サンゴ水槽で小型ヤッコを飼育したい、そう考えている時期が
東上にもありました。いろいろ調べると、サンゴを突きやすいものと
比較的突きにくいものがいることが分かりました。
小型ヤッコとして知られている
アブラヤッコ属(ケントロピーゲ属)は2つの亜属に分けられます。
1つはクシピポプス亜属、もう1つはケントロピーゲ亜属です。
前者のクシピポプス亜属のヤッコの中には、
特にサンゴを突きにくい種類がいます。
比較的価格が安く手を出しやすい種類の例として、
フレームエンゼル
アフリカンフレームバックエンゼル
チェルブピグミーエンゼル
がサンゴを突きにくいクシピポプス亜属の小型ヤッコです。
フレームエンゼル
Centropyge loriculus
フレームエンゼルはLPS・ソフトコーラル水槽で飼育したことがありますが、
サンゴを突いたりせず、餌付きも良く飼育しやすいケントロでした。
フレームバック系は気が強いため、混泳魚と問題を起こすおそれがあり、
総合的に評価してサンゴ水槽で小型ヤッコを飼うなら断然フレームエンゼルです。
それ以外のクシピポプス亜属のヤッコもサンゴを突きにくいといわれていますが、
安価で入手しやすい、飼育難易度が比較的低い、
狭い水槽でサンゴを飼育していても安心できるのは、
上記3種と東上は考えています。
上記以外のクシピポプス亜属のヤッコ(代表的なもの)には
ルリヤッコ・アカハラヤッコ・ダイダイヤッコ・チャイロヤッコ
レンテンヤッコ・マルチカラーエンゼル・カリビアンフレームバックエンゼル
ホツマツアピグミーエンゼル・ココスピグミーエンゼル
レスプレンデントピグミーエンゼル・ポッターズピグミーエンゼル
フィッシャーズピグミーエンゼル等がいます。
この中には、サンゴを突きにくい種類(カリビアンやココス)もいますが
高価なためなかなか手が出せません。
その他のクシピポプスは個体差によります。こちらもまた
レンテンやレスプレ等高価な種類もいます。
私のイメージでは日本に生息しているダイダイ以外のクシピポプスは
サンゴを突きやすいイメージがあります(アカハラやルリ・チャイロ等)。
あくまで東上の偏見ですのでその辺りは
実際にサンゴ水槽に入れてみないと分からないですが、
海水魚飼育は、教科書通りにはいかない部分が多いのです。
コガネヤッコ(レモンピールエンゼル)
Centropyge flavissima
ソメワケヤッコやレモンピールエンゼルを含むケントロピーゲ亜属のヤッコは
実際にサンゴ水槽で泳がせてみないと分からない部分が大きいです。
小型水槽ならば大抵の場合サンゴをつつき回してダメにするとは思います。
ケントロピーゲ亜属の中でもゴールデンエンゼルは、
サンゴを突きやすいので、サンゴ水槽での飼育は特に不可です。
それ以外のケントロピーゲ亜属のヤッコも
基本的にはNGと考えておいたほうがいいと思います。
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