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うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

採集 飼育記 飼育各論 小笠原

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

潮干狩りで採れたバカ貝を殻付きで食べる


和名 バカガイ
学名 Mactra chinensis
二枚貝綱異歯亜綱(マルスダレガイ目)バカガイ上科バカガイ科バカガイ属
殻長 8cm
分布 日本・ベトナム・台湾・中国南部・朝鮮南部
浅海の内湾の砂底に生息。殻は薄くてもろい。
殻の外側は黄褐色の殻皮を被り、肉色を帯びた灰白色で、後端部は淡紫色をしている。

三重県某所のアマモ場へタツノオトシゴを採集しに行ったのですが、

残念ながらタツノオトシゴは採れませんでした。

既に他の採集家に持っていかれたのでしょうか、採集されたのは、

アミメハギ、アイゴ幼魚、ギマ幼魚、ヨウジウオといったところです。

砂底を探ってみたところ、大きな二枚貝がたくさん採れたので、

目的を潮干狩りに切り替えて浅瀬の砂底を探ることに。

この貝、最初はハマグリだと思っていたのですが、

調べるとどうやらバカガイでした。

バカガイという名前から言って潮干狩りの外道といった感じですが、

実は寿司種の青柳はこのバカガイの体の一部で、

小柱として売られているものはこの貝の貝柱です。

昔から日本人には食用として馴染み深い貝なのです。

バカガイの名前の由来は

・外見はハマグリに似ているものの、貝殻が薄く壊れやすいことから「破家貝」として名付けられたとする説
・いつも貝の口をあけてオレンジ色をした斧足を出している姿が、あたかも口を開けて舌を出している「馬鹿」な者のように見えたとする説
・一度に大量に漁獲されることがあるので、多く獲れる貝の意でその名が付いたとの説
・たくさん獲れた地域の名「馬加」を「バカ」と音読みし、「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説
・馬鹿がハマグリと勘違いして喜ぶ様から馬鹿が喜ぶ貝という意味であるとする説
・蓋を閉じずに陸に打ち上げられて鳥に食べられてしまうことなどの行動から「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説
・頻繁に場所を変える「場替え貝」から来ているとする説

など、さまざまな説がありますが、勘違いバカが喜ぶ貝だとしたら、

この貝をハマグリだと思って喜んで採った私はバカなのでしょう。

バカガイという名前を嫌った江戸前の寿司職人が産地の名前から

青柳と名を付けたのが現在の流通名の由来です。

なお、青柳と呼ばれる部位は、オレンジ色の斧足(ふそく)の部分で

バカガイはこの斧足を使って素早く砂に潜ったり、

天敵であるツメタガイ等から逃げるためにジャンプします。


バカガイの本格的な砂抜き

この方法はあくまで近くに海があって海水を汲んでくることができる方、

または海水魚を飼っていて人工海水をお持ちの方限定の方法です。
※TV番組「所さんの目がテン!」で紹介された方法を参考にしています

バカガイは一般的に砂抜きが難しいとされています。

理由は、アサリと違い常に水中で生活するため酸欠に弱く、

すぐ死んでしまうため砂抜きができないからです。

ならば、常に海水に浸かっている状態にしておけば、

砂抜きが可能ではないか?と考えました。

潮干狩りといっても、この貝は常に水をかぶる砂底にいますので

腰ぐらいまでは水に浸かりながら採ることになります

採集するときも、常に貝が海水に浸かるよう、

魚採集で使うキャップの閉まる広口瓶に穴を開けたものを腰につけ、
※水深が浅い場合はバケツとエアポンプセットが必要になります。

その中へ採ったバカガイを入れておけば、

バカガイは採集中も海水に浸かっていますので死ぬことはありません。

持ち帰るときも、ポリタンクに海水を入れ魚を持ち帰る時と同様

エアーレーションをしながら持ち帰ればOKです。

家に着いたらアクアリウム用人工海水の素を溶かし、人工海水を作ります

このとき比重は一緒に持ち帰ってきた天然海水に合わせます。

※比重とは?1気圧、4℃での純粋な水と同体積の物質の重さとの比
比重1.023の海水は通常の水よりも1.023倍重いということになります

比重計で測定したところ今回採った場所は、

河口に近かったため比重は1.016~1.017でした。
※比重計をお持ちでない方は目安は水20℃の10ℓに対し、
カップ2杯弱(350~400ml)の人工海水の素を混ぜて下さい

 
テトラジャパンから楽々水替パックなるものが

発売されていますので、マリンアクアリウムをされていない方は

こちらを使うと楽です。(希望小売価格2000円)

そこに強烈にエアレーションをし、バカガイをいれます。

バカガイはアサリと違って弱いので、食塩ではだめです。
 
アクアリウム用人工海水は食用にするものに使用禁止となっていますので、

自己責任でお願いします

とはいっても人間に有害だったら、魚やサンゴには使えませんよね。

カルキ抜きはさすがに使いませんでしたが。

人工海水中で1日以上生かしておけば、砂は抜けるはずです。

問題は、換水の手間と生存率です。

大量の貝を半日入れておくだけで水がものすごく濁りますので、

半日に一回全量を換水します。

生存率は環境によりますが、

12時間経過時点で80%24時間後で65~70%ですので

あまり高くありません。

貝が死ぬと、水を汚しますので死んだものはすぐに取り出してください。

死んだバカガイは写真のように

舌(斧足)を出して殻が開いた状態になりますので参考にしてください。

あまりにも生存率が低かったため、24時間でストックをやめて

食べることにしました。

もちろん、丸ごと全部食べます。

砂抜きができているか心配だったので2匹ほど試しに茹でて食べたところ

全く砂は入っていませんでした。

しかも、美味い!アサリよりも味が濃い。食感があって食べごたえがある!

というわけで、まずはバカ貝の酒蒸しをつくってみました。

フライパンに酒と昆布つゆを入れて

蒸します。殻が開いたら出来上がり。

殻から身が取れやすいので注意

砂は完全に抜けていました。

2枚貝を食べていると見つかるオオシロピンノ

卵を持っています。

残りはむき身にするために殻をよく洗ってから茹でます。

茹で汁は後で使うのでとっておきます。

茹でたら冷水につけて身を引き締めます。

通常はここで身を洗って砂抜きをしますが、

水槽ストックバカ貝はその必要はありません。

使い道は自由です。ボンゴレロッソにしたり…

バカ貝の炊き込みご飯「バカ飯」にしたり笑

先ほどの茹で汁を、炊き込み用の水の代わりに使うと

さらに美味しくいただけます。


マリンアクアリストのみなさん。

人工海水を使ってバカガイの新しい可能性に挑戦してみませんか?
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