うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

海水魚採集 海水魚飼育 飼育各論 小笠原 星景撮影 CB400SB Roadster CX-30

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

ライブロックとイソギンチャク

前回予告した通り、今回はレイアウトをライブロックにしてサンゴイソギンチャクを追加しました。

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同時に照明をLEDに取り換えました。

オトヒメエビは残念ながら人工餌に餌付かず☆になりました。

キヌバリは友人の水槽で絶賛激太り中&白点です。

パイロットのクマノミだけはこの水槽で飼っていますが、問題なくヨウジと混泳できてます。

むしろタイトル画像を見ればわかるとおり仲良しです。

そういえば元からいたスジエビはどうなったかって?それは想像にお任せします。

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60水槽にもライブロックをいれました。

ハナミノは背鰭と皮弁が何故かとけています。

寄生虫か成長によるものか?今度淡水浴させることとしましょう。

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イソギンはひたすらよく動きます。今日は水温計とガラス側面の間にいました。

比較的強いサンゴイソギンチャクですが、

小型水槽で飼育する場合はプロテインスキマーが必須です。

なお、30cm以下の水槽で飼育するのは無理という記述を見かけますが、

水質と水温さえ気にすればいけると思います。なにしろサンゴイソギンチャクですから。

ちなみにカクレクマノミは入ってくれませんでした。

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点灯時間が長くなったのでコケがよく生えます。

さらにブラインシュリンプの食べ残しのせいでスキマーが大活躍です。

見てくださいこのきったない色。

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ノコギリヨウジの写真を撮るのは自前のデジタル一眼カメラを使っても難しいのですが、

今回はうまくピントがあってくれました。

ノコギリヨウジはホンソメワケベラと同じくクリーナーフィッシュで、

尾鰭の派手な模様は存在を知らせるためだそうです。

けっこう普通種で、岩陰を覗くといるみたいですが、

主はまだ海では見たことがありません。

写真に写っているのは雄です。

卵を持っていますが、これは育児嚢といい雌が雄の育児嚢に卵を産み付け、

雄が出産するというタツノオトシゴの仲間特有の繁殖方法をとるため

雄が卵を持っているのです。

ただし、海水ヨウジウオの水槽内繁殖は難しく、

他サイト様でも成功例を見たことがありません。

ただでさえ成魚の餌の確保が大変なのに、稚魚の面倒をみるのは無理そうです。

ただ、いったん餌付いてしまえば飼育はさほど苦ではありません。

主の場合、餌付かせるために混泳させている魚を一旦すべて別の水槽に移しました。

そうすると、ストレスに敏感なヨウジウオも落ち着いて餌を食べるようになります。

もちろんストレスに弱い魚なので、換水は時間をかけてゆっくり行ったり

メンテナンスの際に攪乱しすぎないようにすることは

長期飼育するための心がけとしては重要になってくると思います。

生易しい考えでは飼育できない魚です。

かわいいノコギリヨウジのペア

今回は思わぬ魚が採れたのを譲り受けることができたので、UPします。

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ノコギリヨウジのペアです。最初はヒバシヨウジと勘違いしていましたが、

ヒバシヨウジは尾鰭の黄斑がランダムなのに対し、

ノコギリヨウジは3つの黄斑が並んでいます。

また、青いラインが細いのもノコギリヨウジの特徴です。

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30cm水槽なので過密ぎみです。

オトヒメエビも追加したのですが、肝心の手が取れてしまっています。

大量に採れたそうですが、採集するときに自分で手をちぎってしまうのだそうです。

持ち帰るときはペアまたは単独で持ち帰るべきです。でないと争ってしまいます。

ペア同士の混泳もダメなんだそうです。

ヨウジウオはストレスに敏感なので、写真の状態ではまずそうです。

というわけで、キヌバリは友人の水槽に異動させました。

いまでは穴の中がお気に入りの場所になってます。

ヨウジウオが落ち着く場所をつくると餌付きやすくなるそうです。

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さて、エサですがこいつらはプランクトン食性です。

そうなると、イサザアミかブラインシュリンプを与えることになりますが、

前者は高価であるので、ブラインシュリンプを与えることにしました。

冷凍のものではなく、耐久卵をを使います。

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ブラインシュリンプを沸かすときは、

水500mlに対して10gの食塩または人工海水を加えて塩水を作ります。

飼育水をそのまま用いても構いません。

水温は28~30度が好ましいですが、この限りではありません。

孵化には約24時間かかります。

孵化器はプラケース(虫かご)や

写真のような梅酒をつけるプラスチック製の瓶を使うと良いと思います。

与えるときはスポイトで幼生を吸い取って与えます。

しかし、どうしても孵化しない卵があり、

そういった卵は水面に浮いて腐敗し水質を悪化させるので

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プロテインスキマーを導入しました。

SNM製のEOSシリーズコンパクトスキマーです。

これにより、水表面の泡立ちが消えて水質が改善しました。

キヌバリとその仲間たち

今回は採集に行き追加した魚と無脊椎を紹介します。
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まずはこいつから、キヌバリという魚です。タイドプールにいます。

とはいってもあまり見かけない魚ですが、派手な色なので居ればすぐにわかります。

体が透き通っていて、骨と反対側のバンドを見ることができます。
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キヌバリには「日本海型」と「太平洋型」がいて、それぞれ背鰭の模様が違います。

今回採集したのは「日本海型」です。

混泳させているクマノミともケンカすることなくうまくやってるみたいですが、

このキヌバリ、見た目の割にはエサにがめついです。

人工餌を落とした瞬間、即餌付きました。

タイドプールの魚なので比較的強いですが、

高水温に弱いのと、白点病になりやすいので注意が必要です。

今回は魚はこの一匹しか追加していません。後は無脊椎です。
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まずはタカラガイから。「ハナビラダカラ」といいます。

藻食性で、コケ取りとしてアクアリウムショップで販売されていることもあります。

しかし、肝心のこいつはいつも水面付近にいるばかりで働きません。

でも、あと2・3匹は欲しい貝です。
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こいつはウミウシです。「クロシタナシウミウシ」といい、

黒地にオレンジの淵と花のような器官が特徴です。

珍しそうなので、長期飼育できないと分かっていながら持ち帰ってしまいました。
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ウミウシはちょうど今ぐらいの時期が産卵期で、こいつも水槽側面に卵を産み付けました。

ウミウシの卵はどれも派手な色をしています。

上はクロシタナシウミウシの卵。

下は後述するシロウミウシの卵です。
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こちらはシロウミウシです。タイドプールで普通に見かけることができます。

ウミウシの飼育は非常に難しいとされています。

なぜならエサの確保が難しいからです。

ウミウシはある特定の種類の海綿しか食べません。

海綿は海で採ってくるくらいしか入手の方法がありませんし

素人には海綿の分類・同定は難しいので、それが飼育のネックになっています。
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ちなみに、ウミウシの卵はヤクシマダカラに食べられました。

こいつも海綿しか食べないはずですが、水槽内では雑食性になるのでしょうか。

しぶとく2か月くらい生きています。

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最後はこれ。いちばん採集に苦労したケヤリムシです。

ケヤリムシはゴカイの仲間で、タイドプール等でよく見かけます。

触ろうとするとピュッと引っ込むあいつです。

筒の部分は本体ではなく、土と粘液で作った巣のようなものです。

つまり、採集するときはその「巣」ごと取らなければいけません。

それがなかなかうまくいかず、採るときに巣がつぶれてしまったり

巣だけすっぽ抜けて肝心の中身の本体部分が岩についたままだったり

岩にがっつりくっついていて取れなかったりと、

いろいろ苦戦しましたがようやく採れました。

しかし、水槽にいれて5日目にヤドカリに食われてました…残念。

ちなみに飼うときは、エサはブラインシュリンプを与えればいいそうです。

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最後にハナミノカサゴの尾腐れは、薬浴によりほぼ治りました。

左がbefore、右がafterです。

再生部分が若干変ですが、治ったので良しとしましょう。

30cm水槽増設

さて、予告した通り今回は30cm水槽の追加と、

ハナミノカサゴの薬浴を終了させて、本水槽に戻します。
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使用水槽はオールガラスのレグラスにしました。

メインタンクのレイアウトをすべてこの水槽に入れました。

新たに水を立ち上げるのは大変なので、飼育水はメインタンクのものを投入しています。

ちなみに右手前のタカラガイの貝殻はヤクシマダカラが死んだわけではありません。

元々友人の水槽にいたベニワモンヤドカリが入っていたものを譲り受けたものです。

設備は最低限のものしか使用していません。

ヒーターも使用していません。飼育している部屋の温度が暖かいためです。

この水槽で安定した飼育ができれば自称中級者になれるでしょうか(笑)
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托卵したスジエビも入っています。

ただし、産卵してもクマノミに食べられてしまうでしょう。

機会があれば、スジエビの繁殖をしてみたいと思います。
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クマノミはヒレと白点が心配ですが、

今のところ調子を落としている様子は見受けられません。

続いては、クマノミをサブ水槽に隔離したので、

ハナミノカサゴをメイン水槽に戻します。
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トリートメントタンクから、メイン水槽に戻すときは水合わせを行いますが、

メイン水槽には、タカラガイがいるのでグリーンFの薬液をできるだけ入れないために、

2段階に分けて水合わせを行いました。
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戻した時点で尾ぐされの進行は止まり、鰭の先端が再生しています。
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正面から見たハナミノカサゴ。なんかかわいく見えてくるのは私だけでしょうか。
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横からみたハナミノ。全長は18cmぐらいです。

60cm水槽にはちょっと窮屈な感じもします。

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餌付けには細い針金の先端にクリルを付けた、餌付け棒なるものを使いました。

針金がついているくらいでは気にしないようです。

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水槽の配置は写真の通りです。

テレビのあった場所に30cm水槽を置いています。

次回は水槽に生物が追加できれば、その様子をUPします。

ハナミノカサゴの尾腐れ病治療

今回は、魚を新たに追加したので更新しました。
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タイトル画像の正体、ハナミノカサゴです。

初回の飼育のリベンジとして、今回もミノカサゴに挑戦します。

しかし、今回も出てしまいましたよ。

尾ぐされが…

輸送時に尾鰭に亀裂が入ったのが原因です。

上が病気進行前、下は進行後の同アングルの写真です。

1cm以上やられました。さらに尾鰭が白濁しています。

半分以上やられると、再生できなくなる可能性があるので薬浴を行います。

今回は友人から借りた手前の衣装ケースを使って薬浴を行います。

酸素供給は濾材を入れていない上部濾過を使用します。

前回のようにメインタンクで薬浴するのは特殊な例なので、

通常はメインタンクでの薬浴は禁忌とされる行為です。

無脊椎を飼育している場合はなおさらです。

使用する薬は前回余ったグリーンFゴールド顆粒2gです。

海水ですので規定量の半分を投薬します。
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薬浴は今日で5日目です。

水替えは行うべきですが、一度も行っていません。

薬浴中は基本断食ですが、タンクのフタをあけるとエサのクリルを欲しそうにして

上をむいて飼い主を見つめてくるのでエサをあげちゃいました(笑)

そうすると糞をして、水質が悪化しやすいので、

エサをあげるなら少量にするか、水替えをこまめにするほうが良いと思います。

尾鰭の白濁も大分ましになってきたので、

今日メインタンクに戻して暫く様子を見ることにします。
IMG_0322.JPG

















メインタンクには、食べ残し掃除係としてヤドカリが活躍中です。

元々ライブロック化したイモガイに入っていたのできれいなイモガイに宿替えさせました。


さて、現在メインタンクにいるカクレクマノミは小さいので

ハナミノカサゴとは混泳できません。

そこで、30cm水槽を新たに導入することにしました。

次回はその様子をお送りします。

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