悪化すればトリコディナにも注意が必要です。

水槽が立ち上がっていて、水質が安定し、フレームが水槽環境に一旦

慣れてしまえば「容易」なのであって、それはどの魚にもいえることです。

フレームエンゼルはショップでの入荷量が多く、ハワイ産・マーシャル産

クリスマス産など、いろいろな産地の個体が出回っています。

ハワイ・マーシャル産は比較的安価ですが、クリスマス産はそれより高価です。

特にクリスマス産は赤みが強く、なかには黒いバンドがほとんどない

ウルトラフレームという個体もいます。

個体選びをする際は、特にショップで安売りされている2000円前後のものは

避けた方がいいと思います。そういった個体はシアンによる薬物採取により、

状態が悪くなっているものが多く、1週間以内に死亡する可能性が高いです。

個体選びは慎重に行って下さい。
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サンゴを突く小型ヤッコと比較的突きにくい小型ヤッコ

サンゴ水槽で小型ヤッコを飼育したい、そう考えている時期が

東上にもありました。いろいろ調べると、サンゴを突きやすいものと

比較的突きにくいものがいることが分かりました。

小型ヤッコとして知られている

アブラヤッコ属(ケントロピーゲ属)は2つの亜属に分けられます。

1つはクシピポプス亜属、もう1つはケントロピーゲ亜属です。

前者のクシピポプス亜属のヤッコの中には、

特にサンゴを突きにくい種類がいます。

比較的価格が安く手を出しやすい種類の例として、

フレームエンゼル
アフリカンフレームバックエンゼル
チェルブピグミーエンゼル

がサンゴを突きにくいクシピポプス亜属の小型ヤッコです。

フレームエンゼル
Centropyge loriculus

フレームエンゼルはLPS・ソフトコーラル水槽で飼育したことがありますが、

サンゴを突いたりせず、餌付きも良く飼育しやすいケントロでした。

フレームバック系は気が強いため、混泳魚と問題を起こすおそれがあり、

総合的に評価してサンゴ水槽で小型ヤッコを飼うなら断然フレームエンゼルです。

それ以外のクシピポプス亜属のヤッコもサンゴを突きにくいといわれていますが、

安価で入手しやすい、飼育難易度が比較的低い、

狭い水槽でサンゴを飼育していても安心できるのは、

上記3種と東上は考えています。

上記以外のクシピポプス亜属のヤッコ(代表的なもの)には

ルリヤッコ・アカハラヤッコ・ダイダイヤッコ・チャイロヤッコ

レンテンヤッコ・マルチカラーエンゼル・カリビアンフレームバックエンゼル

ホツマツアピグミーエンゼル・ココスピグミーエンゼル

レスプレンデントピグミーエンゼル・ポッターズピグミーエンゼル

フィッシャーズピグミーエンゼル等がいます。

この中には、サンゴを突きにくい種類(カリビアンやココス)もいますが

高価なためなかなか手が出せません。

その他のクシピポプスは個体差によります。こちらもまた

レンテンやレスプレ等高価な種類もいます。

私のイメージでは日本に生息しているダイダイ以外のクシピポプスは

サンゴを突きやすいイメージがあります(アカハラやルリ・チャイロ等)。

あくまで東上の偏見ですのでその辺りは

実際にサンゴ水槽に入れてみないと分からないですが、

海水魚飼育は、教科書通りにはいかない部分が多いのです。

コガネヤッコ(レモンピールエンゼル)
Centropyge flavissima

ソメワケヤッコやレモンピールエンゼルを含むケントロピーゲ亜属のヤッコは

実際にサンゴ水槽で泳がせてみないと分からない部分が大きいです。

小型水槽ならば大抵の場合サンゴをつつき回してダメにするとは思います。

ケントロピーゲ亜属の中でもゴールデンエンゼルは、

サンゴを突きやすいので、サンゴ水槽での飼育は特に不可です。

それ以外のケントロピーゲ亜属のヤッコも

基本的にはNGと考えておいたほうがいいと思います。

ミノカサゴ類の飼育


和名 キミオコゼ
学名 Pterois radiata
カサゴ目フサカサゴ科ミノカサゴ亜科ミノカサゴ属
全長 18cm
分布 南日本の太平洋岸・伊豆諸島・琉球列島・インド洋・太平洋
ネッタイミノカサゴ、ミズヒキミノカサゴに似るが、眼上の皮弁にひだが無いことで見分けられる。

和名 ネッタイミノカサゴ(手前の魚)
学名 Pterois antennata
カサゴ目フサカサゴ科ミノカサゴ亜科ミノカサゴ属
全長18cm
分布 南日本の太平洋岸・伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島・インド洋・太平洋
ミズヒキミノカサゴ Pterois mombasae との見分けのポイントは、胸鰭軟条に縞模様が無いこと。

和名 キリンミノ
学名 Dendrochirus zebra
カサゴ目フサカサゴ科ヒメヤマノカミ属
全長20cm
分布 南日本の太平洋岸・伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島・インド洋・太平洋

和名 ハナミノカサゴ
学名 Pterois volitans
カサゴ目フサカサゴ科ミノカサゴ亜科ミノカサゴ属
全長 45cm
分布 南日本の太平洋岸・伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島・インド洋・中~西部太平洋の熱帯域
南方の海で最もみられるミノカサゴ。写真のハナミノの全長は22cm

飼育について

ミノカサゴ類は、大型に成長する種類がいます。

なかでもハナミノカサゴ、ミノカサゴ Pterois lunulata

は最大で40cmを超える大きさまで成長します。

これらを飼育するためには90cm水槽以上のサイズが望ましいです。

それ以外の種でも、75cm水槽は欲しいところです。

サンゴ水槽での飼育

サンゴ水槽での飼育が可能ですが、ミノカサゴは出来るだけ小さいサイズ

水槽のサイズは大き目が望ましいです。

レイアウトによってミノカサゴが泳ぐスペースが無くなってしまうためです。

大型種は糞の量も大量なので、水質に注意です。

他魚との混泳

ミノカサゴの口に入らないサイズの魚と混泳が可能です。

ハゼ、カエルウオ等体高が低い魚は丸呑みにされてしまうので混泳不可です。

体高の高い大型チョウ、大型ヤッコ、ハギならば可能であると思われます。

ただし、魚によってはミノカサゴの鰭をつついたりするので注意です。

同種・同属との混泳

極端にサイズが違わなければ、ミノカサゴ同士の混泳は可能です。

異種のミノカサゴを混泳してもケンカしたりはしません。

餌について



餌付け難易度は低いです。ミノカサゴ類は生きた魚や甲殻類を食べます。

最初はスジエビ等を与えておけば、まず食べてくれます。

そこから死にエサにだんだんと慣らしていけば人工飼料にも餌付きます。

飼育環境・総評


性格 ☆☆*★★ 普通
耐病性 ☆☆*★★ 尾腐れ・白点に注意
対水質悪化 ☆☆★★★ 水質悪化は尾腐れに直結
餌付き ☆☆☆☆★ 段階を踏めば人工飼料に餌付く

ミノカサゴの飼育において最も気をつけなくてはならないのが比重です。

飼育水の比重は必ず1.021以上をキープしてください。

ミノカサゴ類は低比重に弱く、低比重下ではすぐに細菌性感染症(尾腐れ)

にかかってしまいます。

関連リンク→ハナミノカサゴの尾腐れ病治療

背鰭には毒棘があり刺されると痛みますので、

水槽に手を入れる際はミノカサゴの動きを常に注視してください。

人慣れしたミノカサゴは刺してきたりしないと思いますが、

始めのうちは要注意です。刺された場合は患部を

火傷しない程度のお湯(50℃程度)に浸けると痛みが和らぎます。

ヒーターを使用する際はヒーターカバーがあると

ミノカサゴが火傷するのを防げます。

水温は熱帯種に関しては25℃前後でよいと思います。

温帯種はそれよりも低くキープする必要があると思います。

また、ミノカサゴは脱皮をします。

時より体を震わせて白い膜を大量に出したらそれが脱皮です。

大型の個体の場合は特に観察しやすいです。

脱皮後は水槽に膜が大量に浮きますので、

すぐに掃除して水質悪化を防ぎましょう。

採集

採集難易度 ☆★★★★
レア度 ーーーーー
輸送に対する強さ ☆☆☆★★

ミノカサゴ類は見た目が派手なものが多く、動きも緩慢なので

捕獲しやすい魚です。一般的にミノカサゴ・ハナミノカサゴ

キリンミノ・キミオコゼ・ネッタイミノカサゴ・シマヒメヤマノカミ

ミズヒキミノカサゴが多く採集されますが、それ以外の種はレアです。

採集時に網で鰭に傷が入り、そこから感染症にかかりやすいので

自家採集のミノカサゴを水槽に入れる際は薬浴をすることをお勧めします。

オイランヨウジの飼育


和名 オイランヨウジ
学名 Doryrhamphus (Dunckerocampus) dactyliophorus
トゲウオ目ヨウジウオ科ヒバシヨウジ属オイランヨウジ亜属
全長 18cm
分布 福島県・南日本の太平洋岸・伊豆諸島・琉球列島・インド洋・太平洋
岩礁及びサンゴ礁域に生息。吻から尾鰭付け根まで赤茶色の横帯があることが特徴。
(Dunckerocampus)はオイランヨウジ亜属の意

特徴

ヨウジウオのなかでも遊泳性が強いヒバシヨウジ属の仲間。

シマシマ模様がかわいいヨウジウオでアクアリウムにおいて人気が高い。

同属の魚でカスミオイランヨウジ 
Doryrhamphus (Dunckerocampus) naia

が日本に生息しているが、本種とカスミオイランヨウジは

尾鰭中央の白斑の有無で見分けることができる。

オイランヨウジ亜属のヨウジウオは、他のヨウジウオと違い育児嚢が未発達で

メスは直接オスの腹部に卵を産み付ける。

そのため卵を持っていない個体を、見た目で雌雄の判断をするのは難しい。

自然界では岩の隙間にいることが多く、ペアまたは単独でいる。

※カスミオイランヨウジ Doryrhamphus (Dunckerocampus) naia
オイランヨウジとの相違点は、尾鰭の白斑が無いこと、赤色横帯の境界がはっきりしていないこと(かすんでいることが和名の由来)、体色が黄土色ベースであることである。

飼育について

サンゴ水槽での飼育

ヨウジウオのようなプランクトンイーターはサンゴ水槽で自然に湧く

微生物を食べさせて飼育する方法が長期飼育のコツです。

しかし、一般的に売られているオイランヨウジはサイズが大きく

リーフタンクでの無給餌飼育では痩せがちになると考えられますので

活イサザアミを与えたり、冷凍ホワイトシュリンプに餌付けた方が

より長期飼育が狙えると考えられます。

昼間のライト点灯時はライブロックの陰に隠れていることが多く

水槽の主役となるような魚ではないような気がします。

他の魚との混泳

ヨウジウオの仲間は泳ぎが遅く、遊泳する他魚との混泳はストレスになる

恐れがありますので、あまりお勧めできません。

小型ハゼや、他のトゲウオ目の魚、マンダリンとの混泳がベストです。

同種・同属との混泳

基本的に問題ありませんが、同種同士を混泳すると小競り合いが

起こることもあるそうです。ペアでの飼育が望ましいといえます。

他のヨウジウオやタツノオトシゴとの混泳にも向いています。

餌について

プランクトンイータ―なので、餌には苦労します。

いちばん楽な方法はリーフタンクでの無給餌飼育です。

給餌飼育の場合、活きイサザアミ、活きブラインシュリンプならば

ほとんどの個体が食べてくれるはずです。

前者は餌代や安定供給が問題で、後者は水をかなり汚します。

冷凍ホワイトシュリンプを食べてくれる個体も多いです。

その場合かなり飼育が楽になり、長期飼育が狙えます。

人工餌には餌付かないので、根気よく冷凍ホワイトシュリンプに

餌付けることに専念しましょう。

ヨコエビは好き嫌いがあり、食べる個体と食べない個体がいます。

給餌飼育の場合は給餌頻度を高めにしないとすぐに痩せてしまいます。

ヨウジウオやタツノオトシゴの飼育は餌の面で大変ということは

以前から言っている通りです。

飼育環境・総評

性格 ☆☆☆☆☆ 非常に良い
耐病性 ☆☆★★★ 尾腐れ病に注意
対水質悪化 ☆☆★★★ 水質悪化には弱い
餌付き(人工餌) ★★★★★ プランクトン食

オイランヨウジは暖かい海に生息する魚なので、低水温に弱いです。

また、水質悪化にも弱い傾向があり、ブラインや冷凍餌の給餌飼育には

水質管理に注意が必要です。

尾鰭はカニに切られたり食べられたりすることがあります。

サイズの大きいボクサーシュリンプ(オトヒメエビ等)との混泳は

避けてください。捕まってしまい尾鰭だけしゃぶられ半殺しにされます。

尾鰭を無くすと細菌性感染症にかかり99%死亡します。

背鰭が透明で見えにくいですが、尾ぐされ病にかかると

非常に症状が分かりにくいので、進行させてしまい、やがて皮膚まで

達してしまい、この場合も99%の確率で死亡します。

進行も早いため、背鰭の白濁を確認したら早急に対処が必要です。

ヨウジウオ特有の病気があるらしく、腹周り(肛門や育児嚢)が変色し

数日以内に死亡する例があるようです。この病気は対処法が無いため、

罹ってしまった場合は絶望と考えてください。

採集

採集難易度 ☆☆☆★★
レア度 ☆☆☆*★
輸送に対する強さ ☆☆★★★

我々の仲間内での採集例は、一昨年の八重山諸島での一個体のみです。

分布域的に数が多いのは沖縄島以南です。

屋久島では本種よりもカスミオイランヨウジが優占しているとも

いわれています。本州沿岸でも採集できるかもしれませんが、

かなり深いところまで潜らないといないと思われます。

幼魚は稀にガンガゼの間にノコギリヨウジやハシナガウバウオに混じって

いるかもしれません。いずれにせよ、岩穴の隙間に多いので、

採集にはヨウジウオ専用の金魚網が必要になります。

ソメワケヤッコの飼育

ソメワケヤッコを飼育し始めて2か月が経ったので、

東上的、飼育各論をお送りします。

和名 ソメワケヤッコ
学名 Centropyge bicolor
スズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属
全長 15cm
分布 南日本の太平洋岸・琉球列島・インド・太平洋
岩礁域、サンゴ礁域の水深数m~20mに生息

特徴

サンゴ礁域でよくみられる普通種のヤッコ。

紺と黄色の二色に染め分けたような体色が特徴。

雌性先熟で性転換をするが、雌雄で色彩や体格の差は

殆どないため、雌雄判別は見た目では困難。

飼育について

サンゴ水槽での飼育

ソメワケヤッコは、サンゴを食べてしまいます。

特にLPSやSPSは好んで食べてしまう場合が多く、

ハナガタサンゴ類は特に狙われます。

ソフトコーラルは個体差にもよりますが、食べられてしまう場合があります。

例え初めはソフトコーラルを突いていなくても、

後からつつきだすようになることもあります。

一度つつきだした個体は人工餌に慣れても

サンゴを食べ続けることがあるので注意が必要です。

他の魚との混泳

やや気が強い魚です。自分よりも弱い魚を追いかけたりすることがあります。

しかし、小さい個体は自分より大きい混泳魚に怖気づいてしまい、

ライブロックに隠れて出て来なくなってしまうこともあります。

たいていの場合大きくなると性格が悪くなり、

大型ヤッコとも張り合って混泳できるくらいになります。

小さいうちは、水槽内ではソメワケヤッコがボスになるように

混泳魚を選ぶと良いと思います。

その場合ソメワケよりサイズの小さいスズメダイや、ハタタテハゼ、

ハナダイ辺りが混泳に向いていると思います。

同種・同属間の混泳

同種の混泳は、水槽内でペアリングできれば可能であると思われますが、

水槽内でのヤッコのペアリングは難しいですので、

同種の混泳はするべきではないと思います。

他種のヤッコとの混泳は、激しく争う場合がありますので、

混泳させないか、隔離などの措置をとる準備が必要です。

ヤッコ同士の混泳は難しいので、

初心者のうちは1水槽に1匹が原則だと思います。

餌について



ソメワケヤッコというと、餌付きにくいイメージがあります。

おそらく、薬物採取や輸送のストレスが影響しているのだと思います。

ショップで購入するときは、粒エサOKの個体を選んだほうが無難だと思います。

餌付けをする場合は殻付きアサリから始め、

すり潰したアサリに人工餌を混ぜたものを与えるというように

ステップアップしていくと良い結果が出るかもしれません。

私のソメワケはセナキルリスズメが人工餌を食べるのを見て、

人工餌を食べるようになりました。

混泳魚の餌食いの影響もあると思います。

人工餌は基本的に植物系の餌をあげるといいですが、

たまには冷凍ブラインシュリンプ等をあげても良いと思います。

私のソメワケのように採集個体の場合、比較的餌付きやすいかもしれません。

飼育環境・総評


アップにするとなんだか間抜けで笑える顔

性格 ☆☆☆★★ やや気が強い
耐病性 ☆☆★★★ ヤッコなので白点・トリコに注意
対水質悪化 ☆☆*★★ 硝酸塩は20ppm以下
餌付き ☆☆*★★ 個体差によるが、やや餌付きにくい

ヤッコですので、チョウチョウウオ程ではありませんが、

病気にかかりやすいです。病気にかからないために、

硝酸塩は出来る限り低い数値を保ってください。

水槽導入当初は、トリコディナ症に注意してください。

寄生虫を持っている可能性があるので、水槽に入れる前に

2分程淡水浴をしたほうが良いと思います。

クリーナーシュリンプ等のエビとの混泳は相性がいいです。

ショップで安価で売られている個体は、

薬物採取された個体の可能性があります。そういった個体は

飼育開始から数週間で突然死ぬことがあるので、

個体選びは慎重に行って下さい。

採集

採集難易度 ☆☆☆☆*
レア度(採集家基準) ☆☆☆☆★
輸送に対する強さ ☆☆☆★★

分布は南日本の太平洋岸・琉球列島です。

10mくらいの水深のサンゴ礁・岩礁にいるイメージが強いです。

2013年は高知県西岸で1匹採取し、写真に使用しているのはその個体です。

私は水深おおよそ8m程の場所で採集しました。

運が良ければもう少し浅い場所で遭遇できると思います。

アブラヤッコ属の魚は逃げ足が速く、割と賢いので

素潜り採集中級者以上向けの魚とし、難易度は4.5と評価しました。

ダイバーにとっては浅所に生息する普通種とはいえ、採集家目線では

遭遇して実際にキャッチできることは少ないと思うのでレア度は4としました。

輸送に対する強さは普通の魚並みです。

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東上の個人的なネタです
近況はこちらを見てください。

Contents



忙しくても維持できる海水魚水槽をコンセプトに、更新を再開しました。初期の頃の水槽の様子と現在の様子ががらりと変わっており、その変化と、東上の成長が分かるコンテンツとなっております。



沖縄・高知・和歌山・伊豆等をメインフィールドに、熱帯海水魚の素潜り採集をするコンテンツです。鼓膜穿孔が慢性化しており、更新できるかは未定です。



鉄道模型のいわゆる「ジオラマ」を1畳サイズのレイアウトに実現することを目標に、トンネルや草の生やし方など初心者の初心者による初心者のためのレイアウト製作の様子をお伝えします。現在更新を停止しています。



東上が飼育したことのある海水魚について、東上的飼育の方法について紹介するコンテンツです。特にカミソリウオやタツノオトシゴ、ヨウジウオのような特殊な魚を中心に展開しております。日本産の魚種に関しては、採集についても取り上げています。



2014年10月、小笠原諸島父島へ行って参りました。シュノーケリングに海水魚採集、魚突きと、海の遊びを満喫した滞在でした。ユウゼンやレモンピールエンゼル等、日本では小笠原でしか見られない魚種と出会うことができました。小笠原諸島で海水魚採集をする際の解説や注意点はこのリンクをご覧ください。



CB400SBRevoに乗ってツーリング先での出来事や、近畿・中部周辺のツーリングに最適そうな道をレポートしていきます。高知県でのキャンプツーリング×海水魚採集にも挑戦してみました。



ロードスター(NC)の記事です。バイク以外の足が増えたので、夜間の寒い星空撮影も行く機会が増えそうです。ロードスターの紹介やツーリングの記事はここからどうぞ。



星と、風景を一緒に撮るという写真です。なかなか条件が揃わず、撮影は失敗の方が多いですが、条件が揃った時の美しい風景を追い求めて、新月の夜に活動しています。

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