SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryを購入したので、
その実力をチェックするためにEOS60Dに装着して撮影に臨みました。
EOS60Dは、APS-Cサイズのセンサーを持つ一眼レフですので、
SIGMAのフルサイズ用DGレンズを装着すると焦点距離が1.6倍になります。
600mmのレンズを装着すると、テレ端は960mmになり
テレコンバータを使わずにさらなる超望遠の世界を味わえるわけです。
EOS60Dに装着した時のボディーとのバランスも悪くありません。
それでは、実際に使ってみましょう。
このレンズは軽さがウリです。600mmの超望遠レンズですが、
手持ち撮影も十分に可能です。とは言ってもやはり重いので
コミミズクのように高速で動く被写体を撮影する際は三脚が必須です。
三脚は、十分に強度があるものを選択しないと剛性感に欠け、
被写体ブレにつながります。東上が現在つかっている三脚は
バイクツーリング用のVelbonのUT-43Qというコンパクト三脚のため、
強度が足りず、集中して撮影することができませんでした。
テレ端での写り。少々写りが甘いとはいえ、
今までのレンズでは到達できない距離での撮影を可能にしています。
さらに遠い場所ですが、鋭い眼光も逃しません。
60Dとの組み合わせにおいて、不満な点はAF性能です。
中心一点AFで撮影しましたが、捨て写真を量産してしまいました。
撮影に慣れていない部分もありますが、歩留まりは5%以下と低めです。
このレンズのAF性能に関しては、テレ端に近いと迷いが生じます。
当然ボディ側のAF性能が高いほうがシャッターチャンスを逃しません。
5Dに装着したところ、比較的満足のいくAF性能が得られました。
いろいろ文句も書きましたが、サードパーティ製のレンズとしては
コストパフォーマンスに優れた製品であることは間違いありません。
600mmの世界がたった10万で手に入るとは驚きです。
前回枝被りしてしまったホンドギツネ。正面から見ると野良犬のようです。
残念ながらジャンプはしてくれませんでした。
キツネは撮影を終了して帰ろうとしていた時に現れたので、
こういう時にすぐにカメラを構えて手持ちで撮影できる点は
このレンズの強みであると思います。
若者で野鳥撮影をしている人はかなり少ないですが、
体力があって、撮影ポイントでアクティブに動き回りたいから
軽くて持ち運びやすい焦点距離の長いレンズが欲しい、
そんなニーズに応えたのがこのレンズだと思います。
時間もお金も有り余っていて撮影対象が目の前の枝に
止まるのを待っていられるよという人は、重たい高性能の超望遠を
使って、三脚を構えて待っていればいいわけです。
このレンズが進化熟成を重ね、今後高性能化・軽量化を実現すれば、
野鳥撮影だけでなく、さまざまなジャンルにおいて
新たな撮影スタイルの境地を開くことは間違いと思います。
http://laytrack.blog.shinobi.jp/%E9%87%8E%E9%B3%A5%E8%A6%B3%E5%AF%9F/%E6%B7%80%E5%B7%9D%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%82%AF%E3%80%802016%E6%92%AE%E3%82%8A%E7%B4%8D%E3%82%81淀川コミミズク 2016撮り納め