さて、昨年度は東上が担任するクラスでは淡水水槽をやっていました。
ネオンテトラ30匹に水草はカボンバとアナカリス(オオカナダモ)
といういたってフツ―過ぎる水槽です。淡水水槽は生まれて初めて
挑戦しましたが、やはり海水を作らなくていい点で、海水より
断然楽ですね。とはいえ、知識不足により、水草導入時の洗浄を
怠ったことで、サカマキガイとスネールが大発生することになり、
最後までそれに悩まされました。
オオカナダモは細胞観察に適しており、理科教材としては優秀ですが、
トリミングしないと伸びたい放題伸びていきます。
週一回の換水で一年間キープすることができたのですが、春休みに
ヒーターが故障し、ネオンテトラは全滅してしまいました。
そこで、今年度は学年をそのまま持ち上がったので、
順当にレベルアップして、担任する生徒に海水水槽に挑戦させることに
してみました。もちろん、サンゴのキープは無理ですので、
魚専用水槽で、ベアタンクというメンテナンスのしやすい方式です。
そこで、写真のようなシステムで立ち上げてみました。
写真で特定不可避ですが、教室の後ろにはゴミ箱を収納するスペースが
あります。そこを濾過フィルターを格納するスペースにしてみました。
さらなるメンテフリー化を目指し、システムの強化を行っています。
水槽は60ハイタイプのオールガラスを使用しています。ガラス製の
水槽を使うことで、生徒は普段の生活で落ち着いた生活を送ることを
要求されます。暴れたりしたらダメですからね。
照明はGrassy Sorareのリーフ。魚専用水槽には無駄なスペックです。
アーチはアクアテイラーズオリジナル。ろ過システムは、コトブキの
SV900を使用し、殺菌灯はターボツイストの18Wを使用。さらに、
昨年は4階の教室の暑さに悩まされたので、クーラーを導入。
ゼンスイのZC100で温度変化を極力なくし、魚へのストレスを
軽減しています。さすがにスキマーはEOSコンパクトスキマーですが
効果は十分です。さらに水流コントローラにスマートウェーブを使用し
魚の運動不足を防いでいます。気になるのは飼育魚ですが、
一匹は保険で難易度の低い魚、もう一匹はチャレンジで難易度のやや高い
魚をチョイスしました。カクレクマノミとフエヤッコダイです。
教室海水アクアリウムに選ぶ魚としてはフエヤッコは鬼難易度ですが、
今現在も好調に飼育ができています。もちろん導入当初は白点を
出しましたが、グリーンFゴールドや銅による治療は行っていません。
パラサイトリムーバーと白点キラー、そして給餌による免疫の向上
粘膜保護液の使用など、手を尽くした結果、体表に白点が3つ
着くところまで症状は進行したもののその後は快方に向かい、
白点を出さずに飼育を行えています。好調にキープできている理由は
他にもあると思います。それは、一日10リットルの換水です。
平日は日直の生徒に毎日、海水を作らせて水替えを行わせています。
比重と水温を合わせ、水質調整剤を添加し、ゆっくりと行うことを
心がけさせ、飼育記録簿に給餌・水温・魚の体調などのチェック項目
を設け、担任が毎日チェックするというシステムです。生徒は
月に2回これを経験するので、クラス全員がアクアリウムショップの
店員のバイトさんのレベルになっています。
なんとも東上らしいクラスです。当然、私の趣味の延長線上ですから、
海水は10リットルずつ一日に換えていると、
すぐにバケツ一杯なくなります。それは自己負担なので、金銭面の
負担は大きいですが、水槽はみんなに見てもらってナンボです。
個人の自宅でやるより大勢に見てもらうところで、皆で管理した方が
楽に決まっているので、それも好調の秘訣かもしれませんね、
しかし、日本全国探しても、教室で海水水槽をやっている学級は
うちぐらいかな…東上の正体が特定されてもおかしくありませんねw
http://laytrack.blog.shinobi.jp/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E9%AD%9A%E9%A3%BC%E8%82%B2/%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%80%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E7%B7%A8教室アクアリウム 海水編