うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

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うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

沼津港深海水族館に行ってみた

今月10日にオープンした沼津港深海水族館へ行ってきました。

この水族館は深海をテーマにした珍しい水族館で、

中でも目玉といえるのがシーラカンスの標本展示です。


約70年前にコモロ諸島で発見されたシーラカンスは生きた化石と呼ばれています。

鎧のごとく固い鱗と手足のようなヒレで、3億5000年前と変わらぬ姿で生き続けています。

シーラカンスはワシントン条約によって国際商業取引が禁止されていますが、

この水族館に展示されているものはワシントン条約によって規制される前に持ち込まれたものです。




シーラカンスの剥製標本。冷凍標本もありましたが、撮影できなかったので割愛。


2階建ての建物で、1階は水族館になっています。

撮影できた範囲で一部を紹介します。

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左から、 ヒレジャコガイ  カラージェリー  アデヤカキンコ  ショウグンエビ


ヒレジャコガイは、殻の表面にひれ状の突起が何列にも並ぶことからこの名前がつけられました。

殻の間に見える外套膜で藻を育て、その藻に光合成をさせて養分を取ります。

外套膜の色は、共生している藻類の色によって様々です。


カラージェリーはクラゲの仲間で、体内に赤・青・白・緑の藻を共生させ、

光合成のエネルギーを体内に取り込んで生活しています。


アデヤカキンコは写真ではイソギンチャクに見えるが実はナマコの仲間

サボニンという毒を持っています。


ショウグンエビは、水深20mくらいの岩礁の岩穴に単独もしくはペアで生息しています。

日本では、西日本~沖縄にかけてみることができます。

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左から、  ヘコアユ  ダイオウグソクムシ  アカザエビ


ヘコアユはサンゴ礁に生息していて、頭を下に向けた独特の姿勢で泳ぐことで知られています。

特に小さな個体はガンガゼの棘の間に潜って共生しています。


ダイオウグソクムシは水深200~1000mの深海に生息しています。

ダンゴムシ・ワラジムシ・フナムシと同じ等脚目に属し

不完全ながらダンゴムシ同様に背中を丸めて身を護ります。

海の掃除屋と呼ばれ、海底に落ちてくる動物の死骸を食べています。


アカザエビは水深200m~400mの海底に生息し、日本近海にのみ生息する固有種で、

Japanese lobsterという英名があります。食用として漁獲されています。


他にもさまざまな生物が展示されていました。

話題のメンダコもいましたが、撮影禁止だったので実際に行って見てください。

比較的小さい水族館ですが、シーラカンスの展示は世界唯一なので見る価値はあると思います。


水族館の周りは港八十三番地という魚市場や食事処になっていて

ちょっとした観光スポットになっています。

腹が減ったので、昼飯を食べました。

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友人が注文した生しらすとサクラエビの2色丼

生のしらすとサクラエビは静岡でしか食べられない逸品。

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東上本出はマグロのカマ焼きを食べました。脂ノリノリです。




この巨大な水門は、沼津港にある大型展望水門「びゅうお」です。

東海地震の際に押し寄せる津波から沼津市街を守るために造られました。

ぶっちゃけ東上本出の意見を言わせてもらうと、

東日本大震災の津波を見る限り、この程度の水門では対処しきれないのではないでしょうか。

たとえ港の入り口を塞いでも、水は他の場所から流れ込んでくるでしょうから。

SBSH01231.JPG

展望水門なので、一応100円払って上ってみました。

北側には霞んでいて見えにくいですが、富士山・愛鷹山と松原を望めます。



今日はここまでです。閲覧ありがとうございました。下にアクセスを載せておきます。


沼津港深海水族館

住所:静岡県沼津市千本港町83(港八十三番地内)

営業時間:10:00~18:00(7・8月は~19:00まで)

休館日:年中無休(保守点検のため臨時休業の場合あり)

URL:http://www.numazu-deepsea.com/

入場料金:大人(高校生以上)1600円 こども800円 幼児(4才以上)400円


港八十三番地

営業時間:11:00~22:00

休館日:年中無休(臨時休業の場合あり)

店舗:回転寿司、浜焼き、海鮮丼、天ぷら、カフェ、土産物店

URL:http://www.minato83.com/


アクセス

電車:JR東海道線「沼津駅」南口よりバスで15分。「沼津港」下車目の前

車:東名沼津I・Cより車で20分

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地図データ
地図データ ©2011 ZENRIN

 


 

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