うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

海水魚採集 海水魚飼育 飼育各論 小笠原 星景撮影 CB400SB Roadster CX-30

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

小笠原諸島遠征 4日目 NM氏 guppy氏編

境浦海岸

境浦と沈船

4日目の午前はNM氏、guppy氏の2人は海に飽き(とはいえ海には入ってます)、

普通に観光しに行ってしまいました。

いっぽう、潜り基地外のtakosuke氏と東上は、この日も海の中にいました。

海編は別の記事で書かせていただきます。

境浦には、太平洋戦争中に米軍機動部隊に爆撃を受け

小笠原諸島に退避してきた濱江丸(ひんこうまる)が座礁しています。

避難してきた際にさらに爆撃を受け、航行不能となり

この場所へ漂流し座礁したそうです。

70年間波風にさらされ続け、大きな鉄の塊もいまや海の藻屑と化しています。

餌付けされているのか、ロクセンスズメダイ達が寄ってきたそうです。

船首部分

youtube動画の撮影に使用したのはなんと3m防水のハンディカム。

結構潜って撮影したのですが、よく水没して壊れませんでした。

人との大きさ比較。広範囲に船の残骸が散らばっています。

この場所には、興味深い魚はあまりいなかったそうです。

長崎展望台

東上達が正午までに戻ってこいと言ったので、急いで海から上がり長崎展望台へ

兄島瀬戸の様子。まるで川のように速い潮流が流れています。

釣浜や宮の浜の沖に出ると危険だということが分かります。

初寝浦

初寝浦へいく途中、ご当地動物注意標識を発見

小笠原固有種のアカガシラカラスバトがモチーフのようです。

展望台から見た初寝浦。下のビーチを目指します。

展望台にある旧日本軍の軍用施設

中はDQN達の溜まり場になっている様

高低差200m、1130mの距離を下ります。

人の出入りを把握する石&看板と、

種子除去装置が設けられています。外来植物の種子を持ち込まないためです。

遊歩道の周りではさまざまな植物や動物が見られます。

guppy氏撮影、小笠原固有種アカガシラカラスバト。

こちらは在来の昆虫を捕食してしまうため問題になっている外来種、

グリーンアノール。どこに行っても見られるほど増殖しています。

ノヤギ。元々食用として持ち込まれたヤギが野生化し

植生に悪影響を与えているため、銃器による駆除が行われています。

ムラサキオカヤドカリ。日本に生息するオカヤドカリは

全て天然記念物なので採取は厳禁。

ビーチに到着

先ほどの軍用施設があんなところに見えます。

昼間の国立天文台もチラッとみて回り午前中は終了。

おがさわらのうみ【動画】

今回の小笠原遠征で、4人が撮影した動画を編集しました。



水中での動画撮影は思ったよりも難しかったです。
手ブレが激しいですがお許しください。(4日目のネタバレ有)

主な登場魚
タテジマキンチャクダイ
ハナグロチョウチョウウオ
ユウゼン
レモンピールエンゼル
ヤリカタギ
ホシテンス等

今回注目すべきは、シュノーケリングでユウゼンやレモンピールエンゼルが
見れたという点です。しかもレモンピールygは水深3mの場所にいました。

宮の浜(海域公園)ではポリプ食のヤリカタギやミスジなどがみられ、
リーフが発達していることを物語っていました。

外洋に面した場所では、
スジクロハギ、バラハタ、カンモンハタ、アカハタ
アオブダイ、ナンヨウブダイ、ヒブダイ、キイロハギ
ロクセンスズメダイ、アカヒメジ等が多く、どれもサイズが大きかったです。

小笠原の魚すべてに言えることは、成魚サイズが多いということです。
よって、海水魚採集の難易度は高いということが分かりました。
またサンゴがあまり発達していない普通地域での採集を強いられるため、
魚種が少なく、採集をするにはあまり楽しい海ではありませんでした。
もしも海水魚採集をされる方がいるならば、
本州沿岸で経験を積み、採集技量を上げてから行くことをお勧めします。
1回の渡航費もバカになりませんし、私のようにボウズで終わってしまいますので。

とはいっても、海域公園にいけば多くの魚種が見られますから、
小笠原の海の楽しみ方は、ダイビングかシュノーケリングがベストでしょう。
海だけに限らず、様々な固有種を見ることができる小笠原諸島は、
一生に一度行ってみる価値のある場所には変わりありません。

小笠原諸島遠征 2日目


2日目の朝も、まだ船の上です。

guppy氏撮影。カツオドリ Sula leucogaster

おがさわら丸と並走して飛んでいきます。

朝食はレストランで食べました。これで850円、高いのか安いのか…

AM10:00。父島が見えてきました。東京と違って海が青くてきれいです。

25時間半かけようやく父島に到着。宿泊する民宿の方たちが出迎えてくれます。

降りてしばらくは、まだ船に揺られている感覚が残ります。

おが丸は、次の東京行の出港まで二見港に停泊しています。

今回の宿泊先は民宿ちどり。レンタカーも借りて万全の態勢。

一部屋を貸切。キッチン、トイレ、シャワー、各種家具家電、WiFi付き。

海の中へ

普通地域の良さそうな海域を探し、早速海の中に入ってみました。

takosuke氏撮影。ここは砂地が中心の場所のようです。

小笠原の海にやたら多いのがスジクロハギ Acanthurus leucopareius

ときよりこいつにまじってユウゼンがいたりします。

NM氏撮影。ベニゴンベ Neocirrhites armatus。沖縄ではレア種だが、

小笠原では比較的多いゴンベ。イボハナヤサイサンゴの中にいるので、

通常の方法での採収は困難と思われます。

guppy氏は釣りをしていました。

小さいアカハタをゲット。しかしこの後根掛かりし終了…

陽が傾いてきたので潜りは終了し、小港海岸へ行きました。

ここは普通地域なので採集OKです。

釣りはイージーモード

夜になって暇なので、

guppy氏の提案でサンマを餌にして漁港で釣りをしたところ…
すぐにイカシがこうなりました笑。魚が減圧症でひっくり返っています。

アカハタとヨスジフエダイが無限に釣れるので十分楽しめました。

他にもイスズミやアカヒメジも釣れました。

小さいものは全て腹の空気を抜いてリリース。

比較的大きいものを食べることにしました。

身は昆布締めに、アラはアラ汁で頂きます。

フエダイは少々臭みがありましたが、どれも美味でした。

星を撮ってみました byNM
 
父島で2番目に標高の高い山「夜明山」には国立天文台があります。

建物の明かりが少ない離島は星空の撮影に適しています。

というわけで、この天文台をうまく利用して星空を撮影することにしました。

天文台はナトリウムランプでライトアップされており、

木々に光が反射してこのような写真になります。

夜明山の山頂から天文台方面へ下ると、丁度天文台が見える場所があります。

NM氏が試行錯誤した結果、天文台の明るさと星の明るさの両立に成功しました

3日目に続きます。

小笠原諸島遠征 1日目


東京竹芝桟橋にて停泊中のおがさわら丸

ついにやってきました!今期の遠征は小笠原諸島です。

小笠原諸島に向かう交通手段は船のみ、片道25時間半の長旅です。

大阪から夜行バスで11時間かけて東京まで来ているので

既に疲労感でいっぱいです。


今回のメンバーの紹介

おなじみ採集マスターtakosuke氏。今回の狙いはユウゼンとベニゴンベだそう。
過去の採集実績から考えると、今回もレア魚をキャッチしてくれるはず。

東上といつものNM氏。網は持たずに水中写真に専念するそう。
最近のマイブームは天体撮影。

爬虫類大好きguppy氏。一眼レフを持って気合十分。
魚以外の生き物も担当。

写真は私以外の3人が撮影した写真も使用して更新します。

1日目「おがさわら丸」

おが丸が出港する竹芝桟橋では、ゆるキャラ「おがじろう」がお見送り。

搭乗手続きを済ませ、いよいよおが丸に乗り込みます。

2等船室の乗客は乗船時に番号が割り振られ、寝床が指定されます。

今回は10月ということもあって乗客が少なかったので、

一人一人のスペースは割と余裕がありました。

船内には売店があり限定のおが丸Tシャツが販売されています。

そのほかレストラン、スナック、ビデオルーム等があり、長旅仕様となっています。

カップめんの自販機もあります。価格は180円

給湯器があるので、竹芝のコンビニでカップめんを買っていくといいかもしれません。

船は東京湾を南下し、レインボーブリッジの下を通ります。

東京湾の出口辺り。大型タンカーの横を通過していきます。

東京湾を出ると、携帯の電波は無くなります。

八丈島の横を通る時一旦電波が入るタイミングがあるのみで、

あとは父島到着直前まで電波は一切入りません。

船首付近から前方の水面を観察していると、

おが丸に驚いたトビウオが、滑空していく様子を観察できます。

たまに長時間飛行することがあるのでその時がシャッターチャンス。

着水

暇なので、夕日を見ているだけで時間潰しになります。

この時点ではまだ三宅島の横辺りです。まだまだ旅は続きます…

小笠原諸島へ遠征してきます

当ブログのコンテンツである海水魚採集の集大成の場として、
今期は10月24~29迄小笠原諸島に遠征します。
今回は、採集マスターtakosuke氏といつものNM氏、
爬虫類とジョーフィッシュ大好きguppy氏と私の4人で向かいます。

小笠原諸島で海水魚採集を行うに当たって、法規関連が気になるところなので 簡単にまとめておきます。

小笠原諸島は世界遺産に登録されましたが、世界遺産条約によって動植物の採捕が制限されることはありません。ただし下位の法規の自然公園法や都道府県の条例で規制されることが世界遺産登録の前提となっています。

実際小笠原諸島は国立公園に指定されており、
自然公園法によって動植物の採捕に制限があります。
国立公園の海域には、普通地域と海域公園区域という2つの区分があります。
そのうち普通地域では魚の採取に対する制限はありません。
海域公園区域では環境大臣が指定した特定の魚類の採捕が制限されています。
ですから国立公園では普通地域に限って許可なしで魚を採捕することができます。

小笠原諸島は東京都に所属しているので、
遊漁関連の法規は東京都漁業調整規則に記載されています。

東京都漁業調整規則の遊魚に関する規定には以下の記載があります。

第四十四条 漁業者が漁業を営むためにする場合
若しくは漁業従事者が漁業者のために従事してする場合
または試験研究のために水産動植物を採捕する場合を除き、
次に掲げる漁具または漁法以外の漁具または漁法により
水産動植物を採捕してはならない。

一 竿釣及び手釣(まき餌釣を除く。)
二 たも網及びさ手網
三 投網(船を使用しないものに限る。)
四 やす及びは具
五 徒手採捕
六 ひき縄釣

つまり、以上の方法であればどんな魚を採っても問題ありません。ただし、基本的に日本のどの地域でも、第一種共同漁業権の対象になる魚介類(いせえびやうにあわび、さざえetc…)は許可なしで採ってはいけません。

また種の保存法、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」において、採捕が制限される動植物の一覧に、魚類はアユモドキ、イタセンパラ、スイゲンゼニタナゴ、ミヤコタナゴの淡水魚4種が記載されているのみで、海水魚に関しては問題ありません。

これはあくまで魚の採集に関しては個人のマナーとモラルが要求されるということであって、小笠原諸島に行って、熱帯魚を乱獲していいですよという意味では無いのでそこのところは履き違えないようにしてください。

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東上の個人的なネタです
近況はこちらを見てください。

Contents



忙しくても維持できる海水魚水槽をコンセプトに、更新を再開しました。初期の頃の水槽の様子と現在の様子ががらりと変わっており、その変化と、東上の成長が分かるコンテンツとなっております。



沖縄・高知・和歌山・伊豆等をメインフィールドに、熱帯海水魚の素潜り採集をするコンテンツです。鼓膜穿孔が慢性化しており、更新できるかは未定です。



鉄道模型のいわゆる「ジオラマ」を1畳サイズのレイアウトに実現することを目標に、トンネルや草の生やし方など初心者の初心者による初心者のためのレイアウト製作の様子をお伝えします。現在更新を停止しています。



東上が飼育したことのある海水魚について、東上的飼育の方法について紹介するコンテンツです。特にカミソリウオやタツノオトシゴ、ヨウジウオのような特殊な魚を中心に展開しております。日本産の魚種に関しては、採集についても取り上げています。



2014年10月、小笠原諸島父島へ行って参りました。シュノーケリングに海水魚採集、魚突きと、海の遊びを満喫した滞在でした。ユウゼンやレモンピールエンゼル等、日本では小笠原でしか見られない魚種と出会うことができました。小笠原諸島で海水魚採集をする際の解説や注意点はこのリンクをご覧ください。



CB400SBRevoに乗ってツーリング先での出来事や、近畿・中部周辺のツーリングに最適そうな道をレポートしていきます。高知県でのキャンプツーリング×海水魚採集にも挑戦してみました。



ロードスター(NC)の記事です。バイク以外の足が増えたので、夜間の寒い星空撮影も行く機会が増えそうです。ロードスターの紹介やツーリングの記事はここからどうぞ。



星と、風景を一緒に撮るという写真です。なかなか条件が揃わず、撮影は失敗の方が多いですが、条件が揃った時の美しい風景を追い求めて、新月の夜に活動しています。

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東上本出(あずまがみもといで)
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近畿大学水族環境学研究室

東上の母校である近畿大学農学部の研究室です。海水養殖における白点病の原因であるC.irritansについて研究をしています。白点病に関する記事の参考文献とさせていただきました。

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韓国で海水魚採集をされているChatanさんのブログです。日本で採集される魚種の紹介の記事で、当サイトの写真を採用していただきました。外国にも海水魚採集の文化があるとは驚きです。

【金魚の飼い方】初心者向け飼育方法と金魚の種類をご紹介

金魚の飼育方法と、種類について解説をしているサイトです。淡水魚飼育は金魚に始まりますが、金魚に終わるとも言います。淡水魚飼育の基礎を学んでみては。



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