うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

海水魚採集 海水魚飼育 飼育各論 小笠原 星景撮影 CB400SB Roadster CX-30

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

殺菌灯・カクレクマノミ追加

前回初めて飼育したキリンミノは残念な結果となりました。

そんなわけで、水槽を立ち上げるときは基本に忠実にすべきだと痛感したので、

パイロットフィッシュを入れ、水づくりをしっかり行うことにしました。

では、パイロットフィッシュとして何の魚を入れるかが問題になってきます。

一般的には、タイドプールにいるような環境変化に強い魚や

スズメダイが良いとされています。

東上は奈良に住んでいるので、海が遠く採集しにいくのも面倒なので

ショップでスズメダイを購入することにしました。

しかし、スズメダイは気性が荒く縄張り意識が強いので、

後から魚を追加することを考え、

スズメダイ科のカクレクマノミに水づくりを任せることにしました。

カクレクマノミは性格が温和で臆病な魚と混泳させることもできます。

売られているカクレクマノミはほとんどがブリード個体で、

一匹600~1200円ぐらいで手に入ります。

さて、魚を入れるのですが、その前に水槽に設備投資をしました。
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殺菌灯とそれに水を送る外部ろ過を導入しました。

テトラのインバータ殺菌灯「UV-13w」です。

インバータ式なので、一部の人はキーンという不快で高い音が聞こえる場合があります。

東上は始め、キーンという音が耳から離れませんでしたが、

次第に慣れて今では聞こえません。

縦掛けタイプなので、水槽台に固定して設置します。横向きでは使えません。

外部ろ過は水槽のサイズと殺菌灯の性能に合わせ60cm用を使用しています。

上部ろ過と併用するのでろ過能力がグンとアップするはずです。
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収納があるので、水槽周りもスッキリです。

左のラックは物干し台として使っています。

いよいよ魚をいれます。

今回は水合わせもしっかり行います。
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1時間近くかけ、水温を合わせます。

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導入後1カ月後の写真。ヒーターの下がお気に入りみたいです。

この1か月の間、白点が出たり尾ぐされになりかけましたが、

おそらくですが、殺菌灯のおかげで自然治癒しました。

殺菌灯の効果はあるようです。ただ、バクテリア類も殺滅してしまうので

水槽が立ち上がりにくいというデメリットがあるかもしれません。

さらに…
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タカラガイをいれてみました。

「ヤクシマダカラ」という種類です。

ヤクシマダカラは房総半島以南の海に生息していて、容易に見つけることができます。

現に、このタカラガイは友人が海で採ってきたものです。

殻長は6cmあります。

エサは、水槽に生えてきた珪藻を食べさせています。

本来は海綿を食べています。
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外套膜という膜を殻の表面に張り、カルシウムを分泌して殻を成長させます。

もっぱら、最近ではタカラガイがそこらじゅうを歩き回るのでレイアウトが崩れまくりですがw

といった感じで飼育が安定したのでUPさせていただきました。

次回は採集に行くので、魚を追加するかもしれません。

宇宙船みたいなキリンミノ老魚

飼育していたキリンミノは、昨日☆になりました。

歳をとって死にかけだったのかもしれませんが…

東上の知識と経験不足で、2週間ほどで落とすという結果になり、非常に残念です。

参考データ

和名 キリンミノ
学名 Dendrochirus zebra
カサゴ目フサカサゴ科ヒメヤマノカミ属
全長20cm
分布 南日本の太平洋岸・伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島・インド洋・太平洋


さて、その前に3月の初頭に今年初めて和歌山県某所に潜りに行きました。

まだまだ水温が低く、ウエットスーツで潜るには相当気合いがいります。

後日沖縄でダイビングした時のインストラクターさんに

「罰ゲームですか?それ?」と言われたほどです。

ソラスズメダイ
Pomacentrus coelestis


通常のコンデジに簡易水中ケースをつけて撮影。

フォーカスが合わず、うまく撮影できません。

シマウミスズメ
Lactoria fomasini

シマウミスズメです。こいつは越冬できるんだと初めて知りました。

あとは、でっかいハリセンボンがいるくらいで、魚影は薄いです。

素潜りでの水中撮影は中性浮力を保つのが難しく、

魚にフォーカスを合わせるのが非常に難しかったです。

普段よりも、ウェイトを多めにつけるのも有りだと思います。



それでは本題に入ります。

友人が、大きなキリンミノを採ってきたので、

最初は弱っていて飼おうか食べようか悩みましたが、

この際試しに飼ってみることにしました。

東上の影が映ってしまっています笑


体長は20cmと大きく、キリンミノにしては老成魚です。

単独飼育でも60cm水槽には少々窮屈です。
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輸送中のダメージで弱り、浮き袋が水圧障害を起こしているようです。

しばらく様子を見れば治るでしょう。

上部フィルターのストレーナで体を支えて浮かないようにしているようです。

浮き袋も元に戻り、普通に泳ぎはじめました。

歳を重ねた魚の貫録というか、なんかものすごいです。

宇宙船ですねこれ。

ミノカサゴ系の魚を飼育するときは、

背鰭に毒があるので刺されないように気を付けましょう。

餌付けは針金の先にオキアミをつけて与え、

徐々にクリルに替えていくという手法をとりました。。


飼育5日目

尾腐れ病の症状が出ているのを発見してしまいました。

早めに手を打たないと、例え病気から回復しても、

尾鰭の半分以上が消失すると元に戻らなくなってしまいます。
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尾腐れ病には「グリーンFゴールド顆粒」を使います。

説明書を見ると、海水への使用禁止と書いてありますが、

ネット上では、海水で使用している例を多く見かけるので

実質使用可能だと思われます。

ただし投入量は淡水の半分です。

ただし後遺症や、リムフォシスティス病の感染率が高くなるというデメリットがあるので、

長期使用は避けたほうがいいと思われます。
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とりあえず、魚をタンクに移し薬浴とエアレーションを行います。

この時海水の比重はやや低め(1.019~1.020)に設定すると、効果が高いそうです。
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メインタンクは全換水を行います。
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メインタンクで薬浴を行うと無脊椎動物が死んでしまうので、

魚専用水槽以外では行ってはいけません。


薬浴はほとんど効果がなく尾腐れが進行し続け

残念ながら末期症状になってしまいました。

ひどくなると、肉の部分まで溶けていき最終的に死に至ります。

今回は生体が老成していたため、病気に対する抵抗力が弱く、

このような結果となりましたが、通常は治り、

尾鰭が再生する場合が多いです。

再生の例



今後は今回の教訓を基に設備を拡張させ殺菌灯を導入してみようと思います。

また、水槽立ち上げ時には、やはり環境変化に強い魚を入れたほうが

ベターであることを証明した結果でもあります。

また、ミノカサゴ類の飼育においては、低比重は禁物です。

すぐに、尾ぐされ病を起こしてしまいます。

ミノカサゴ類の飼育をされる方は気を付けて下さい。

水槽の立ち上げ

今回からシリーズ第三弾として「海水魚飼育」シリーズをお送りします。

私は大学で水産学を学んでいて、他の友人たちから魚を飼ったらどうだと

言われたので始めてみることにしました。

今回は水槽をセットし水を入れ海水を合わせるところまでお送りします。

さて、始めるにあたっていろいろと予習したのですが、

当然ながら、まずは水槽を置く場所を考えなくてはなりません。

電化製品の近くや電気配線(コンセント)の近くは海水を使用するのであまり良くないです。

通常の60cm水槽ならば、水の重さだけで60kg近くあります。

よって床は丈夫なフローリングが好ましいでしょう。

また、平坦であることも重要です。

平らでないと、水槽の一部分に重さがかかり、水槽が割れてしまう可能性があります。

さらには水道が近く、水替えがしやすいところに設置すると

水質管理を怠らずに済みそうです。

私はインテリア性を重視して、水槽台の上に設置することにしました。

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コトブキのPro-Style 600S-LOWを使用しています。

設置場所ですが、空いている場所がここしかなかったので、

ほぼテレビ横、床はラグが敷いてあります。あまり良い場所ではありません。

水槽はコトブキのプログレ600です。曲げガラスが美しいです。

水槽はセット購入したので、上部ろ過・ヒーター・温度計・ライトが付属しています。

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とりあえず水を入れカルキ抜きを入れました。

水を入れる際は、ホースがあると非常に楽です。

ここまではただの淡水水槽です。

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次に海水を作ります。

人工海水の素を溶かし、比重計を使い適切な比重に合わせます。

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比重は1.020~1.023の間に合わせます。

ただし、水が蒸発することを考慮して1.021程度に合わせたほうがいいかもしれません。

私の使用している比重計は平らな面に置かなくてはならないので

使いにくいです。吊るして使うタイプの比重計をお勧めします。

次に水槽の底部に砂を敷きます。

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砂は必ず濁りが出なくなるまで洗います。

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頻繁に水を換えながら行うと早くきれいになります。

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砂を入れ、底を均しておきます。

だいぶ水槽らしくなりました。

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友人から死骸サンゴをもらったので、

洗ってから一晩水道水につけ、もう一晩海水につけてから投入しました。

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丸い死サンゴはサンゴ砂に合いますね。

今回はここまでです。

次回は魚を採って入れることができれば最高ですが、

どうなるか分からない行き当たりばったりな更新になりそうです。


番外

今は冬で海に潜りには行けませんが、そろそろ春になって潜りに行けそうな

シーズンになってきます。そこで、水中撮影をしたいと思ったので

水中対応のデジカメを買おうと思ったのですが、高いです…

それに、今使っているFinePixF100fdがまだまだ現役でこれ自体いいカメラで、

水中撮影モードがついています。

純正の水中ケースはもう出回ってないので、

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DiCAPac α wp310を購入しました。

これはデジカメを中に入れて撮影できる10m防水のケースで、ズームが可能です。

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価格は3600円とお手頃です。

大作商事で輸入・販売を行っているので、興味のある方はどうぞ。

http://www.daisaku-shoji.co.jp/shop/

IMG_0130.JPG

ただし、一部のカメラでは上の写真のように四隅にフチが映ってしまうので、

ズームをして調整する必要があります。

これで、念願の海中での撮影ができます。今年も石垣島へ行く予定なので、

今年は海中の写真も含めてお送りしたいと思います。

閲覧ありがとうございました。

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2014年10月、小笠原諸島父島へ行って参りました。シュノーケリングに海水魚採集、魚突きと、海の遊びを満喫した滞在でした。ユウゼンやレモンピールエンゼル等、日本では小笠原でしか見られない魚種と出会うことができました。小笠原諸島で海水魚採集をする際の解説や注意点はこのリンクをご覧ください。



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