今回は採集に行き追加した魚と無脊椎を紹介します。
まずはこいつから、キヌバリという魚です。タイドプールにいます。
とはいってもあまり見かけない魚ですが、派手な色なので居ればすぐにわかります。
体が透き通っていて、骨と反対側のバンドを見ることができます。
キヌバリには「日本海型」と「太平洋型」がいて、それぞれ背鰭の模様が違います。
今回採集したのは「日本海型」です。
混泳させているクマノミともケンカすることなくうまくやってるみたいですが、
このキヌバリ、見た目の割にはエサにがめついです。
人工餌を落とした瞬間、即餌付きました。
タイドプールの魚なので比較的強いですが、
高水温に弱いのと、白点病になりやすいので注意が必要です。
今回は魚はこの一匹しか追加していません。後は無脊椎です。
まずはタカラガイから。「ハナビラダカラ」といいます。
藻食性で、コケ取りとしてアクアリウムショップで販売されていることもあります。
しかし、肝心のこいつはいつも水面付近にいるばかりで働きません。
でも、あと2・3匹は欲しい貝です。
こいつはウミウシです。「クロシタナシウミウシ」といい、
黒地にオレンジの淵と花のような器官が特徴です。
珍しそうなので、長期飼育できないと分かっていながら持ち帰ってしまいました。
ウミウシはちょうど今ぐらいの時期が産卵期で、こいつも水槽側面に卵を産み付けました。
ウミウシの卵はどれも派手な色をしています。
上はクロシタナシウミウシの卵。
下は後述するシロウミウシの卵です。
こちらはシロウミウシです。タイドプールで普通に見かけることができます。
ウミウシの飼育は非常に難しいとされています。
なぜならエサの確保が難しいからです。
ウミウシはある特定の種類の海綿しか食べません。
海綿は海で採ってくるくらいしか入手の方法がありませんし
素人には海綿の分類・同定は難しいので、それが飼育のネックになっています。
ちなみに、ウミウシの卵はヤクシマダカラに食べられました。
こいつも海綿しか食べないはずですが、水槽内では雑食性になるのでしょうか。
しぶとく2か月くらい生きています。
最後はこれ。いちばん採集に苦労したケヤリムシです。
ケヤリムシはゴカイの仲間で、タイドプール等でよく見かけます。
触ろうとするとピュッと引っ込むあいつです。
筒の部分は本体ではなく、土と粘液で作った巣のようなものです。
つまり、採集するときはその「巣」ごと取らなければいけません。
それがなかなかうまくいかず、採るときに巣がつぶれてしまったり
巣だけすっぽ抜けて肝心の中身の本体部分が岩についたままだったり
岩にがっつりくっついていて取れなかったりと、
いろいろ苦戦しましたがようやく採れました。
しかし、水槽にいれて5日目にヤドカリに食われてました…残念。
ちなみに飼うときは、エサはブラインシュリンプを与えればいいそうです。
最後にハナミノカサゴの尾腐れは、薬浴によりほぼ治りました。
左がbefore、右がafterです。
再生部分が若干変ですが、治ったので良しとしましょう。
http://laytrack.blog.shinobi.jp/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E9%AD%9A%E9%A3%BC%E8%82%B2/%E3%82%AD%E3%83%8C%E3%83%90%E3%83%AA%E3%81%A8%E7%84%A1%E8%84%8A%E6%A4%8E%E3%81%9F%E3%81%A1キヌバリとその仲間たち