飼育していたキリンミノは、昨日☆になりました。
歳をとって死にかけだったのかもしれませんが…
東上の知識と経験不足で、2週間ほどで落とすという結果になり、非常に残念です。
参考データ
和名 キリンミノ
学名 Dendrochirus zebra
カサゴ目フサカサゴ科ヒメヤマノカミ属
全長20cm
分布 南日本の太平洋岸・伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島・インド洋・太平洋
さて、その前に3月の初頭に今年初めて和歌山県某所に潜りに行きました。
まだまだ水温が低く、ウエットスーツで潜るには相当気合いがいります。
後日沖縄でダイビングした時のインストラクターさんに
「罰ゲームですか?それ?」と言われたほどです。
ソラスズメダイ
Pomacentrus coelestis
通常のコンデジに簡易水中ケースをつけて撮影。
フォーカスが合わず、うまく撮影できません。
シマウミスズメ
Lactoria fomasini
シマウミスズメです。こいつは越冬できるんだと初めて知りました。
あとは、でっかいハリセンボンがいるくらいで、魚影は薄いです。
素潜りでの水中撮影は中性浮力を保つのが難しく、
魚にフォーカスを合わせるのが非常に難しかったです。
普段よりも、ウェイトを多めにつけるのも有りだと思います。
それでは本題に入ります。
友人が、大きなキリンミノを採ってきたので、
最初は弱っていて飼おうか食べようか悩みましたが、
この際試しに飼ってみることにしました。
東上の影が映ってしまっています笑
体長は20cmと大きく、キリンミノにしては老成魚です。
単独飼育でも60cm水槽には少々窮屈です。
輸送中のダメージで弱り、浮き袋が水圧障害を起こしているようです。
しばらく様子を見れば治るでしょう。
上部フィルターのストレーナで体を支えて浮かないようにしているようです。
浮き袋も元に戻り、普通に泳ぎはじめました。
歳を重ねた魚の貫録というか、なんかものすごいです。
宇宙船ですねこれ。
ミノカサゴ系の魚を飼育するときは、
背鰭に毒があるので刺されないように気を付けましょう。
餌付けは針金の先にオキアミをつけて与え、
徐々にクリルに替えていくという手法をとりました。。
飼育5日目
尾腐れ病の症状が出ているのを発見してしまいました。
早めに手を打たないと、例え病気から回復しても、
尾鰭の半分以上が消失すると元に戻らなくなってしまいます。
尾腐れ病には「グリーンFゴールド顆粒」を使います。
説明書を見ると、海水への使用禁止と書いてありますが、
ネット上では、海水で使用している例を多く見かけるので
実質使用可能だと思われます。
ただし投入量は淡水の半分です。
ただし後遺症や、リムフォシスティス病の感染率が高くなるというデメリットがあるので、
長期使用は避けたほうがいいと思われます。
とりあえず、魚をタンクに移し薬浴とエアレーションを行います。
この時海水の比重はやや低め(1.019~1.020)に設定すると、効果が高いそうです。
メインタンクは全換水を行います。
メインタンクで薬浴を行うと無脊椎動物が死んでしまうので、
魚専用水槽以外では行ってはいけません。
薬浴はほとんど効果がなく尾腐れが進行し続け
残念ながら末期症状になってしまいました。
ひどくなると、肉の部分まで溶けていき最終的に死に至ります。
今回は生体が老成していたため、病気に対する抵抗力が弱く、
このような結果となりましたが、通常は治り、
尾鰭が再生する場合が多いです。
再生の例
今後は今回の教訓を基に設備を拡張させ殺菌灯を導入してみようと思います。
また、水槽立ち上げ時には、やはり環境変化に強い魚を入れたほうが
ベターであることを証明した結果でもあります。
また、ミノカサゴ類の飼育においては、低比重は禁物です。
すぐに、尾ぐされ病を起こしてしまいます。
ミノカサゴ類の飼育をされる方は気を付けて下さい。
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