うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

海水魚採集 海水魚飼育 飼育各論 小笠原 星景撮影 CB400SB Roadster CX-30

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

キヌバリとその仲間たち

今回は採集に行き追加した魚と無脊椎を紹介します。
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まずはこいつから、キヌバリという魚です。タイドプールにいます。

とはいってもあまり見かけない魚ですが、派手な色なので居ればすぐにわかります。

体が透き通っていて、骨と反対側のバンドを見ることができます。
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キヌバリには「日本海型」と「太平洋型」がいて、それぞれ背鰭の模様が違います。

今回採集したのは「日本海型」です。

混泳させているクマノミともケンカすることなくうまくやってるみたいですが、

このキヌバリ、見た目の割にはエサにがめついです。

人工餌を落とした瞬間、即餌付きました。

タイドプールの魚なので比較的強いですが、

高水温に弱いのと、白点病になりやすいので注意が必要です。

今回は魚はこの一匹しか追加していません。後は無脊椎です。
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まずはタカラガイから。「ハナビラダカラ」といいます。

藻食性で、コケ取りとしてアクアリウムショップで販売されていることもあります。

しかし、肝心のこいつはいつも水面付近にいるばかりで働きません。

でも、あと2・3匹は欲しい貝です。
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こいつはウミウシです。「クロシタナシウミウシ」といい、

黒地にオレンジの淵と花のような器官が特徴です。

珍しそうなので、長期飼育できないと分かっていながら持ち帰ってしまいました。
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ウミウシはちょうど今ぐらいの時期が産卵期で、こいつも水槽側面に卵を産み付けました。

ウミウシの卵はどれも派手な色をしています。

上はクロシタナシウミウシの卵。

下は後述するシロウミウシの卵です。
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こちらはシロウミウシです。タイドプールで普通に見かけることができます。

ウミウシの飼育は非常に難しいとされています。

なぜならエサの確保が難しいからです。

ウミウシはある特定の種類の海綿しか食べません。

海綿は海で採ってくるくらいしか入手の方法がありませんし

素人には海綿の分類・同定は難しいので、それが飼育のネックになっています。
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ちなみに、ウミウシの卵はヤクシマダカラに食べられました。

こいつも海綿しか食べないはずですが、水槽内では雑食性になるのでしょうか。

しぶとく2か月くらい生きています。

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最後はこれ。いちばん採集に苦労したケヤリムシです。

ケヤリムシはゴカイの仲間で、タイドプール等でよく見かけます。

触ろうとするとピュッと引っ込むあいつです。

筒の部分は本体ではなく、土と粘液で作った巣のようなものです。

つまり、採集するときはその「巣」ごと取らなければいけません。

それがなかなかうまくいかず、採るときに巣がつぶれてしまったり

巣だけすっぽ抜けて肝心の中身の本体部分が岩についたままだったり

岩にがっつりくっついていて取れなかったりと、

いろいろ苦戦しましたがようやく採れました。

しかし、水槽にいれて5日目にヤドカリに食われてました…残念。

ちなみに飼うときは、エサはブラインシュリンプを与えればいいそうです。

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最後にハナミノカサゴの尾腐れは、薬浴によりほぼ治りました。

左がbefore、右がafterです。

再生部分が若干変ですが、治ったので良しとしましょう。

30cm水槽増設

さて、予告した通り今回は30cm水槽の追加と、

ハナミノカサゴの薬浴を終了させて、本水槽に戻します。
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使用水槽はオールガラスのレグラスにしました。

メインタンクのレイアウトをすべてこの水槽に入れました。

新たに水を立ち上げるのは大変なので、飼育水はメインタンクのものを投入しています。

ちなみに右手前のタカラガイの貝殻はヤクシマダカラが死んだわけではありません。

元々友人の水槽にいたベニワモンヤドカリが入っていたものを譲り受けたものです。

設備は最低限のものしか使用していません。

ヒーターも使用していません。飼育している部屋の温度が暖かいためです。

この水槽で安定した飼育ができれば自称中級者になれるでしょうか(笑)
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托卵したスジエビも入っています。

ただし、産卵してもクマノミに食べられてしまうでしょう。

機会があれば、スジエビの繁殖をしてみたいと思います。
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クマノミはヒレと白点が心配ですが、

今のところ調子を落としている様子は見受けられません。

続いては、クマノミをサブ水槽に隔離したので、

ハナミノカサゴをメイン水槽に戻します。
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トリートメントタンクから、メイン水槽に戻すときは水合わせを行いますが、

メイン水槽には、タカラガイがいるのでグリーンFの薬液をできるだけ入れないために、

2段階に分けて水合わせを行いました。
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戻した時点で尾ぐされの進行は止まり、鰭の先端が再生しています。
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正面から見たハナミノカサゴ。なんかかわいく見えてくるのは私だけでしょうか。
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横からみたハナミノ。全長は18cmぐらいです。

60cm水槽にはちょっと窮屈な感じもします。

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餌付けには細い針金の先端にクリルを付けた、餌付け棒なるものを使いました。

針金がついているくらいでは気にしないようです。

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水槽の配置は写真の通りです。

テレビのあった場所に30cm水槽を置いています。

次回は水槽に生物が追加できれば、その様子をUPします。

ハナミノカサゴの尾腐れ病治療

今回は、魚を新たに追加したので更新しました。
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タイトル画像の正体、ハナミノカサゴです。

初回の飼育のリベンジとして、今回もミノカサゴに挑戦します。

しかし、今回も出てしまいましたよ。

尾ぐされが…

輸送時に尾鰭に亀裂が入ったのが原因です。

上が病気進行前、下は進行後の同アングルの写真です。

1cm以上やられました。さらに尾鰭が白濁しています。

半分以上やられると、再生できなくなる可能性があるので薬浴を行います。

今回は友人から借りた手前の衣装ケースを使って薬浴を行います。

酸素供給は濾材を入れていない上部濾過を使用します。

前回のようにメインタンクで薬浴するのは特殊な例なので、

通常はメインタンクでの薬浴は禁忌とされる行為です。

無脊椎を飼育している場合はなおさらです。

使用する薬は前回余ったグリーンFゴールド顆粒2gです。

海水ですので規定量の半分を投薬します。
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薬浴は今日で5日目です。

水替えは行うべきですが、一度も行っていません。

薬浴中は基本断食ですが、タンクのフタをあけるとエサのクリルを欲しそうにして

上をむいて飼い主を見つめてくるのでエサをあげちゃいました(笑)

そうすると糞をして、水質が悪化しやすいので、

エサをあげるなら少量にするか、水替えをこまめにするほうが良いと思います。

尾鰭の白濁も大分ましになってきたので、

今日メインタンクに戻して暫く様子を見ることにします。
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メインタンクには、食べ残し掃除係としてヤドカリが活躍中です。

元々ライブロック化したイモガイに入っていたのできれいなイモガイに宿替えさせました。


さて、現在メインタンクにいるカクレクマノミは小さいので

ハナミノカサゴとは混泳できません。

そこで、30cm水槽を新たに導入することにしました。

次回はその様子をお送りします。

殺菌灯・カクレクマノミ追加

前回初めて飼育したキリンミノは残念な結果となりました。

そんなわけで、水槽を立ち上げるときは基本に忠実にすべきだと痛感したので、

パイロットフィッシュを入れ、水づくりをしっかり行うことにしました。

では、パイロットフィッシュとして何の魚を入れるかが問題になってきます。

一般的には、タイドプールにいるような環境変化に強い魚や

スズメダイが良いとされています。

東上は奈良に住んでいるので、海が遠く採集しにいくのも面倒なので

ショップでスズメダイを購入することにしました。

しかし、スズメダイは気性が荒く縄張り意識が強いので、

後から魚を追加することを考え、

スズメダイ科のカクレクマノミに水づくりを任せることにしました。

カクレクマノミは性格が温和で臆病な魚と混泳させることもできます。

売られているカクレクマノミはほとんどがブリード個体で、

一匹600~1200円ぐらいで手に入ります。

さて、魚を入れるのですが、その前に水槽に設備投資をしました。
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殺菌灯とそれに水を送る外部ろ過を導入しました。

テトラのインバータ殺菌灯「UV-13w」です。

インバータ式なので、一部の人はキーンという不快で高い音が聞こえる場合があります。

東上は始め、キーンという音が耳から離れませんでしたが、

次第に慣れて今では聞こえません。

縦掛けタイプなので、水槽台に固定して設置します。横向きでは使えません。

外部ろ過は水槽のサイズと殺菌灯の性能に合わせ60cm用を使用しています。

上部ろ過と併用するのでろ過能力がグンとアップするはずです。
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収納があるので、水槽周りもスッキリです。

左のラックは物干し台として使っています。

いよいよ魚をいれます。

今回は水合わせもしっかり行います。
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1時間近くかけ、水温を合わせます。

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導入後1カ月後の写真。ヒーターの下がお気に入りみたいです。

この1か月の間、白点が出たり尾ぐされになりかけましたが、

おそらくですが、殺菌灯のおかげで自然治癒しました。

殺菌灯の効果はあるようです。ただ、バクテリア類も殺滅してしまうので

水槽が立ち上がりにくいというデメリットがあるかもしれません。

さらに…
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タカラガイをいれてみました。

「ヤクシマダカラ」という種類です。

ヤクシマダカラは房総半島以南の海に生息していて、容易に見つけることができます。

現に、このタカラガイは友人が海で採ってきたものです。

殻長は6cmあります。

エサは、水槽に生えてきた珪藻を食べさせています。

本来は海綿を食べています。
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外套膜という膜を殻の表面に張り、カルシウムを分泌して殻を成長させます。

もっぱら、最近ではタカラガイがそこらじゅうを歩き回るのでレイアウトが崩れまくりですがw

といった感じで飼育が安定したのでUPさせていただきました。

次回は採集に行くので、魚を追加するかもしれません。

山肌の表現とガーダー鉄橋

久しぶりに実家に帰ったので鉄道模型レイアウト製作シリーズを更新します。

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今回から大きな画像を使って紹介していきます。


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まずは余っているフォーリッジクラスターを使って、裸の山を緑化します。


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隙間は後でちぎったフォーリッジで埋めます。


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架線柱を仮置きしました。

立体感が増し、雰囲気が出てきます。

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地形に変化を持たせるため、崖を作りその上をガーダー橋を通すことにしました。

まずはスチロールカッターで地形を削ります。

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次に橋を仮置きし、地形の微調整を行います。

それと同時に擁壁と複線トンネルを製作します。

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次に余った擁壁で橋桁を作ります。

周りの地形を紙粘土で覆い固定します。

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両側に橋桁を設置し紙粘土が乾燥するのを待ちます。

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トンネルはいつも通りスチロール系接着剤で仮固定してから紙粘土で固めます。

通常はトンネル内に内壁を作りますが、メンテナンス性の関係で今回は省いています。

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擁壁はトンネル同様、隙間を紙粘土で埋める手法で製作します。

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橋桁を設置する関係で余ったガーダー橋のパーツは自作ホームの土台になります。

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地形の全体像が見えてきました。

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大柄な車体の特急電車で車両限界をチェックしたところ、問題はありませんでした。

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この段階では、キハ85が雪の電化区間を走っているような感じです。

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今回は表側にほとんど手を加えていません。

変わったのは木が増えたぐらいでしょうか。

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今回の帰省での製作はここまでです。

次回の更新は間が空きますが、9月の予定です。

閲覧ありがとうございました。

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