うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

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うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

2021再びの小笠原諸島へ②星景撮影編


小笠原諸島は、日本の中でも有数の空の暗さを誇ります。

東上は、星景撮影を始めてから大台ヶ原、四国カルストなど空が暗い場所を

何度か訪れてきましたが、今までで最も空の暗い場所だったように思います。

もちろん、大台ケ原やカルストもすごいのですが、

全方位満遍なく暗いというのは意味では、

太平洋上の島に軍配が上がると思います。

光害を地図にした、Light pollution mapというサイトがあります。

空の暗さを色で表現しているので視覚的に分かりやすいです。

画像は、父島の光害の様子ですが、港や集落のある大村地区を中心に

多少の光害があるようですが、大村地区からでも普通に天の川が見えます。

とはいえ、せっかく星を見るのであれば、光害のより少ない島の南部で

車でアクセス可能なコペペ海岸や小港海岸、洲崎がおすすめです。

洲崎海岸

象鼻崎という岬を眺めるロケーションの海岸です。都道240号線を

扇浦のT字路で小港方面に曲がらず、直進すると行き止まりにある場所です。

車で海岸のすぐ横までつけることができアクセスも良いです。

舗装路が終わり、未舗装路の広い場所に出ます。夜はほかの撮影者の

方がいるかもしれませんので、減光しながら気を付けて進入しましょう。

象鼻崎と夏の天の川、最初後述のコペペ海岸から撮影していたのですが、

台風による南からの湿った風が、中山峠を駆け上がる際に気温が下がり

露点に達してしまったために雲が大量に発生していました。

そのため、コペペ海岸の南天は、曇っていました。そこで少し東側の洲崎に

行ったところ、何とか雲が天の川にかからずに撮影することができました。

洲崎からも、象鼻崎で上昇気流が発生し陸地上空に雲が発生していました。

父島で南の空をクリアに見渡すためには、風が湿っていないことと

あまり風が吹いていないことが条件になりますね。(どこでもそうですが)

コペペ海岸

こちらも車でアクセスしやすい海岸です。

トイレもあるので好条件な撮影場所になります。

南風がある場合、中山峠にぶつかった風が上昇し雲が発生します。

そのため、ちょうど天の川を隠してしまいます。

南国っぽい屋根付きの休憩所が、趣あるシルエットを醸し出しますね。

やらかしました。ペルセウス座流星群の火球を狙っていたのですが、

ピント合わせ中に流れるという痛恨のミス。星撮りあるあるです。

番外編 おがさわら丸から星景写真

船上からの星撮りは難しいです。なぜなら船自体が揺れるからです。

そのため、シャッターを切る時間は1秒から2秒程度に抑え、

その分絞りを最大限に開放(F1.4)、そしてISOは禁断の12800です。

ISO12800でも破綻しない性能のボディと、高価な大口径単焦点レンズが必要な

ため、あまりお勧めしません。沼にハマっている方はどうぞ。

おがさわら丸に乗って撮影しているんだぞ、ということを

アピールしたいがゆえに、船体の一部を入れて撮影するのですが、

船体は照明に照らされているため、写真に写すと真っ白になってしまいます。

写真は加工することが前提になります。

2014年の写真を加工してみた

国立天文台VERAと秋の空。この時はEOS60Dにキットレンズだったので、

ノイズが酷いです。絶対に拡大して見ないでください(笑)


小笠原諸島は、環境省の呼びかけで実施されていた「全国星空継続観察」で

平成22年に小港海岸、23年にはコペペ海岸が「日本一の星空が見える場所」

という栄誉に輝いたという実績がある場所ですので、

綺麗な星空を観察したいという方にとって間違いはありません。

ただ、星撮りのためだけに訪れるのは勿体ないですので、

ダイビング、シュノーケリング、ドルフィンスイム、釣りなど海の遊び

と合わせて星撮りが趣味の方、ぜひお越しください。

2020ふたご座流星群

ふたご座流星群は、明るい流星が多く三大流星群の中では

最も見ごたえのある、そして写真に写りやすい流星群だと思います。

今回は極大日の前日の、12月12日の晩から、13日にかけて

観測と撮影を行いました。
今回撮影地に選んだのは、山梨県にある全国育樹祭記念広場です。

周囲を森林で囲われており、北天は甲府方面の光害がありますが、

富士山を見渡す南天は比較的暗い空のため、冬の天の川がうっすらと

写るようなレベルです。

上の写真はサブ機のEOSkissx7にEF24-105F4Lを装着し実質35mmぐらいの

画角で放射点のちょっと下あたりを撮影したものです。

小さな流星を含めると1時間に30個弱ほど流れていました。
比較的、低いところを流れる流星が多かったように思います。

高度が低いぶん、地上付近の大気の影響を受けやすいため、

写真には写らなかったのですが、長い軌跡の流星も多くみられました。

12月ということもあり、気温は-2度。足元の防寒対策を怠ったため、

そろそろ限界と思った矢先に流れたのが上の流星。

その場にいた撮影者たちの歓声とどよめきが響き渡りました。

みんな富士山方向にカメラを向けていたので、誰もがしあわせになれる

素晴らしい位置に流れてくれましたね。

大変寒い中の撮影でしたが、撮れ高は十分といったところでしょうか。

次の流星群は1月のしぶんぎ座ですが、毎回ふたご座の撮影の寒さに

懲りていつも撮影に行かないのがオチだったりします。

もし、気が向いて撮影に出かけたら撮影レポートをお届けする予定です。

2020ペルセウス座流星群

流星群の撮影昔話?

その昔、奈良に住んでいたころはNM氏とともに近くのフォレストパーク神野山

へ行き、流星群の撮影をしたものです。

ふたご座流星群2014.12.14 ←当時の記録です

そのころは、EOS60DにEF-S 18-55 F3.5-5.6のレンズを使い、慣れないピント

合わせに苦労しながら、撮影をしていたのが懐かしく感じられます。

比較的大きな流星が流れると「カネ金かねkane!!!!」と連呼し、星に願いを

叶えてもらおうとしましたが、今も金持ちには成れていません。

あの当時、天の川を写すためにはどのような時期や時間にどの方角を見れば

よいかなどという知識はなかったので、ただひたすらに空を写して

いたように思います。流星群の撮影はブログ記事にはしていませんが、

2018.11.18のしし座流星群、2019.12.14のふたご座流星群も撮影をし

流星というのは比較的明るくないと、写真には写らないということを

学ばされました。あとは運任せですね、

2018年のしし座流星群は、富士ヶ嶺から南天に向け撮影をしました。

富士クラシックに向かう広い道路は誰も通らないので撮影向きです。

2019年のふたご座流星群は、仁科峠から撮影をしました。

空があまり暗くないので見える星も少なめですね。

今年のペルセウス座流星群は?

今回の流星群は三大流星群のひとつであるペルセウス座流星群です。

この流星群、割と毎年のように撮影に出かけているのですが、

夏の不安定な天気に翻弄され、まともに撮影できたことが一度もありません。

今回も、実は極大日の前日(11日)に南伊豆に撮影に出かけているのですが、

厚い雲に覆われて観測することができませんでした。

そして、本命の極大日(12日)は、極大時刻の22時の1時間前に南伊豆に

現地入りし、どこで撮影をするか考えていたのですが、あいあい岬は

他県から来たと思われる流星眼視観測勢でごった返しており、

付近の道路は路駐地獄になっていて、ライトを減光せずに待っているような

連中が多く、マナーが最悪だったのでプランを変更し、石廊崎灯台で撮影

することにしました。駐車場から夜の暗い道を歩かなくてはなりませんが、

簡単にたどり着けてしまっては、マナーの悪い連中を呼び寄せてしまうので

撮影をするのであれば、道のりの険しいこちらをお勧めします。

参考 あいあい岬とは…
奥石廊にあるユウスゲ公園付近のことを私はそう呼んでいます。

記念撮影用のモニュメントがあり、インスタ映えしそうな場所であります。

今回はこの付近での撮影は断念しましたが、空を見上げると、

天体改造機じゃないのに星が赤く見えるほど空気が澄んで暗い場所です。

四国カルストや美ヶ原高原といい勝負かもしれません。

撮影開始


極大時刻の22時を迎えて数分間は目立った流星を見つけられなかったので、

あれ?今年は少ないのかなと首を傾げてしまいましたが、

その不安を払しょくする大きな流星が流れ、やっぱり流星群なんだなと

安心、天の川上を通過する明るくない流星は天の川の明るさに隠され、

写らないということも、学びました。写真に写らない流星を含めると

HRは30~45程度だったように感じます。

前半は、絞りを開放してソフトフィルター装着で撮影しました。

撮影時には気づいていなかったのですが、二連続で流れたのも画角に

収まっていました。大気の状態があまりよくないようで、水平線付近は

かなり視程が悪く色も変な感じになってしまっています。

この流星は明るかったのですが、高度が高かったため地上景とともに写すのは

このレンズでは限界でした。ほかの撮影者様はバッチリ写せた人も多かったん

じゃないでしょうか。

後半は、ソフトフィルターを外し少し絞って撮影をしました。EF24mm F1.4は

開放にすると四隅のサジタルコマフレアが酷く、使い物にならないからです。

今回は2時間ほど撮影したため、タイムラプス動画にしてみました。

天の川の中心部がだんだん沈んでいくのがわかります。

夜半を過ぎると、下弦の月が昇ってきたので撮影を終了し帰路につきました。

次は12月のふたご座流星群に挑戦します、極大時刻は日本時間の昼間ですが、

月の条件が良いので、期待できるかもしれません。

でも、その前にコロナ収まっていることを切に願います。

四国カルストの星景 2020.3.25

2月の新月に引き続き、3月は四国方面に足を延ばしました。

3年前に訪れた時には、夏だったので天の川に角度がついて

いましたが、この時期であれば、地平線から登りたての天の川が

横たわる様子を地上景とともに写すことができます。
カルスト特有の地上に露出した石灰岩と冬の天の川。

撮影時刻は21:00前で、オリオン座が沈みかけです。

ここで一旦撤収し、夜明け前の夏の天の川撮影に向け一旦仮眠をとります。

そして時刻は午前2:30。地平線から夏の天の川が顔を見せます。

やはりカルストの星は圧巻です。気温は-6度なので本当に寒いです。
プロソフトンフィルターを使わない撮影もしました。

ソフトフィルターを使わないほうが地上の景色がはっきりしていますね。

今回カルストに滞在するにあたり、天狗荘に宿泊しました。

この宿は部屋からも満天の星を望むことができます。

今後は施設を改修し、2021年リニューアルオープンの予定です。

コロナ自粛が解除されたら、ぜひ泊まりに来てください。おすすめです。

おまけ 星景ではないけれど夕焼けもきれい

カルストに沈む夕日もまた綺麗です。
こちらは2017年の写真。

ロードスターのドルフィングレーは空色に染まります

2019&2020早春の星景


年が明けてから、早春のころは一晩で冬の天の川と、夏の天の川を楽しめる

おいしい季節であります。しかし寒さは大変厳しく撮影に出かけるには

非常に体力と気力が必要になります。

2019年の春に出かけたのは南伊豆の爪木崎。この場所は2月中旬まで野水仙が

咲いていて南伊豆の南天に浮かぶ白い点と地上の白い点の競演を楽しめます。

このころのベテルギウスは明るく、そして冬の天の川とオリオン大星雲も

はっきりと写っています。

かなり極端な補正をかけて地上景と星を強調しています。

段階フィルターのかけかたが少々雑な気がしますが…
 
アロエの花と、ハート形のベンチ

少し南西よりの空を写すと、西の空は光害が激しく、写りが悪いです。

同じ日の夜に、一気に北上し精進湖へ移動。疲れからピントの調整が甘くなり

流星が薄くなってしまった。木星や金星も非常に明るく、富士のふもとに

あるスキー場の照明も明るいため、明け方に近づくと撮影が難しくなります。

2020年は寒さ対策としてキャンプ道具を持ち出して撮影

お湯を沸かしラーメンを食べ、夏の天の川が昇る明け方の撮影に備えます。

ロードスターを引き続き維持しつつも、BL系アクセラを増車しています。

そして、時刻は午前3時半。無風の精進湖には星空が上下に現れます。

流星がリフレクションするほど好条件な精進湖はみたことがありません。

最高の条件見納め1分前の様子。このあとふじてんリゾートの照明が点灯し

撮影は終了です。月齢、風速、天候、そして金星が宵の明星であること、

飛行機が通らないこと、空気が澄んでいることなど乗り越える条件が多く、

なかなか撮れる条件ではありませんので、この日の精進湖はカメラマンの数

が尋常ではなかったです。撮影する人数が増えると、

マナーが問題になりますが、湖畔までライトをハイビームにして

乗りつける車もいて、同じ星景撮影家として残念に思うことが多いです。

ここ2、3年でSNSなどにより知名度が一気に上がりすぎてしまった

このポイントですが、私も情報を発信しているものの一人として

責任を感じております。読者の皆様におかれましては、

減光して、周囲の安全を十分確かめながら

湖畔に入っていくようにお願い申し上げます。

3/1追記


一週間後に撮影した写真です。この時のほうが雨上がりで一気に霧が晴れ、

空気中の塵も少なかったので、リフレクションは好条件でした。
富士が雲に包まれている様子も、また違った印象を与えますね。















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