年が明けてから、早春のころは一晩で冬の天の川と、夏の天の川を楽しめる
おいしい季節であります。しかし寒さは大変厳しく撮影に出かけるには
非常に体力と気力が必要になります。
2019年の春に出かけたのは南伊豆の爪木崎。この場所は2月中旬まで野水仙が
咲いていて南伊豆の南天に浮かぶ白い点と地上の白い点の競演を楽しめます。
このころのベテルギウスは明るく、そして冬の天の川とオリオン大星雲も
はっきりと写っています。
かなり極端な補正をかけて地上景と星を強調しています。
段階フィルターのかけかたが少々雑な気がしますが…
アロエの花と、ハート形のベンチ
少し南西よりの空を写すと、西の空は光害が激しく、写りが悪いです。
同じ日の夜に、一気に北上し精進湖へ移動。疲れからピントの調整が甘くなり
流星が薄くなってしまった。木星や金星も非常に明るく、富士のふもとに
あるスキー場の照明も明るいため、明け方に近づくと撮影が難しくなります。
2020年は寒さ対策としてキャンプ道具を持ち出して撮影
お湯を沸かしラーメンを食べ、夏の天の川が昇る明け方の撮影に備えます。
ロードスターを引き続き維持しつつも、BL系アクセラを増車しています。
そして、時刻は午前3時半。無風の精進湖には星空が上下に現れます。
流星がリフレクションするほど好条件な精進湖はみたことがありません。
最高の条件見納め1分前の様子。このあとふじてんリゾートの照明が点灯し
撮影は終了です。月齢、風速、天候、そして金星が宵の明星であること、
飛行機が通らないこと、空気が澄んでいることなど乗り越える条件が多く、
なかなか撮れる条件ではありませんので、この日の精進湖はカメラマンの数
が尋常ではなかったです。撮影する人数が増えると、
マナーが問題になりますが、湖畔までライトをハイビームにして
乗りつける車もいて、同じ星景撮影家として残念に思うことが多いです。
ここ2、3年でSNSなどにより知名度が一気に上がりすぎてしまった
このポイントですが、私も情報を発信しているものの一人として
責任を感じております。読者の皆様におかれましては、
減光して、周囲の安全を十分確かめながら
湖畔に入っていくようにお願い申し上げます。
3/1追記
一週間後に撮影した写真です。この時のほうが雨上がりで一気に霧が晴れ、
空気中の塵も少なかったので、リフレクションは好条件でした。
富士が雲に包まれている様子も、また違った印象を与えますね。
http://laytrack.blog.shinobi.jp/%E6%98%9F%E6%99%AF%E6%92%AE%E5%BD%B1/2019%EF%BC%862020%E5%88%9D%E6%98%A5%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A9%E6%98%A5%E3%81%AE%E6%98%9F%E6%99%AF2019&2020早春の星景