あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
2017年ぶりに新年の挨拶投稿をしました。
当ブログは2011年の3月に始めたので、開設から10年が経とうとしています。
開設した当時私は高3で、卒業式を終え大学へ進学するタイミングでした。
近畿大学農学部水産学科で4年間を過ごし、卒業後は静岡県で中学校教員となり
現在に至ります。一昨年末、結婚したため昔みたいにバカみたいな距離を
車で走ったり、海に潜りっぱなしなんていうことはなくなってしまいましたが
星景の撮影などは細々と続けています。海水魚の飼育も現在は自分が担任する
クラスの生徒に面倒を見させているので事実上引退状態ですね。
ここ最近は、海に行く機会も少ないのですが、昨年の10月に伊豆へ
漁港採集に行きました。同行者は大学時代からの馴染み
takosuke氏とChina氏です。彼らも生物が大好きで当ブログにも
よく登場し、さまざまなネタを供給してくれました。今回久しぶりの
採集ではあったのですが、素晴らしい成果を得ることができたので、
遅ればせながら報告させていただきます。
リュウグウノツカイ
Regalecus glesne
なんと、我々の一行はリュウグウノツカイの幼魚を生きたまま採集、
撮影することに成功しました。これにはtakosuke氏もChina氏も大喜び
なんせ、前日に鈴木香里武氏の動画を見て予習済みだったようで
発見したtakosuke氏はすぐにリュウグウノツカイだと確信したようです。
採集ポイントは、沼津市の某所、採集日時は10月18日の午前5時50分です。
後述しますが2か月後の12月にも生きたリュウグウノツカイが発見され、
静岡県内と全国ニュースで報道されましたが、
そのときはあわしまマリンパーク付近の岸壁でした。
我々が採集したポイントはそのもう少し北側になります。
今回採集された個体は報道された個体よりもさらに小さなサイズで、
尾が切れていたため正しい全長は測れませんが、本来30cm程度の個体と
考えられます。リュウグウノツカイの生態はよくわかっておらず、
死んだ個体が漂着することはあっても、生きたまま発見されることは
稀なことで、発見されると必ずと言っていいほど話題になります。
今回我々が採集した個体は、すでに表層に打ち上げられてから
時間が経過していたようで、採集してから間もなく死んでしまいましたが、
映像記録にも残してありますのでそちらもご覧ください。
このように表層付近に深海魚が打ち上げられる要因として、
採餌行動のために普段よりも浅い深度まで上昇した際に、
潮の流れにのって表層まで流されてしまったことが考えられます。
この日は大潮だったため、条件がたまたま重なったのだと思います。
採集ポイントに面する駿河湾は日本一深い湾であり、
深海魚が度々打ち上げられるため、冬になると深海魚拾いに
マニアが訪れるほどの場所です。今回このような貴重なケースに
立ち会うことができたことを嬉しく思います。