当ブログでは主に磯採集を扱っていますが、
今回狙うのはタツノオトシゴということで、漁港採集をしてきました。
今年は台風が少なく、この時期にしては透明度が抜群でした。
今回同行したのはNM氏とセナキルリスズメダイ採集のプロであるmoon氏
採集地は福井県某所。昨年もタツノオトシゴが採れた実績のあるポイントを
中心に、何か所も漁港を周ってみました。
漁港でタツ採集をされる方はやり方をご存じだと思いますが、
リーチの長い網でホンダワラ等の海藻をガサガサすると採れます。
タツが付きやすい藻(ホンダワラ)と、付きにくい藻(ミル等)を見極めて
やらないと、なかなか採れません。
最初の漁港は、昨年採集実績のあるポイントを攻めたのですが、
全く採れず、外道ばかりでした。
ウバウオ
Aspasma minima
ウバウオはよく海藻に付いています。日本には12種が生息しています。
ギンポ
Pholis nebulosa
標準和名「ギンポ」はこの魚。このポイントでは20cmオーバーの
ギンポが糸と針の先にその辺にいるエビをつけるだけで釣れます。
天ぷらにすると美味らしいです。
コシマガリモエビ
Heptacarpus geniculatus
一見海藻の葉に見えますが、れっきとしたエビです。
腰が曲がっているように見えるのが和名の由来です。
釣り人曰く今年は海藻が少ないそうなので、
やはり2014年はハズレ年なのかと思いながら次のポイントへ移動
するとNM氏から採れた!との声が上がったので見ると
タツノオトシゴ
Hippocampus coronatus
採れてました。これでタツ採集に行こうと提案した東上も一安心。
頭頂部が著しく高い茶色のベーシックな
Hippocampus coronatusです。
ハオコゼ
Hypodytes rubripinnis
背鰭の毒に注意。2~3cmくらいの個体が大量に採れました。
クロメバル
Sebastes ventricosus
元々の標準和名メバルはアカ、シロ、クロの3種に分けられましたが
漁港の岸壁で採れるのはクロメバルです。
アミメハギ
Rudarius ercodes
丁度5~9月が産卵期なので、一ヶ所に100匹ぐらい群れていました
さらに同じポイントでもう一匹タツが採れました。
こちらの個体は模様が入っています。
眼の近くの模様が擬眼のようになっています。
本物の眼がどこにあるかわかりますか?
タツノオトシゴの餌に最適なのは写真のイサザアミ。
先日三重の漁港では大量に泳いでいましたが、
コンスタントに採れるものではありませんので、
タツノオトシゴの飼育は餌の確保の面で難しいことは
何度も言っている通りです。
飼育については→
飼育各論 タツノオトシゴの飼育
http://laytrack.blog.shinobi.jp/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E9%AD%9A%E6%8E%A1%E9%9B%86/%E6%BC%81%E6%B8%AF%E3%81%A7%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%B4%E6%8E%A1%E9%9B%86%202014%E5%B9%B49%E6%9C%88漁港でタツノオトシゴ採集 2014年9月