うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

海水魚採集 海水魚飼育 飼育各論 小笠原 星景撮影 CB400SB Roadster CX-30

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

海水魚採集の記録 2013年 その1

目次

2013年

2013年は当たり年だったのか?
それとも単に自分の採集技量が上がっただけだったのか、
答えは両方なのかもしれません。
今年は10回以上海に行きました。沖縄には3回行きました。
でも、沖縄に行って気づいたことは、高知が攻守ともに最強だということ。
高知は温帯種から熱帯種まで日本で最も多くの種類の魚をみることのできる場所です。
普段は深場にいて見れないレア魚も10mぐらいまで上がってくれば
ネットインも夢じゃない。そんな妄想を抱かせてくれる海です。
一方、和歌山の海が穏やかな日はあまりなく、おそらく年間100日ぐらいしか
潜り日和の海況の日はないのではないか思います。
今年は和歌山の日程はすべてうねりでボツ。
おまけに今年は台風も多く、ちょうど9月10月の週末にやってくる。
気象庁の台風情報のページの更新ボタンを100回はポチりましたね。
そして、シーズンの最後の最後で耳の故障。痛い。
いろいろありましたが、各日程の詳しいエピソードを書いていきます。


3月沖縄本島AOWダイバー&潜り


2013.03.03 沖縄本島AOWダイバー&潜り 1日目

 今年の始動は3月、しかも沖縄。2012年の2月和歌山初潜り(シュノーケリング)で懲りたので、今年はバイトで金を貯めて沖縄でアドバンスドオープンウォーターダイバーのライセンスを取得するついでに、魚採集をすることにした。採集ポイントを友人のtakosuke氏に教えてもらい、takosuke氏と2人で沖縄に飛び立った。
 takosuke氏は素潜り採集の達人で、ケントロヤッコを複数種採集する程の腕前。タキゲンロクダイを採集したこともある程。自分はこの時まだ素潜り採集のビギナーだったので、ガチの採集は今回が初めて。採集技術等はtakosuke氏に教わった部分が多く、いまでも基礎的な部分で役に立っている。
 空港に到着し、レンタカーを借り、車を走らせること2時間。初日は潜らず、採集ポイント近くの漁港に移動し、車中泊。海況は荒れており、波立っていたので漁港採集も出来ず、仕方なく就寝。


2013.03.04 沖縄本島AOWダイバー&潜り 2日目

 2日目は早速朝から潜ることに、漁港から車で10分程のポイントへ到着。しかし、海は荒れている。駐車場に車を止め、ウエットスーツに着替えていると、自転車にのったおじさんに声をかけられた。今から採集する旨を伝えると、「あっちの浜のほうが採れる、案内するからついてこい」。徐に自転車を漕ぐおじさん、後から車でつける私たち。おじさんは近くの集落の人らしく、案内されたのはおじさんの家の目の前の海。ごく普通の浜だ。「ここほんとに採れるのか」疑問に思いながらとりあえず入水してみることに。

そのポイントの様子。これは5日目の写真で非常に波が穏やか

 入水するとすぐに塊状のハマサンゴが巨大化(もはや踏み台)した群落があり、その周りをムラサメモンガラの幼魚が泳いでいる。沖縄の浜ではよくある光景だろう。インリーフなので、悪い海況の影響を受けにくいと思いきや、しばらく沖にでると右から左に流れる流れる。このポイントは右側にアウトリーフが迫っているポイントで、そこには島を挟んで狭い水路がありそこから川のように水が流れるため、インリーフでも流れが速いようだ。泳いでいるといつのまにか左に流れていく、修正しようと右に泳ごうとするも秒速10cmしか進まない。仕方なく左に流れながら沖に泳いでいると、ミドリイシの群落が見えてきた。水深は浅く、チョウが多く泳いでいる。この時はチョウチョウウオの種類は全然覚えていなかったし、チョウチョウウオを採集したことも無かった。takosuke氏に聞いたところ、沖縄のチョウは採るのが簡単なので、誰でも採れるという。とりあえず無知な私は当時名前を憶えていて少しレアそうなセグロチョウを狙うことにし、浅場を追いかけていくとガレ場サンゴの間に入ったので指で追い出し潜らずにネットイン。記念すべき初チョウチョウウオゲット。同じ原理でアケボノチョウもゲットしチョウ2種目。他にもイッテンがいたが、チョウを知らなかったので華麗にスルー。他にもツユベラ、タレクチベラ、クギベラ等ベラ類が目についたが、泳ぎが早いので早々に断念。イソゴンベのチビが大量発生していたがそれも疑問に思わず。なぜかシマキンチャクフグを採ってtakosuke氏にポイ捨てられ午前中は終了。
 takosuke氏はセグロ、カクレクマノミpr、シマヒメヤマノカミ、カンモンハタ×2をキャッチしていた。おじさんにカンモンハタをあげて、採集した魚はダイビングでいない間おじさんの海藻養殖イケスで生かしてもらうことにした。少々水温が低かったのが気になったが…
 午後はポイントを変え、右側の島の手前からエントリー。ここは先ほどのインリーフと違い、ある程度深く、素潜り採集初心者の私はとりあえず、素潜りの基本動作に未だ慣れておらず、採集すらままならない状態。takosuke氏に教わった通りの動作で採ることにチャレンジするも、難しい。しかも、アウトリーフが荒れており、流れが速くものすごい疲れる。魚もあまり覚えていないので何を採ったらいいのか分からず、唯一知っていたツノダシを追いかけるも敗北。結局疲れてすぐに上陸。素潜り採集の難しさを痛感した。
 この日は確かに海況が悪く、午後はtakosuke氏も5cm程のサザナミヤッコ1匹のみ採集して2日目は終了。陸に上がると家族連れが来て、サザナミヤッコを見たお母さんが、「わー綺麗な青色。エンゼルフィッシュだよ」と子供に教えていた。確かにエンゼルフィッシュだが、ヤッコといえばいいものを。まさかテキトーに熱帯魚と言えばエンゼルフィッシュ的なノリで言ったのではないかと一人でニヤついてしまった。翌日ダイビングが控えているので早々に切り上げ、サザナミヤッコをパッキンし梱包してヤマト運輸で友人のNM氏の家に送った。その後車で那覇市街のホテルへ向かった。ホテルの部屋は二人部屋を一部屋予約したのだが、実際見てみるとどう見ても一人部屋だった。仕方なくもう一部屋借り、余りに疲れたのでtakosuke氏の晩飯の誘いも断り就寝。


2013.03.05 沖縄本島AOWダイバー&潜り 3日目

 この日は今回の遠征のメインの目的であるPADIアドバンスドオープンウォーターダイバーのライセンスを取るために慶良間諸島へダイビングに行った。朝7時にホテルに送迎車が到着し港へ向かう。ドライバーを務めるインストラクターに我々の話をすると「3月の海は寒いのによく来たね」と言ったので「2月の和歌山でウエットスーツで潜りましたよ」と答えると

「なにそれ、罰ゲーム?」

とツッコまれてしまった。確かに私たちは沖縄人からすればキチガイじみているのだと思う。沖縄の人からすれば、海は見るものであって、入るもんじゃないそうだ。
 しばらくすると港に到着し、船に乗り込む。慶良間までは1時間の船旅だ。私は酔いやすい体質なので、酔い止めは欠かさず飲んだが、それでも酔いそうだった。一方、隣でtakosuke氏は平気で下を向いてジャンプを読んでいた。同乗したダイバーたちもあれはクレイジーだという目で見ていた。そうこうしているうちに、ポイントに到着。
 この日は3ダイブの予定で、一本目はキャニオンというポイントに潜った。このポイントは名前から分かるように、地形を楽しむポイントで切り立ったダイナミックな地形をしている。初めて18m以上潜ったが、あまり恐怖心は無かった。あまり魚はおらず、見たのはクレナイニセスズメぐらいだった。
 二本目は紺瀬というポイント。非常に流れが速い場所で、ドリフトダイビングのポイントだそう、キンハナ、ハナゴイ、シチセンチョウ、キングサイズのハナグロチョウを見た。
 三本目はタートルベイというポイント。名前から察する通りウミガメが見れるポイントだそうだが、ウミガメは見ることができなかった。見た魚はサザナミ、タテキン、ニシキ等と沖縄の普通種ばかりだが、魚に詳しくなかった私は初めて見たのでなかなか興奮した。
 オープンウォーターを取って以来久しぶりのダイビングだったので、新鮮な体験をすることができた。やっぱり沖縄の海は素晴らしい…と考えながら船の上で寝そべっていたら半端なく日焼けしてしまった。


2013.03.06 沖縄本島AOWダイバー&潜り 4日目

 4日目は3日目同様、慶良間へ船で向かった、takosuke氏は相変わらずジャンプを読んでいる。この日はAOWのプログラムは2ダイブだったが、オプションで1ダイブ追加した。
 一本目は野崎というポイント。ディープダイビングのポイントで27mまで潜行した。砂底の地形でチンアナゴやヤシャハゼが見られた。たまに現れる大きな岩には、ロクセンヤッコの成魚prやセナキルリスズメダイが泳いでいた。セナキが本来見れるのはこのくらいの水深のはずなのだが、なぜか高知県の某所では10m程のポイントにいるのは何故だろうか。
 二本目はタマルルというポイント。ウミガメが高確率で見れるポイントで、私がアンダーウォーターナビゲーションをしている時に丁度タイマイと出会うことができた。ダイバー慣れしているのか、結構人懐っこいようだ。ウミガメに気をとられてコースを外れそうになったが、完璧にクリア。インストラクターに褒められAOWはこれで取得完了。
 オプションの三本目はウチザン礁、さすがに2日連続で3本潜ると窒素が溜まってくるので、最後のほうは頭が痛かった。見た魚は、オキナワサンゴアマダイ、ネムリブカ、ロウニンアジ、フタイロハナゴイと当時魚を知らなかった私にとってはレア度が分からない魚ばかりであった。
 那覇港に向け船が動き出し、しばらくすると船長が船を留めた。3月の慶良間といえば、ホエールウォッチングが盛んだが、なんと運よく我々もその恩恵に授かることができた。しかも超大当たり。

私はカメラを出すのが面倒だったのでtakosuke氏が写真を撮ったものを送ってもらった。以下写真

takosuke氏撮影

7~8頭のクジラが集まりメスを巡って争っていた。これだけ多くのクジラが集まるのは20年間で初めてと船長も興奮していた。皆一生懸命カメラを構えている。時よりクジラが最接近してクジラの潮吹きが体にかかった。クサイ、だが貴重な体験をすることができた。

takosuke氏撮影

クジラの潮吹きで虹がかかっている

takosuke氏撮影

写真では伝わりにくいが尾びれだけでもかなりの大きさ。大迫力。

ダイビングにホエールウォッチングと一度で二度美味しい慶良間の海に大満足して4日目終了。


2013.03.07 沖縄本島AOWダイバー&潜り 5日目

 5日目は気合十分で朝5時に起きて車で2時間かけて2日目のポイントへ、例のおじさんの所に行き、イケスを見るとセグロチョウは落ちていた。やはり水が冷たかったようだ。するとおじさんが来て沖まで船を出してくれると言ったので言葉に甘えて船を出してもらうことに。5日目はベタ凪で海況は最高、アウトリーフにも出れそうな感じなので出てみることに。早速ドボンすると、表層を無数のニジハギが素早く泳ぎ回っていた。しかしそれ以外の魚は多くなさそう。ゴマチョウを見つけたので、takosuke氏に教わった方法でチョウを採ってみようと実践。両手に網を持ち、チョウが逃げる方向を網で阻み左右の網の間隔を狭めていき、追い詰めると最後チョウの動きが一瞬止まるタイミングがあるそうで、そのタイミングで網を重ねてネットインする方法で、実際にやってみると確かにチョウの動きが止まったのでタイミングを計ってネットイン成功。これでチョウ3種目クリア。あまり他に魚はいなさそうだったので、インリーフに場所を移し獲物を探していると、サラサゴンベを発見。しかしサンゴの間に入られ断念。さらに探索していると…黄色くてひょうきん顔な奴が現れた。

そう、フエヤッコ。

しかもインリーフにいる。これは絶対に採らなくてはいけないと思うとなかなかプレッシャーがかかるが、とりあえず近づいてみると意外と採れそう。水深は3m位でそんなに深くない。両網を使って追い込むが、なかなか巧みに逃げ回り難しい。だが、岩の間に隠れても10秒しない内にすぐ出てくるので見失うことは絶対に無い。かれこれ30分以上格闘していると、そろそろフエも疲れてきたようで、動きが鈍くなった。しばらくして、奥が深くない岩の窪みに入ったところを窪みの出口に網を構えて持ち手で追い出してネットイン!
 フエヤッコは我々の仲間の間では、採るのが難しい魚の部類に入るとされているので、意気揚々と上陸し、takosuke氏にも褒められた。takosuke氏はガレ場を中心に探索していたようで、目立った獲物は採っていなかった。
 午後は場所を変え、2日目のポイントよりさらに左のポイントまで船を出してもらった。しかし、そこはサンゴが白化気味のガレ場だったので、あまりいい魚種が居なかった。しばらく探索していると、ウミヅキチョウチョウウオを発見。追いかけると、とにかく逃走する。そしてサンゴの間に入ったと思ったら、見失ってしまった。仕方なく、似たような模様のスミツキトノサマダイをキャッチしてチョウ5種目ゲット。さらに左側を攻めていくと、ミドリイシをツンツンするカワイイテングカワハギのペアがいた。楽勝だろと思って追いかけると、雄は意外と泳ぎが速くて捕まえられず、雌だけをキャッチ。片割れはかわいそうなので、雄を探すも見つからず、仕方なく雌だけを持って帰って飼うことにした。

記念すべき初フエヤッコ。かわいいけれど白点吸着剤

 5日目は自分としてはなかなか良い結果で、今後の素潜り採集に対するモチベーションにもなった。takosuke氏はノコギリハギとトゲチョウとカクレクマノミをキャッチしていた。潜り終わっておじさんと話しているうちに今夜は野宿する旨を伝えると、空き家があるのでそこに泊めてくれるという。また言葉に甘えて今夜は屋根の下で寝ることにした。


2013.03.08 沖縄本島AOWダイバー&潜り 6日目

 この日は潜り最終日。海況は良好で、アウトリーフに出てみた。相変わらずニジハギが多いが、深いところまで行くとフエが2、3匹で泳いでいた。フエを追いかけてみたが、追いかければ追いかけるほど深いところまで逃げられ、気づけば10m以上潜っていた。息が詰まりそうになりながら浮上し、フエは諦めることに。他にもモンガラの成魚が多くいたので、飼いもしないのに追いかけてみると、すぐに穴の中に入って絶対に出てこない。モンガラも諦め、リーフエッジのサンゴを除くと点々模様のカエルウオがいたので採ろうとするも逃げられ、後で調べるとセダカギンポだった。自分にはまだアウトリーフは早いと痛感したので、インリーフに行き岩の窪みを重点的に探しているとサザナミヤッコのいい感じのサイズがいた。かなり採りやすそうな窪みの天井に張り付いていたので、そのまま網を被せにいき

ねっといn!あれ?
(サザナミが網にかかりジタバタとおもいきやスルッと抜けられた)



網が裏返ってる!初歩的なミスをやらかし、網に入ったのに出られ、サザナミは窪みの奥にバイバイし二度と出て来ず仕舞い。これは痛恨のミス。潜る前に網の状態をきちんと確認しなかったのが悪かった。
 同じ窪みの奥にヒバシヨウジを見つけるも、奥過ぎて絶対無理なので、諦めて友人のNM氏に頼まれていたイソギンチャクモエビを採集して採集の最終日は終了。
 takosuke氏は私にフエを採られて悔しかったらしく、意地でフエを採って計2匹目。他にもツユベラ中成魚を採りさすがだなという感じ。3月だったので全体的に魚種はあまり良くなかったにしても、自分としては初採集の魚ばかりだったので充実した遠征だった。

6日目を終えてのイケスの様子

持ち帰ったのは、サザナミ、フエ2匹、ツユベラ、テングカワハギ、カクレクマノミのみ

カクレペア。沖縄産天然ハンドコートだったら4000円近くはする。因みにいちばん右はブリード個体で、よく見ると天然ものより色が薄い。後ろはテングカワハギ君。粒エサに餌付いた。


2013.03.09 沖縄本島AOWダイバー&潜り 7日目

 この日は帰るだけだったので、飛行機の時間まで那覇市街で時間をつぶし、夕方に関西空港に到着。大阪はまだ寒く、現実に戻された感があった。後日、魚がNM氏のもとに届き、死着無しだった。しかしフエヤッコは後日使い捨て白点吸着剤のごとく☆になってしまった。


6月兵庫県日本海側

2013.06.02 兵庫県日本海側潜り

  takosuke氏とNM氏と後輩2人を連れて兵庫県の日本海側へ、熱帯魚採集がメインではないので話は手短になる。日本海側はまだ水温が冷たく、かなり寒かった。明け方到着し、タイドプールを散策。後輩たちはこういった体験をあまりしたことが無かったのか、はしゃいでいた。朝になり、水温が低いのが億劫だが、入水。予想通り冷たい。ここは藻場なので、タツノオトシゴでもいないかと探したが、見つからず、底のほうを見ると棒のような不自然な奴を発見。そのままイカシに入れてみるとヨウジウオだった。しかしサイズが大きかったのでリリースし、名にも持ち帰らずに帰宅。後輩は私に借りた網で小さなヤッコエイを捕まえ喜んでいた。

ちなみに、3か月後に同じ場所で潜ったtakosuke氏と後輩らはキンチャクダイygを12匹採取した。


6月高知県西岸

2013.06.16 高知県西岸潜り

 6月になるとそろそろ高知あたりの沿岸には無効分散魚が流れてくる頃。さらなる採集技量アップのために住んでいる奈良から高知の西海岸まで遠征することにした。前日の夜出発し、takosuke氏の車で明石海峡を渡り、高速を降りてなお2時間半以上下道を走り、8時間かけようやく到着したころにはもう朝。行くだけで疲れてしまう程遠い。採集メンバーはtakosuke氏、zyaian氏、moon氏、NM氏。NM氏と私以外は採集経験の豊富なメンバーだ。
 このポイントは、小さな湾内のポイントで、左側に陸地が続いており右に行けばいくほど深くなる地形になっている。1km程沖に小島があり、その周りにはキンギョハナダイの群れやナンヨウハギや小型ヤッコが見られる素晴らしいポイントだ。私とNM氏は今回初めてこのポイントに潜るので、経験者の他の3人に話を聞いたところ、昨年の採集シーズンにはソメワケ、アカハラ、ヘラルド、ルリ、アブラ、ナメラ、サザナミの各ヤッコやセナキルリスズメ、ハタタテハゼが採集されたという。しかも、takosuke氏曰くアブラ・ナメラは雑魚の如くいるそうだ。これは期待できる。
 到着し、しばらく仮眠をとってからウエットスーツに着替えいざ出陣。ゴロタ石の浜からエントリーしていくと10m程沖に出たところで早速魚影が見えてきた。さらに近づくと、そこは葉っぱ状のシコロサンゴの群落で、我々は通称マンションサンゴと呼んでいる。このマンションサンゴ、噂には聞いていたが非常に魚が採りにくい。サンゴの下には広い空間があり近づくと魚がマンションサンゴの間からその下の空間に逃げてしまうためだ。もちろんその下の空間には手が届かないので、いくらマンションサンゴの周りで格闘しても時間の無駄になってしまう。しかし、それに気づかずひたすらトノサマダイとイタチごっこし続け、無理だとあきらめるまで30分程無駄にしてしまった。マンションサンゴの周りには、ナミチョウ、トゲチョウ、フウライチョウ、スミツキトノサマ、キンハナ幼魚等が居た。そして、イソギンのなかには必ずと言っていいほどクマノミが居た。それも大量。さらに沖に出ていくとマンションサンゴの魚種にナメラヤッコとアブラヤッコが加わった。しかもかなりたくさんいるし、何故かナメラよりアブラのほうが多い。イメージとしては、伊豆のナミチョウレベルの多さ。今までヤッコを海の中でこんなに見たことが無かったので、なかなか感動し、takosuke氏がこの場所でアブラ・ナメラを雑魚扱いする理由が分かった。
 マンションサンゴの周りで魚を採るのは無謀だと思ったので、例の小島を目指すことにした。小島まではあと800m程距離があり、フィンをつけているとはいえこの距離を泳いだことは無かったのでかなり不安であった。さらにこの海域、サメが出没するポイントらしく、サメ除けネットが張られていた。しかも沖のサメ除けネットにはどう見てもサメが食いちぎったんじゃないかと思えるような大穴が空いており、さらに不安を煽る。緊張しながら30分程泳ぐとようやく沖の小島に到着した。小島の周りは浅くなっており、深さは最大10mくらいである。島の手前側は切り立った崖になっており、水中も同じ地形。壁面に何か動くものを見つけたので近寄ると、サラサゴンベだった。NM氏がサラサゴンベ欲しいとか言ってた気がしたので、違うけど狙ってみることに。サラサゴンベの前に網を構え、後ろから追い出そうとすると、網には入っていかず、横へ逃げてしまう。これを繰り返すこと30分、未だ採れずにいると、takosuke氏がやってきた。サラサゴンベが採れない旨を伝えると、takosuke氏が徐に網を構え、持ち手でチョイと追い出すと、いとも簡単にネットインに成功した。ここまで簡単に採られると、なかなか悔しいものである。私はこれ以来底物の魚にかなり苦手意識を持つようになった。実際に今も底物の魚を採るのは非常に苦手である。
 次に目を付けたのはキンチャクダイ。それも成魚。だが以外にも採れそうな感じ、しかしヤッコなのでそう簡単にはいかない。何度も採れそうな場面があったが、網と地形の間をスルッと抜けてしまう。結局キンチャクダイも採れず。ダメ元でアブラヤッコに挑戦するも惨敗。ケントロはなかなか逃げ足が速いし賢い。ただ、通り道が決まっていることが多いという法則を見いだすことができた。
 次に、小島の右側に行くとものすごいオーラを放つ奴がいた。

25cmくらいのタテジマキンチャクダイが現れた。

タテキンはこっちをガン見している。2秒程するとものすごいスピードで逃げはじめ、一瞬で視界から消えてしまった。幻だったのか?さらに右側に行こうとすると小島の上から釣りをしている人がいたので前を横切るわけにもいかず、仕方なく引き返す。タテキンに気を取られ気づかなかったがここにはキンハナが群れていた。群れているキンハナを網で挟み撃ちにするも、かなり素早いため、こちらも網を振るスピードをMAXにするとようやく2~3匹キャッチすることに成功した。しかし、サイズが小さくしばらくすると2匹網から抜けていた。同じ原理でキンハナを追い続け、合計3匹をキャッチ。疲れてきたので、ここから30分かけて岸に戻ることを考え、切り上げることに。
 岸に上がると、moon氏とzyaian氏とNM氏はとっくに上がっていたようで、イカシを覗くと既にキンハナと黒地に白い斑点模様のベラがいた。ベラは、zyaian氏、キンハナはmoon氏が採ったそう。後で調べてみたところ、クロフチススキベラの雌相であった。暫くして、takosuke氏が上がってきた。イカシを見ると、アブラヤッコ、ナンヨウハギ、サラサゴンベ、キンハナが入っていた。今日も素晴らしい成果だ。
 私は初めてキンハナを採ることに成功したので、自分としてはまずまずの結果だった。takosuke氏はキンハナの雄に挑戦したが惨敗したそう、NM氏は残念ながらボウズだった。因みに散々サラサゴンベと言ったが後で調べたところヒメゴンベだった。NM氏残念…

たしかにヒメゴンベだ。サラサよりも模様が微妙…しかもでかい

今回持ち帰ったのは、ナンヨウハギ、キンハナ、ヒメゴンベのみ。


7月福井県

2013.07.13 福井県某所

 たまたま訪れる機会のあった何の変哲もない漁港で採集をしてみた。この時期タツノオトシゴを採集するには漁港採集がうってつけである。南日本の日本海側もしくは太平洋側の漁港ならば、流れ藻をリーチの長い網で探ると、タツノオトシゴ類が採れることがある。結果は1匹だけ。いや、むしろ1匹でも採れたら大健闘なのかもしれない。

私はハナタツだと思ったのですが皆さんはどう思いますか?飼育各論「タツノオトシゴの飼育」にコメントを頂けるとありがたいです。

 採集されたタツをよく見ると、色は茶色だが、擬態軟骨がかなり発達しており、頭頂部がタツノオトシゴ程高くなかったので私はハナタツと同定した。
 私はこのタツを持ち帰り同年11月まで飼育し、現在は私の後輩に飼育を託している。とても成長が早く、写真の爪楊枝と比較して分かるように採集時は2cm程だったが12月現在では4cm近くまで成長している。


8月三重県

2013.08.04 三重県某所

 この場所はごくごく普通の海水浴場なのだが、ネット上の情報では沖にでるとアマモ場があり、そこには多様な生物が住んでいるらしい。ネット上の情報をもとに採集ポイントを決めるのはあまり好ましくないことだが、地元が近い三重出身のNM氏が場所を知っているというので、行くことにした。NM氏とzyaian氏と私の3人で、今回のメインのターゲットとして探すのはタツノオトシゴだ。
 気合を入れて前日から乗り込んだが、見た感じ大した場所ではないといった感じ。漁港が隣接しているので、夜が明けるまで漁港で採集してみることに。しかし、水面を覗くとめちゃくちゃ濁っている。なんかゴミだらけだし、手を突っ込むのも億劫になる。セイゴが水面近くにいたので、特に意味もなく網ですくえないかとチャレンジしてみたが、まあ無理。飽きたので、結局寝ることにした。しかし暑くて寝れず、4時間後夜が明けて、潮が引いた。歩いてアマモ場に行けるようになったので私だけウエットスーツに着替えた。他の二人は海水浴みたいな恰好でいたので私だけ密漁者みたいになっている。泳いで沖まで行き、アマモ場を淡水魚のガサガサ採集のやり方で探ると、魚が採れるかもしれないと思い、やってみたがあまり採れず。とにかくアマモ場というのは濁っていて、潜って採集ができるような場所ではないことを学んだ。結局採れたのは、ヨウジウオ、ギマyg、アミメハギ、アイゴygといった感じであった。残念ながらタツノオトシゴは採れなかった。個人的な憶測になるが、台風の後に行ったらいるかもしれない。そして、ハナタツではなくタツノオトシゴを採りたいのならアマモ場が適していると思われる。2時間ほどして飽きてしまったので、目的を潮干狩りに変え、入浜料を払いバカガイを魚採集用イカシ3個分採り、帰宅した。


8月静岡県伊豆

2013.08.08 西伊豆 1日目

 私は静岡県出身で、伊豆の海には馴染みがあるが、海水魚採集のために海に入ったことは無かった。今回は、takosuke氏が以前から伊豆に行きたいと言っていたので、今回もtakosuke氏と二人で奈良から車で5時間かけ伊豆へ向かった。私は静岡出身とはいえ、採集するのに適したポイントは知らなかったので、今回は手探りでポイントを探した。とりあえずシュノーケリングできそうなポイントは無いかネットで調べてみたところ、ウミテングやハチ、タツノイトコがいる可能性のあるポイントを発見したので、とりあえず行ってみることに。今回は私とtakosuke氏が所属していた大学のクラブの展示会で使う魚(特に刺毒魚)を採集することがメインの目的で、和歌山や高知では少ないノーマルのミノカサゴが採るのが最低条件だ。
 早朝にポイントに到着すると、そこはゴロタ石の海水浴場のようで、既に数組の家族連れが居た。ハイシーズンの伊豆なので、昼間はもっと人が多くなることが予測される。人が多くなる前にさっさと着替えようとしたが、ここでトラブル。なんとtakosuke氏、フィンを忘れるという痛恨のミス。takosuke氏は仕方なくフィンなしで入水。海水浴場なので、沖にブイが設置されているような場所だが、果たして魚はいるのだろうかと疑問に思いながら進んでいくと、砂底に青くて細長い魚がいた。多いと噂には聞いていたが、ダテハゼと共生するハナハゼのペアだった。ハナハゼは近づくとすぐに穴の中に入ってしまう。もう少し近づくとダテハゼprも引っ込み、最後にテッポウエビがチラッと現れ穴の中に入ってしまう。合計5匹が穴の中に入るくらいなら、穴の中は相当広い空間になっているのかもしれない。しかも1~2m程の浅瀬にハナハゼがそこらじゅうにいる。何度も挑戦してみるものの、絶対に採れない間合いで穴に入られる。無理だと思ったので諦めた。さらに進むと伊豆にしては綺麗な黄色くて四角いミナミハコフグの幼魚を発見し、捕獲。1年前ならば採れたらかなり嬉しかった魚だが、今となっては雑魚扱いである。5m付近の砂底を見ると、不自然な形の20cmくらいの盛り上がりを見つけ、近づくと、カレイかと思いきやヤッコエイだった。とりあえず網に入れようとすると、いとも簡単に捕獲成功。だが、いらないので即リリース。それから暫く目ぼしい魚に出会わず、いるのはソラスズメ、ナミチョウ、オハグロベラといったところ。浅瀬に戻り、流木の周りを探していると、ハタタテダイの幼魚を発見。即キャッチしこれ以上は何もいないと判断し、4時間ほどで終了。採った魚は全てリリースした。takosuke氏はフィンが無いせいでうまく泳げなかったにしても、ナミチョウをしっかりキャッチしていた。
 この日は午前中に潜りは終了し、午後は翌日のポイントを探しに行くのと、takosuke氏のフィンを調達することにした。このシーズンの伊豆ならば、コンビニにフィンくらい置いてあるだろうと、2~3軒コンビニをまわったが、どこにも置いていなかった。奈良から5時間運転した後すぐに潜った後で、疲労が限界にきていたのでやむおえずコンビニの駐車場で仮眠した。
 1時間程寝ていると突然携帯が

ウィィン!ウィィン!ウィィン!

と鳴りはじめたので驚いて飛び起きた。携帯の画面を見ると、

奈良県で震度7の地震

と表示されていた。よりによって外出中に大地震かよ、家の水槽オワタと思いながら身構えていると、一向に揺れが来ないのでテレビをつけるとどうやら誤報だったようだ。これが本当だったら、シャレにならない。緊急地震速報という最悪なアラームで目が覚めてしまったので、翌日のポイントを探ることにした。とりあえず私が知っている2つのポイントに行くことに。行ってみると、1つ目のポイントは非常に波が高く危険そうだったので却下。どうやら死人が多数出ている場所らしいので、やめておいて正解。2つ目のポイントは、ゴロタ石の浜からエントリーする場所だが、情報によると沖に出ると漁師に怒られるらしいのでこれもやめた。結局翌日も同じ場所で潜ることにし、とりあえず晩飯を食べに下田市街に行きラーメンを食べ、おみやげ屋さんにフィンが置いてあったので購入。近くの道の駅の駐車場で野宿した。


2013.08.09 西伊豆 2日目

 2日目は、朝起きて下田から西伊豆に戻り、8時ごろ入水した。相変わらず海水浴客が多い。昨日見かけたハナハゼたちには目もくれず、沖に出てみることにした。下が砂地なので多少濁っており、水深が分からずとりあえず水底を目指すと6mぐらいあった。ときより大きめの岩があり、見ると小さなハタタテダイが3匹ほどいたので2匹キャッチした。他にも岸壁に置かれる四角い波消しブロックが3つ程沈んでいたので近づくと、カゴカキダイが興味津々に近づいてくる。1年前ならキャッチしていただろうが、今は全く興味がない。チョウはナミチョウしかいなかったが、そういえばまだナミチョウを採ったことが無かったので、採集種を消化するためにキャッチ。これでようやくチョウ6種目(フエ・ハタタテ除く)をゲット。波消しブロックの下を覗くと赤いヒゲが見えた。うまそうな赤いやつが3匹もいる。だが、イセエビは採ってはいけないので採集家の皆さんも絶対採らないように。他にもノコギリヨウジのペアがいたが、既に飼育中だったのでキャッチせず。takosuke氏が寄ってきたので何か採ったのかとイカシを見ると、ノーマルのミノカサゴが入っていた。これで今回の遠征の目的は果たせたといえる。すかさず私ももう1匹を近くの岩で見つけ、キャッチし合計2個体を採取。浅場の砂地に行き、ウミテングでもいないかと探していると、またヤッコエイが居たので挨拶代わりにキャッチ・リリースした。それからこの場所はタコノマクラが異常に多かった。正確に言えばタコノマクラではないと思うが、それの仲間だと思われる。1時間ほど根気よく探していると、ついに見つけてしまった。ウミテングを上から見たときの翼を広げた感じ。正しくあれだ、だが単独でいるのは何故だろうか。確認のためとりあえず採ってみることにした。そして潜っている最中に気づいてしまった。これはウミテングじゃない…答えはセミホウボウだった。しかも小さくてかわいいサイズで、上から見たらウミテングと間違えてしまう。だが、セミホウボウも今回の遠征のターゲットだったので、すかさずキャッチした。今回の獲物は十分と判断しこれで陸に上がった。獲物はミノカサゴ、ハタタテダイ、セミホウボウ、ミナミハコフグyg等。takosuke氏はミノカサゴ、コブダイ幼魚、トゲチョウ、ノコギリヨウジ等をキャッチし展示会用の魚としてミノカサゴ×2とセミホウボウだけ持ち帰った。

頭の上のヒレがアンテナのように立っており、ラジコンみたいな見た目

 セミホウボウには3種類おり、これはオキセミホウボウかもしれないが、正直どうでもいい。セミホウボウは飼育が難しく、持ち帰って後輩宅でストック中に惜しくも死亡した。


8月八重山諸島

2013.08.17 八重山諸島 1日目

 八重山諸島には、実は大学生になってから毎年行っているのだが、本格的に採集をするのは今回が初めてなので、かなりの期待を胸に関西空港を飛び立った。今回は初日以外キャンプの予定なので、かなりの大荷物だ。初日から同行するのは、boilar氏とdragon氏。boilar氏は運動神経が良く、海水魚採集以外でも様々なセンスを発揮するため、なかなか面白い魚を採りそうな予感。dragon氏は採集は初めてだそう。初日は沖縄本島経由で夕方に到着し、宿に泊まった。今回は採集した魚を航空輸送するべく万全の装備で臨んだ。酸素ボンベは航空輸送できないため10日前に船便で送った。船便は時間がかかるのでかなり余裕をもって送ったつもりだったが、後述する台風の襲来により到着がかなり遅れてしまった。一緒に酸素パッキン用の袋70枚と発泡スチロール2箱、太めの輪ゴムを同封した。


2013.08.18 八重山諸島 2日目

 実はこの時点で台風が接近しており、海況が心配だった。レンタカーでとりあえず潜る予定のポイントへ向かうと、割と穏やかであった。潜るポイントでベースキャンプを張り準備が整ったところで早速入水してみることにした。この場所はアウトリーフまでの距離が比較的近く、たまたま潮が引いていたので歩いてアウトリーフに向かった。オニダルマオコゼを踏みそうで怖い。無事アウトリーフに到着し、他の2人は我先にと海に入っていった。私も遅れてドボンし、まず抱いた感想は、やっぱり沖縄の海はきれいだということ。そして5秒も経たずに黄色いひょうきん顔が5m付近に単独でいるのを見つけた。考える間もなく体が動き、そして5秒後に黄色いやつは網の中にいた。
 多分我々の仲間内でも史上最速記録。入水から15秒以内にフエヤッコをキャッチした。3月の時点であれだけ苦労して採ったのに、拍子抜けしてしまった。これにはboilar氏も驚きを隠せない様子だった。
 
 しかし、私も拍子抜けして調子が狂ってしまい、その後獲物は仕留められなかった。boilar氏はスダレチョウを追いかけていたが、とにかく逃走するので歯が立たなかったようだ。それから、ハタタテハゼを目撃したそうだ。この日は海況が悪くなりつつあったので、2時間ほどで早めに上がった。フエは鰭ガケがひどかったのでリリースした。boilar氏は興味津々にフエの口の部分を触っていた。思ったより硬かったそうだ。この日はキャンプのための準備や買い出し等をして、就寝した。


2013.08.19 八重山諸島 3日目

 この日は、採集だけに専念することにした。台風が接近しておりおそらく明日からは潜れないと判断したからだ。朝8時前に起き、早速ウエットスーツに着替え入水。今日はリーフ内を中心に攻めることにした。浅場のミドリイシ群落には、テングカワハギが沢山いた。キイロサンゴハゼやコバンハゼ、セダカギンポはサンゴの間に入り込み、採るのが難しそうだ。クロユリハゼ属の1種もいたが、網の目が大きすぎてスルッと抜けてしまった。今回の遠征の一番のミスはズバリ網目が大きすぎたことで、これにより採れる魚種がヤッコとチョウに限定されてしまった。ツバメタナバタウオも網目が大きすぎて採れず、イロブダイ幼魚も同様に採れず。ツユベラ幼魚も同様の理由で採れなかった。仕方なく、レアチョウを探すことにした。とりあえずレアチョウを探しがてら、チョウの採集実績を増やすため、チョウハン、トゲチョウ、フウライチョウ、トノサマダイ、アミチョウ、ミスジチョウ、ミゾレチョウ、ヤリカタギ等ををキャッチしてはリリースしチョウの採り方を練習した。これでチョウ14種達成だが、イカシに入れておらず、証明できる写真がないので、またいつか採集の時に撮っておくことにしよう。しばらくレアチョウを探していると、ついに見つけ思わず声を上げてしまった。
 なんとシチセンチョウチョウウオだった。こんな浅場にシチセンがいていいのか、と思いながら夢中で追いかけ、意外にもあっさりとキャッチできてしまった。しかも同時に普段は絶対に採ることのできない、黒いハギ(多分カンランハギ)も一緒に網の中に入っていた。人はレアものを見ると120%の力を発揮することもあるのだと思った。さらにカガミチョウも見つけ、キャッチ。どうやらインリーフのチョウの難易度はほぼ同じと言ってよさそうだ。これでチョウ16種を達成し、2014年1月現在まで記録は伸びていない。

毎度おなじみの写真。今度はアミメチョウあたりを採りたい。

 レアチョウを採ったので、boilar氏のもとに報告しにいくと、dragon氏とboilar氏が何かと格闘していた。聞いてみると1mぐらいのニセゴイシウツボだそうだ。そんなものを採ってどうするつもりだ、と冷ややかな目で見ていたが、2人はなんと本当に採ってしまった。しかもboilar氏は指一本噛まれて流血し、グローブまで持っていかれたそうだ。何が彼らを突き動かしたのかは疑問だが…2人の探究心には脱帽だ。しかもウツボをクリーニング中のヒバシヨウジがいたそうだ。思わず「そっち採れよ」とツッコんでしまった。私はその近くでオトヒメエビのsサイズを見つけたので採ったが、イカシの中で腕が取れてしまった。ほかにもテングカワハギの豆サイズを採集した。さらに驚いたのは黒いカクレクマノミがいたことで、もちろん採ったのだが、後で見たらバケツからいなくなっていた。おそらく一緒に入れていたカンモンハタに食べられてしまったようだ。かれこれ飽きずに6時間ほど海に入って、天候が悪くなり雨が降ってきたので2時ぐらいに上がった。
 キャンプに戻ると、後輩のzabu氏、mikan氏、sunny氏が到着していた。同じ静岡出身のmikan氏にシチセンを自慢したら、「スイマセン、知らないんでレア度が分からないです」と言われてしまった。同じ採集家としてシチセンくらいは覚えてほしい…。後から到着したクラブの海水魚長moon氏らはかなり評価してくれた。。


2013.08.20 八重山諸島 4日目

 この日は一応台風が接近しているものの、晴れていたので海に入ることにした。すると地元の消防の人が来て、沖に出ないでくださいと言われたので、仕方なく波打ち際に近い場所で適当に遊ぶことにした。岩陰を除くとヌノサラシが結構いたのでboilar氏と協同で追い込んだが採れず、他の人の様子を見てみると、mikan氏がサザナミヤッコの豆をゲットしていた。さらに前日に合流した後輩のtaku氏はたまたま手を付いたらオニダルマオコゼだったのでそれを採集していた。恐ろしい…沖縄の海は危険がつきものだな。と、考えながら何も採れなかったのでもう上がろうと浜に向けboilar氏と歩いていると…

「痛っ!」

いきなり足にピリピリとした激痛が走った。水面を見ると触手の長いクラゲが漂っている。それを見て私は看板を思い出した
そしてまさしくハブクラゲだと確信し、痛みをこらえながら上陸し患部を見るとすでに赤く腫れはじめていた。boilar氏は間一髪でハブクラゲの触手に触れていなかった。すぐにdragon氏を呼び車で病院へ直行。
 病院で行った処置は患部に酢をかけ、カミソリで毛ごと剃るというものだった。酢をかけることで刺胞から毒が発射されるのを防ぎ、カミソリで刺胞を取り除くらしい。そこに塗り薬を塗って処置完了。その塗り薬とさらに飲み薬まで処方された。最後にハブクラゲに刺された人アンケートみたいなものを書かされた。そして医師に言われたことは、

「しばらく運動はしないでください。海に入るのもだめです」

 最悪だ。せっかく八重山にきたのに海に入れないなんて…そこで素直に聞き入れないのが東上。3日後にはがっつり8時間海に潜っている。
 キャンプに帰ってくると皆が心配して寄ってきた。「なに、大したことはない」と言っていたが、結構痛いのだ。今後沖縄の海に潜る時は暑くても絶対に服を着るか、ウエットスーツで入ろうと決心した。
 あの後boilar氏に何か採れたか聞いたところ、面白い答えが返ってきた。ニセゴイシウツボの稚魚が採れたそうだ。これは面白い。

イカシを見ると、レプトケファルスを明けたばかりのサイズのニョロニョロがいた。体には碁石模様が入っているのでおそらくニセゴイシだろう。ものすごく小さいのでよく見つけたなといった感じだった。boilar氏のセンスが感じられる。
 この日は台風がかなり近づいていたのでキャンプを中止し急遽ホテルに泊まることにした。奈良から送った酸素ボンベはようやく届いたそうなので郵便局に取りに行き、この日は終了。


2013.08.21 八重山諸島 5日目

この日は朝から台風で雨と風が強く、海には行かず観光をした。あまり詳しいことを言うと採集地が特定されてしまうので、省略させていただく。夜には天候が回復し、再びキャンプに戻った。


2013.08.22 八重山諸島 6日目

 海況が良くなったので、飛行機も飛んでいるだろうということで、港に行き2日目にキャッチしたシチセンと一昨日のニセゴイシ幼魚を酸素パッキンし、発泡スチロールに入れヤマト運輸に持ち込んだ。到着は最低でも2日後だそうだ。無事到着することを祈りたい。
 キャンプに戻り、医者に潜るなと言われていたが、無視してこの日も潜ることにした。アウトリーフに出ると波が少々高く危なそうな感じもしたので控えめにした。8m付近にハタタテハゼを見つけたが、網目が荒すぎてすり抜けてしまう。今度は金魚網に持ち替えてトライしたところ、ネットインしたが浅すぎてそのまま出て行かれてしまった。同じ場所に、ヘラルドコガネヤッコがいたのでそれを狙うも、息が続かず断念。大きめのイッテンチョウチョウウオを見つけ追いかけるも逃走。仕方なしにボウズ逃れでフエヤッコを捕まえ終了。6時間程潜ったがアウトリーフの魚にはまだ手が出なかった。
 
フエ以外は私が採集した魚ではない


この日の夜は、後輩たちを連れてヤシガニを見に行くことにした。2年前私とgyaian氏で開拓したポイントへ行き案の定ヤシガニが居たので後輩たちも喜んでいた。この日は大きなサイズのヤシガニは居なかった。

大きなヒキガエルと小さなヤシガニ

さらに昨年ある小川で見た大きなオオウナギが気になったので、それを探しに行くことにした。ポイントに到着し、橋の上からライトを照らすと居た。さらに成長してでかくなったオオウナギだ。すかさず私と後輩のpippi氏が川に入り海水魚採集用の網で掬いゲット。しかし網の中で暴れる暴れる。安物の網なら破れてしまいそうだが、そこは丈夫な「極」のおかげで功を奏した。

pippi氏悪戦苦闘中

写真の私が採集に使用している手網の直径は45cmあるが、ウナギの大きさは優にそれを超えている。
  
腹側の様子。皮がブヨブヨしていて気持ち悪い。


2013.08.23 八重山諸島 7日目

実質採集はこの日で終了なので、朝の9時からなんと夕方6時まで計9時間も休まず海の中にいた。アウトリーフは前日と同じで魚種があまり良くなかった。大きなハナグロチョウやニセフウライを追い込むも、彼らは賢く私のいる手前方向へ逃げていくので対応できなかった。仕方なくまたフエヤッコを採りこれでフエ3匹目。boilar氏と合流し、昨日boilar氏が見つけたサザナミヤッコが大量にいる場所に案内された。行くとかなり浅場で、確かにサザナミがあちらこちらにいるので簡単に採れそうだ。手始めに岩の下にいるサザナミを追い出して採ろうとしたが、波が強く打ち付け体が安定せず、サザナミを見失ってしまった。それも2匹連続でやってしまいすっかり日が暮れかけていたので、自分はサザナミに縁がないのだとあきらめ大きいシマハギを採って終了した。boilar氏は狙い通り4cm程のいいサイズのサザナミをキャッチしていた。サザナミとはいえ、ヤッコを採られた時点でこれは負けだなという感じだ。八重山に来た割にはあまりいい魚種が採れなかったので残念な気持ちだった。まだまだ技量が足りないことを痛感させられた。


2013.08.24 八重山諸島 8日目

この日は最終日で昼の飛行機で関西空港へ向かった。家に到着すると、友人のchina氏の家に送った魚が届いたそうなので、見に行くと…

あー、だめですわこれは。到着してパッキン袋内では元気だったそうだが、開封して容器に移した結果こうなったらしい。原因はよくわからないが、結局翌日☆になった。ニセゴイシ幼魚は元気だったため、後程クラブの展示会に出展され今は私の友人宅で飼われている。

その2に続きます。

チョウ・ヤッコレア度リスト

個人的な独断と偏見に基づくチョウレア度リストです。(ハタタテダイ除く)

○東上が採集済み
△身内に採集者有り
×未だ身内での採集者ゼロ
ナミ ★★★★★ 言わずと知れた基本種。実は最近まで採れなかった
フウライ ★★★★★ ナミの次くらいに多いチョウ
トゲ ★★★★★ 模様がカッコいい
ミゾレ ★★★★★ 夏には伊豆でも普通に見られる
ゴマ ☆★★★★ 個人的に最も採りやすいイメージ
トノサマ ☆★★★★ 伊豆にこれが流れてきたらシーズンの始まり
ミスジ ☆★★★★ サンゴ礁ではいちばん多く見られる
スミツキトノサマ ☆★★★★ 最初はウミヅキと間違えていた
アケボノ ☆★★★★ 波打ち際に近いごく浅所にも多い
チョウハン ☆☆★★★ 死滅回遊魚採集家にとっては嬉しい
ヤリカタギ(yg) ☆☆★★★ サンゴ礁に多い。成魚は厳しい。
アミ ☆☆★★★ 魚覚えたての頃は、アミメとよく間違えた
セグロ ☆☆★★★ 初めて採ったチョウチョウウオなので馴染み深い
シラコ ☆☆★★★ 見た目地味なので採ろうとしたことがない
フエヤッコ ☆☆★★★ 慣れれば深場でのファイトが楽しい
カガミ ☆☆★★★ 沖縄では良く見られるが、高知ではレア
ウミヅキ ☆☆*★★ 未だ身内でも成魚は採集実績無し
イッテン ☆☆*★★ 動きがスダレと似ていて嫌い
ニセフウライ ☆☆*★★ 小さい個体を未だ見たことがない
ミカド ☆☆☆★★ 数は少なくないはずだが見たことがない
× ハナグロ(yg) ☆☆☆★★ 小笠原諸島でいいサイズに出会うも敗北
× ツキ ☆☆☆★★ ナミチョウに似すぎて探す気ゼロ
スダレ ☆☆☆*★ moon氏が石垣島で採取。とにかく逃げる隠れない
シチセン ☆☆☆*★ 慶良間では3個体見たが八重山以外ではレア
× ヤスジ ☆☆☆*★ あるポイントでは沢山いるとの噂だが未だ目撃なし
× アミメ ☆☆☆☆★ 採集家としては是非とも出会いたい
× テング ☆☆☆☆★ 数が出ているらしいが、未だ目撃無し
× オオフエヤッコ ☆☆☆☆★ フエと似た紛らわしいチョウ
× カスミ ☆☆☆☆* この属のチョウは採集がほぼ無理
タキゲンロクダイ ☆☆☆☆* takosuke氏が高知県で採取。採集種としてはレア
× レモン ☆☆☆☆* 間違いなくレア種
× ゲンロクダイ ☆☆☆☆☆ 大瀬崎には10m付近にいるらしい
× ヒメフウライ ☆☆☆☆☆ 日本では稀種、ニセフウライに似て分からない
× クラカケ ☆☆☆☆☆ アケボノに似た、パンダみたいなやつ。レア
× シテン ☆☆☆☆☆ 小笠原では見られるそうだが、沖縄では激レア
× ハシナガ ☆☆☆☆☆ 自然分布しているとしたら、八重山以南だが…
× オウギ ☆☆☆☆☆ 生息域は広いがどの海域でも激レア
× ハクテンカタギ ☆☆☆☆☆ 小笠原で運が良ければ…
× コクテンカタギ ☆☆☆☆☆ 水深が深いので無理
× ベニオ ☆☆☆☆☆ アミメですら見ないのにこいつときたら幻
ユウゼン ☆☆☆☆☆ 小笠原でしか採集できない。takosuke氏採取

個人的ヤッコ格付け

○東上が採集済み
△身内に採集者有り
×未だ身内での採集者ゼロ
サザナミyg ☆☆★★★
キンチャクyg ☆☆★★★
ナメラ ☆☆*★★
アブラ ☆☆*★★
シテン ☆☆*★★
キンチャク成魚 ☆☆*★★
チャイロ ☆☆☆★★
アカハラ ☆☆☆★★
ソメワケ ☆☆☆★★
ヘラルド ☆☆☆★★
ルリ ☆☆☆★★
チリメン ☆☆?★★
タテジマ ☆☆☆*★
× ウズマキ ☆☆☆☆★
サザナミ成魚 ☆☆☆☆☆
タテキン成魚 ☆☆☆☆☆
ニシキ ☆☆☆☆☆
× レンテン ☆☆☆☆☆

海水魚採集 in沖縄 2013年 8月

今年2回目の沖縄へ海水魚採集に行きました。

前回は3月ということもあり水温が低かったですが、

今回は夏なので丁度良い水温でした。

ただし、アウトリーフの深場は水が冷たく、ウエットスーツが必須です。

今回は死滅回遊魚ベストシーズンに向けた

チョウチョウウオ採集の練習が目的でした。

フエヤッコダイ
採集難易度 ☆☆☆☆★4  6m以深の場所に多いため中級者以上向き
レア度   ☆☆*★★2.5 沖縄ではよく見られる。和歌山辺りではややレア

今回の遠征では3匹をキャッチ。

3月の沖縄遠征では礁内にいた1匹しか採れなかったのですが、

今回はアウトリーフの深場で勝負して捕まえました。

それにしても、綺麗なフエヤッコってなかなかいないですね。

採集した個体は全て鰭や体表にデキモノが付いていました。

それと、このサイズばかりなので持って帰るには大きすぎます。

シチセンチョウチョウウオ
採集難易度 ☆☆*★★2.5 見つけた個体を一発で仕留めるかどうかが勝負
レア度   ☆☆☆☆*4.5 日本では数が少ないのでレア

個人的にレアチョウといえるもので採れたのはこいつだけでした。

リーフの外縁部付近で採集しました。

シチセンはこの採集した個体しか見かけませんでしたし、

今まで素潜りでは見たことがなかったので、

一瞬、どうせゴマチョウだろと思ってしまいました。

スダレやイッテンも見かけたのですが、

逃げる逃げる、同行した和歌山でチョウを乱獲するboilar氏も

太刀打ちできなかったようです。

後ろに写っているカガミやミゾレは沖縄では数多くいます。

ハナグロチョウは大きな個体しか見つけられませんでした。

今回潜ったポイントは、ヤッコの種類が多くありませんでした。

見かけたのはサザナミ・ヘラルドコガネ・シテン・ナメラ・ニシキの5種だけでした。

私はヤッコを採るのが苦手なので、サザナミヤッコですら採れません。

いつも網にかかった後に逃げられています。

やはりヤッコは穴に隠れるので、

追い出すための水中での活動時間が長くないと厳しいようです。

ニシキヤッコを採ったことのある方いるんでしょうか?

彼らは勝負させてくれません。すぐ穴に入って行方不明になります。


ハタタテハゼに今回初めて挑戦したのですが、

網目が大きすぎて抜けてしまいました。

そこで金魚網に持ち替えてトライしたのですが、

今度は網が浅すぎて捕まえた後に普通に出て行かれてしまいました。

ハタタテハゼには専用の装備が必要なのでしょうか。

採集成果(キャッチ・リリース含む)

ミゾレチョウチョウウオ、ゴマチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、
アミチョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、チョウハン、スミツキトノサマダイ
ヤリカタギ、ミスジチョウチョウウオ、カガミチョウチョウウオ
フエヤッコダイ、シチセンチョウチョウウオ、ツノダシ、カンランハギ
テングカワハギ、カクレクマノミyg(ブラックオセラリス)、ハマクマノミyg
カンモンハタ、シマハギ、ヒレグロコショウダイygその他雑魚

全然いい魚採れてません。載せるのも恥ずかしい魚ばかりです。

ただ、天然物のブラックオセラリスは持って帰りたかったのですが、

カンモンハタに食われていなくなってました。残念

同行したM氏はニセゴイシウツボの幼魚と思われる魚や、

サザナミヤッコ幼魚を採っていました。

ヤッコ採られた時点で私的に負けですね。


ハブクラゲに注意

沖縄での海水魚採集において注意しなくてはならないのが危険生物です。


石垣島のハブクラゲ注意喚起の看板


中でもハブクラゲやカツオノエボシには注意が必要です。

なぜこんなことを言うのかというと、

私今回の採集でハブクラゲに刺されたからです。

刺されるとすごく痛いので、当然採集は続行困難になりますし、

まず病院に行かなくてはいけません。

沖縄の海は暑いから

ウェットスーツはいらないとお考えのそこの貴方、

考えを改めてください。


おまけ

夜の川でオオウナギ採りに挑戦し、見事1mオーバーの太いオオウナギをゲット。

重さも5kg以上あったと思います。

ちなみにオオウナギ、味のほうはイマイチらしいです。

素潜り海水魚採集のいろいろ【法規編】

バックナンバー素潜り海水魚採集のいろいろ【装備編】

前回は素潜り採集の装備についての記事を書きました。

今回は素潜り採集のルールとマナーについての記事です。

素潜り採集は合法?

私が素潜りで採集をしていると、一般人の方に

「魚を採ったら違法だ」とか

「ここは魚を採ったらいけないんだ」と

と言われることがあります。

では、本当に魚を採ってはいけないのでしょうか。

ちなみに私が潜っていた場所は、海水浴場でも漁港でもない、

一般的な磯の少し沖に出たところで、

周りに船が通るような危険な場所ではありません。

また、後述する国立公園内の海域公園区域でもありません。

はたして素潜り採集は違法なのでしょうか?

水産庁の公式な見解を見てみましょう。

水産庁HP「遊漁の部屋」で遊漁のルールを知ることができます。

都道府県漁業調整規則で定められている遊漁で使用できる漁具・漁法(海面のみ)

のページを参照すると、たも網を使った漁法は遊漁の範疇であるとされています。

たも網の定義は以下のようになります。

たも網

 あみ

たも網やさで網は「すくい網」とも言われていますが、袋状の網地の口縁を木、竹及び金具等で、三角形、円形、楕円形、半円形等の様々な形状の枠に結び付け、水産動植物をすくい取る漁具をいいます。都道府県によっては火光等の照明や船舶等を使用し、これらの漁具により採捕する行為を禁止しているところがあります。










という記述があります。

私が使っている網はこの定義に当てはまりますので使用している漁具については問題ありません。

また、同ページに「潜水器を使い、水産動植物を採捕することはできません」と

記述があります。潜水器とはスクーバなどの水中で呼吸する機能を有した

ものなので、足ヒレや、シュノーケルは潜水器ではありません。

あくまで素潜りなので、水中で呼吸はできませんからね。

つまり、私のしている素潜りの採集はたも網を使った

遊漁と定義されます。遊漁ということは釣りと同じなので、

魚を採るな!と言っている人は

釣り人に対しても魚を釣るな!と言っているのでしょうね笑

ただし、都道府県ごとに使用できる漁具は決まっていますので、

採集先の都道府県ごとの遊漁・海面利用のマナーをきちんと確認してください。

ヤス(モリ)を使った遊漁は都道府県によっては禁止または制限があります。

遊漁でも、魚以外の第一種共同漁業権の対象になる貝藻類等は採ってはいけません。

詳しくは海のルールとマナー教本をご覧ください。

魚を採ってはいけない場所

前項では、遊漁のルールに従えば魚を採捕してもよいと言いました。

しかし、魚を採ってはいけない場所が日本には存在します。

それは、国立公園の海域公園区域に指定されているエリアです。

国立公園は国が指定し、その保護、管理を行う自然公園のことで、

日本の国立公園は、自然公園法に基づき、日本を代表する自然の風景地を保護し、利用の促進を図る目的で、環境大臣が指定する自然公園のひとつである。国定公園が都道府県に管理を委託されるのに対し、国立公園は国(環境省)が自ら管理する。(wikipediaより引用)

とされています。

日本には30もの国立公園があり、海域が国立公園の区域になっている場所も多いです。

国立公園には保護区分があり、そのうち我々素潜り採集家に関係あるのが

「海域公園地区」と「普通地域」です。

海域公園とは、何かというと以下の通りです。

海域公園は国立公園または国定公園内の海域の景観を維持するため、公園計画に基づいて、その区域の海域内に設けられた地区のこと。自然公園法によって指定、管理される。従来の名称は海中公園であったが、2010年4月の改正自然公園法の施行により変更された。
海域公園は、国立公園または国定公園の海域の景観を維持することが目的であり、そのために指定された地域では開発に制約が掛かる。たとえば、以下の行動を行う際には環境大臣の許可を得なければならない。
工作物の新築、増改築
鉱物の採掘、土砂の採取
広告物等の表示
海面の埋め立て、干拓
海底の形状の変更
環境大臣が指定した熱帯魚、サンゴなどの捕獲、損傷、殺傷
物の繋留
関連施設からの汚水の排出
環境大臣が指定する区域、期間内における動力船の使用
(wikipediaより引用)

簡単にいうと、海域公園内では、海中の景観を保護するために、

環境大臣が指定した熱帯魚、サンゴなどの捕獲、損傷、殺傷が禁止されています。

「環境大臣が指定した」とありますが、

我々採集家が目当てとする魚種はすべて指定されています。

日本国内では造礁サンゴの仲間は法的に採集が禁止されていますので、

採る方はいないと思いますが…

よって、私たち採集家は海域公園区域がどの範囲なのか調べておく必要があります。

西表石垣国立公園を例に見てみましょう

環境省の国立公園のページから西表石垣国立公園をクリックし

紹介ページの右上の公園紹介をクリックします。

そのページに区域図のpdfファイルがあるのでクリックすると、



このように地図が表示されます。(一部切り取り)

濃い青の区域が海域公園区域なので、

このエリアでは指定された魚を採ってはいけません。

西表石垣国立公園で採ってはいけない魚のリストは下のリンクを参照してください。

海域公園地区内での捕獲や採取等に許可が必要な動植物

それ以外の地域は普通地域なので、魚を採っても違法ではありません。

最近、慶良間諸島が国立公園に指定されましたが、

慶良間諸島は沿岸全域が海域公園区域に指定されたため

事実上、慶良間諸島では魚の採集が不可能になりました。

また、下位の法規である都道府県や市町村の条例により

魚の採取自体が禁止された地域や海域が存在する場合があります。

伊豆のヒリゾ浜のように法律に基づかないローカルルールによって

魚の採取が禁止されている場合もありますので、注意してください。

潜ってはいけない場所


石垣島の例。ちなみにこの場所は海域公園なので、潜っても良いが採集はNG


遊泳禁止と書かれた看板をよく目にすると思いますが、

遊泳禁止の海で泳いだ場合、違法行為になるのでしょうか?

答えはNOと言えますが、以下に注意しなくてはなりません。

確かに、遊泳禁止区域での遊泳を禁止する法律はありません。

では、なぜ遊泳禁止と書かれた看板が立っていることが多いのか、

答えは危険だからです。

大抵、そのような海域では海底の地形によって潮の流れが速く、

離岸流のような危険な潮の流れが発生しやすかったり、

急に深くなっていたり、波が高かったりするため、

遊泳には不適切であるためです。

また、遊泳禁止の看板のないそのような場所で泳いで死人が出た時に、

なぜ遊泳禁止の看板を設置しなかったんだ!と訴えられたら

自治体は賠償金を払わなくてはならなくなるかもしれません。

だから、法的拘束力が無くても遊泳禁止の看板が設置されているのです。

遊泳禁止の場所で素潜り採集をするときは、自己責任でやれということです。

また、場所によっては立ち入り禁止の堤防や海岸があり、

そのような場所から海にエントリーした場合、

軽犯罪法第1条32項の

「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入った者」

に該当し、処罰の対象になる場合があります。

また、一般的な常識として、漁港の中や

船が多く通る航路の近くでは危険なので泳いではいけません。

採集のマナー

法律を守ることは当たり前のことですが、

素潜り採集は合法な行為とはいえ、やはりマナーやモラルは守るべきです。

漁港内での遊泳、航路での遊泳はやめましょう。

魚は採りすぎてはいけません。飼いきれるぶんだけ持ち帰りましょう。

ある地域では珍しかったり数が少ない魚の種類もいます。

そういった魚はダイバーさん達にとって資源ですので、

場合によっては採るのを控えることも必要です。

地域によっては、魚の採集を禁止しているところもあります。

法的根拠は無くてもルールですので守りましょう。

魚を採る時にできるだけサンゴは破壊しないようにしましょう

当然、密漁となるような第一種共同漁業権の対象になる貝藻類等を

採ってはいけません。

まとめ

まず素潜りで魚を採ることは基本的には違法行為ではありません

釣りと同じく遊漁の範囲内といえます。

採集する時の道具はたも網ならば問題ありません。 

第一種共同漁業権の対象になる貝藻類

(ウニ・アワビ・サザエ・海藻等) 
は採ってはいけません

遊漁の範囲内であれば魚を採ってもよいとしましたが、 

魚を採ってはいけない場所が存在します。 

それは日本各地にある国立公園の海域公園区域です。 

国立公園に指定されている海には普通地域海域公園区域があり、 

海域公園区域では採ってはいけない

魚種が指定されている
ところがあります。

基本的には採集家がその地域で目的とするような魚種は全て指定されています。

もちろんサンゴは採ってはいけません

遊泳禁止と書かれている看板が立っている海では、

泳いでも法律上は問題ありませんが、危険な理由が存在します。 

どの海域にも言えることは自己責任で採集を行ってください

それから常識的なマナーとして、 船が多く往来する場所や、

無許可で漁港内に潜ってはいけません。 

魚は飼いきれるぶんだけ持ち帰りましょう。 

当然個人で楽しむことが目的でないといけません。 

魚を採る時はできるだけサンゴは壊さないようにしましょう。 


最近は一部の心無い採集家のせいで、採集家に対する風当たりが強くなっています。

現役海水魚採集家の方はマナーアップを心がけましょう!

素潜り海水魚採集のいろいろ【装備編】

私の趣味はマリンアクアリウムですが、

その原点は、海に潜って採集した魚を飼育するというものでした。

現在も伊豆や和歌山、高知や沖縄、時には日本海側まで足を延ばし、

魚を採集して、気に入った魚は持ち帰って飼育しています。

今年は3月に沖縄へアドバンスドダイバーのライセンスを

取得しに行くついでに海に潜って採集をしました。

5月と6月は高知へ行き、今年の夏も、沖縄、伊豆に遠征する予定です。

先日は三重に行きましたが、散々な結果でバカ貝三昧でした。


さて、私が素潜りで採集を始めたのは2年半程前です。

まだまだ長い時間潜っていられないし、採れる魚種も限られています。

しかし、魚を相手に採ろう採られまいのファイトをするのは

とても高揚した気分になり、いつの間にか素潜り採集の世界にのめりこんでいました。

珍しい魚を見つけた時には、この魚は絶対に採らなくてはという

緊張感を押し殺し、魚との微妙な駆け引きで網に追い込み、

ついに採ったときの喜びは言葉に表せないものがあります。

そんな素潜り採集のあれこれを今回は特集でお送りします。


素潜り採集の基本

素潜り(スキンダイビング)は、スクーバなどの呼吸器具をつけずに、

自分の息だけで潜水をすることです。

私は、基本的にシュノーケリングと同じ装備で潜っています。

潜水すると、水深が深くなっていくにつれ、水圧が高くなっていきます。

すると、水圧で鼓膜が体の内側へ押されます。

そのまま潜り続けると痛みを感じるようになり、潜っていられなくなります(スクイズ)。

体外から受けている圧力と体内の圧力が等しくないために、この現象は起こります。

それを防ぐには、体内外の圧力を等しくする必要があるので、

鼻をつまんだ状態で、鼻息をしようとします。

すると鼓膜がボコっと膨らんだ感じになり体内外の圧力が等しくなります(圧平衡)。

これを深度が深くなるたびに繰り返すことで、

スクイズを防ぎ、より深い所へ潜れるようになります。

慣れてくると、鼻をつままなくてもできるようになります。

素潜り採集ではどうしても両手が網でふさがるので、

鼻をつままずに圧平衡ができるようになると、かなり捗ります。

また、シュノーケルをつけた状態で潜った場合、

シュノーケルの中に海水が入ってくるので、海面に上がった際に

シュノーケルに強く息を吹き込んで、シュノーケル内の水を吐き出す必要があります。

これをシュノーケルクリアといいます。

素潜り採集の装備

東上の採集のスタイルを図で表すとこのようになります。

マスク
いわゆる水中メガネです。一眼のものと二眼のものがあり、一眼のものは視野が広く回りを見渡しやすく、二眼のものは一眼のものに比べ圧平衡しやすいといわれています。

マスクストラップ(ネオプレーンラミネート ナイロン100%)
元々純正品はゴム製でしたが髪の毛が引っ掛かり痛いので、布製に交換しました。ゴム製のストラップに布製カバーをつける形の「マスクストラップカバー」もあります。

シュノーケル
TUSA製。口の部分が水面より下にあってもシュノーケルクリアがしやすいものを使用しています。重要な器具の一つなので、選ぶときは自分に合ったものを選びましょう。

ウェットスーツ
自分の体形に合わせたオーダーメイドです。体形が標準的でないなら、オーダーメイドをお勧めします。体重変動は±5kgが許容範囲です。厚さは5mmで、ある程度低い水温にも対応できます。(2月の和歌山はやめましょう笑)そろそろ使い始めて3年半なので尻周りがボロボロです。新調すると高くつくので暫く我慢します。

フードベスト
顔をすっぽり覆うフードベストです。ラッシュガードの上に着ます。つまり、ラッシュとウエットスーツの間に着る防寒着です。スキューバダイビングではこれがあるかないかで全然違います。これを着ると圧平衡しやすくなります。

グローブ(滑り止め付き軍手)
takosuke氏お勧めの品。水中でゴツゴツした岩に手をかけて怪我をしたり、ウニ等に刺されないようにするための装備です。網を持つ手が滑らないようにする重要なアイテムでもあります。下に普通の軍手もつけておくとある程度ガンガゼの棘対策になります。 

ウエイトベルトとバックル
ウエイトをつけるためのベルトです。カラビナをつけてイカシ等を取り付けることができます。水中では水圧で体が引き締まりますので、バックルはややきつめに締めるといいかもしれません。

カラビナ
金魚網やイカシをベルトにつけておくのに使います。大きなもののほうが水中で扱いやすいと思います。ウエイトベルトにはDリングを取り付け、そこにカラビナを取り付けます。Dリングを間に挟む理由として、ベルトに直接カラビナを取り付けるとカラビナが不意の方向へ回ってしまい、いざ魚が採れた時に採集用イカシが取り外しにくくなってしまうため、慌ててしまいます。そうなると、魚を逃がしてしまうかもしれないためです。同様の理由で、カラビナは出来るだけ大きいものの方が、水中ではスムーズにイカシの脱着ができます。

ウエイト
170cm57㎏の私は通常4kg程度で十分ですが、素潜り採集では様々なアイテムを腰につけているので1kg追加して5kgで潜っています。素潜り採集では潜りやすいようやや重めにするのがいいかと思います。

網バケツとロープ
この中に採集されたやや大きめの魚を入れておけます。釣りのときに水を汲む網バケツとロープを使っています。いわゆる穴あきバケツにロープを取り付け、ロープ巻きにウキを取り付けたものです。このままだと水に浮くので、初めの図のように拠点として使う場合は、バケツの中に石を入れ水底にバケツを沈めておきます。ロープは10mあるので10mまでの水深に対応しています。ウキはもう少し視認性の高いものを使うと尚良いと思います。採った魚をストックしておくために漁港に沈めておくときにも使います。

フィン
足ヒレです。ロングフィンやジェットフィンがありますが、私は体力がないので普通のものを使っています。

マリンブーツ
余談ですが、海に入りながら用を足すので、潜り終わる頃には純度の高いションベンがブーツの中に溜まっておりとても臭いです。

金魚網
私が大好きなタツノオトシゴやヨウジウオを採る時に使います。これらの魚は玉網をすり抜けてしまうからです。

イカシ
広口T型瓶1Lに穴を開けたものを使っています。
採集用イカシの作り方←ここをクリック

玉網
丸型の玉網のフレームは釣具屋で売られています。フレームは折り畳み式とワンフレームの2種類があります。

折りたたみ式
メリット
  • 小さく折りたたむことができる
  • 価格がワンフレームよりも安価
デメリット
  • 剛性が弱いため岩にあたるとすぐよじれる
  • 剛性が弱いため水中で振り回すと違和感がある
  • 壊れやすい
ワンフレーム

メリット
  • 剛性が高く、岩場でもガンガン網を突っ込める
  • 壊れにくい
デメリット
  • たためないので場所を取る
  • 価格が高い
 
東上は両方とも持っていますが、ワンフレームタイプは1つ1万円以上する「極(きわみ)」を直径45cmと直径50cm各1つずつ所有しています。大きさが違いますが、特に意味はありません。装着している網は純正品の「極」です。ただし、「極」の網目は大きいため、小型魚は網をすり抜けてしまいます。ですので小型魚にはもう少し網目の細いタックルベリーで売っている100円網を使用しています。そちらは後者の折り畳み式に装着しています。
 
折りたたみ式は一つ5000円程度のカーボン玉網?(商品名忘れた)を使用しています。最初に買ったのはこちらですが、水中での剛性のなさに違和感を覚えたのでワンフレームを買い足しました。タックルベリーの100円の細目網を使用しています。ただし、フレームが太いため網の外側の輪を通して取り付けることができなかったので、ポリ糸でぐるぐる巻きにして無理矢理装着しています。丸いフレームの網は、一辺が直線になっている網よりも魚が逃げやすいので若干採集が難しくなりますが、東上は始めからこのスタイルなので特に何も感じていません。川遊び用の柄の長い網は水中では取り回しにくいので使いません。
 
上記のフレームを買った場合、別途持ち手が必要になります。東上は初め、木製の持ち手を使っていましたが、強度に難があったので塩ビパイプ製のものにしました。そのままだと網に接続できないので適当なジョイントパーツと、釣具屋で売っている金属製の接続部品を組み合わせました。見た目の重厚感もバッチリです(いらない)。柄の長さは60cm・50cm・45cmの3種類です。60cmよりも長いと取り回しにくいと東上は感じました。

ポリタンク又は携帯用イカシ
採った魚を車で輸送する時に使います。キャンプツーリング×海水魚採集では、積載に制限があるため写真の果実酒瓶を使います。

小型の持ち帰り用イカシの作り方
 
使うのは、写真左側のタケヤ製のポリ容器の果実酒瓶です。果実酒瓶は通常ガラス製のものが多いですが、強度に問題があるのでイカシとしては使用しません。
 
この果実酒瓶は上部にガス抜き穴が開いているので、面倒な穴あけ加工が不要です。この穴にエアーチューブを通してエアストーン・エアーポンプを取り付ければ 
簡単に小型のイカシが作れます。右が2.4Lのタイプ、左が4Lのタイプです。
 
motofizz サイドバッグLに2個ぴったり入ります。
 
通常の車を使った採集では、20Lポリタンクを使います。

エアーポンプ・エアーチューブ・エアーストーン
輸送時の酸素供給の要です。

くもり止め(ONE DROP)
あったほうがいい程度のものです。極端に水温が低くない限りは、ツバをつけておけば十分くもり止めになります。

ドックスプロプラグ
ダイビングには本来耳栓は厳禁ですが、この耳栓は小さな穴が開いているダイビング専用耳栓です。耳の外と中の圧力変化をゆっくりにすることで圧平衡をしやすいようにした耳栓です。昨年の潜りで耳を故障し鼓膜に穴が開いてしまったので、また耳を壊さないよう購入しました。ダイビングよりも、さらに圧力変化の大きいフリーダイビングではさらに有効だと思われます。

左右の耳栓がつながっており、失くしにくいよう工夫されています。

素潜り海水魚採集のいろいろ【法規編】に続きます

今回東上の使用している道具について解説しましたが、採集のスタイルは人によって様々です。自分なりのスタイルを確立して快適な採集ライフを送ってください。

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東上の個人的なネタです
近況はこちらを見てください。

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忙しくても維持できる海水魚水槽をコンセプトに、更新を再開しました。初期の頃の水槽の様子と現在の様子ががらりと変わっており、その変化と、東上の成長が分かるコンテンツとなっております。



沖縄・高知・和歌山・伊豆等をメインフィールドに、熱帯海水魚の素潜り採集をするコンテンツです。鼓膜穿孔が慢性化しており、更新できるかは未定です。



鉄道模型のいわゆる「ジオラマ」を1畳サイズのレイアウトに実現することを目標に、トンネルや草の生やし方など初心者の初心者による初心者のためのレイアウト製作の様子をお伝えします。現在更新を停止しています。



東上が飼育したことのある海水魚について、東上的飼育の方法について紹介するコンテンツです。特にカミソリウオやタツノオトシゴ、ヨウジウオのような特殊な魚を中心に展開しております。日本産の魚種に関しては、採集についても取り上げています。



2014年10月、小笠原諸島父島へ行って参りました。シュノーケリングに海水魚採集、魚突きと、海の遊びを満喫した滞在でした。ユウゼンやレモンピールエンゼル等、日本では小笠原でしか見られない魚種と出会うことができました。小笠原諸島で海水魚採集をする際の解説や注意点はこのリンクをご覧ください。



CB400SBRevoに乗ってツーリング先での出来事や、近畿・中部周辺のツーリングに最適そうな道をレポートしていきます。高知県でのキャンプツーリング×海水魚採集にも挑戦してみました。



ロードスター(NC)の記事です。バイク以外の足が増えたので、夜間の寒い星空撮影も行く機会が増えそうです。ロードスターの紹介やツーリングの記事はここからどうぞ。



星と、風景を一緒に撮るという写真です。なかなか条件が揃わず、撮影は失敗の方が多いですが、条件が揃った時の美しい風景を追い求めて、新月の夜に活動しています。

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HN:
東上本出(あずまがみもといで)
性別:
男性
趣味:
海水魚飼育・採集 鉄道模型 バイク
自己紹介:
500000アクセス達成。1年で100000ペースで伸びています。いつもありがとうございます。


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海洋の仕組み・細菌や微生物から学ぶマリンアクアリウムと、関連する自作器具の制作方法の公開、ヤドカリ検定・ヤドカリ図鑑のヤドカリパーク、その他関連リンクも満載。

近畿大学水族環境学研究室

東上の母校である近畿大学農学部の研究室です。海水養殖における白点病の原因であるC.irritansについて研究をしています。白点病に関する記事の参考文献とさせていただきました。

Chatan`s Blog

韓国で海水魚採集をされているChatanさんのブログです。日本で採集される魚種の紹介の記事で、当サイトの写真を採用していただきました。外国にも海水魚採集の文化があるとは驚きです。

【金魚の飼い方】初心者向け飼育方法と金魚の種類をご紹介

金魚の飼育方法と、種類について解説をしているサイトです。淡水魚飼育は金魚に始まりますが、金魚に終わるとも言います。淡水魚飼育の基礎を学んでみては。



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