うみのおさかなのいろいろ@東上本出の日記

海水魚採集 海水魚飼育 飼育各論 小笠原 星景撮影 CB400SB Roadster CX-30

うみのおさかな以外の話題がメインになってしまったブログ主の○○やってみたシリーズ。水槽の更新再開しました。

ビーチコーミングで拾った貝殻の艶出し

自然界には美しいものがたくさんありますが、

その一つに貝殻が挙げられると思います。特に美しいものとして

タカラガイの仲間が知られています。
ヤクシマダカラ Cypraea arabica arabica

ハナビラダカラ Monetaria annulus

以前水槽のコケ取り貝として上記2種を飼育していました。

両方とも南紀の海で採集したものです。綺麗ですね。

今夏、南紀の海を訪れる機会があったので、貝殻拾いをしてみました。

「ビーチコーミング」とも呼ばれるみたいですね。

ここは、串本町にある橋杭岩。ビーチコーミングには適していませんが、

この近辺の海岸は、貝殻がたくさん落ちている場所がいくつかあります。

※ここで拾ったわけではありません。イメージです。

拾った貝殻たち。水につけているので発色は良いです。

ホシキヌタ、ホシダカラ、ハナマルユキ等のタカラガイを中心に

妻が気に入ったものも持ち帰りました。

拾った貝殻は、時間があれば水に浸して塩抜きをしましょう。

私は面倒なので、いきなり煮沸しました。沸騰しているお湯に貝殻を入れると

割れる可能性があるので、水に貝殻を入れて加熱しましょう。

10分ぐらい煮たらOKだと思います。

煮沸後、乾燥させるのですが、乾燥させるとご覧の通り。

痛んでしまって見た目の悪いタカラガイも多いです。

生きているときは、軟体動物の特徴である外套膜で殻を覆って

炭酸カルシウムの殻を常にコーティングしている状態なのですが、

貝が死んでからは、貝殻は波にもまれ劣化の一途をたどります。

たいてい、海岸に打ちあがって時間が経った頃には、

殻の中心部が削れてしまっているのです。このようなタカラガイは

標本にはしづらいですが、アクセサリーやインテリアとして利用可能です。

アクセサリーとしての利用価値を出すためには、この方法を使います。

答えは、ネイルのトップコートです。

本来は爪の艶出しに使いますが、貝殻にも使えます。

写真はあまり劣化していないハナマルユキですが、
かなり劣化して模様が消えかけているタカラガイにも有効です。

トップコートを塗っていない箇所と塗った箇所の違いが明らかです。

ビフォーアフターです。

タカラガイの場合は模様が入っている面を塗ったら、乾かして

裏のギザギザした部分を塗る必要があります。

ハナマルユキの場合はあえて削れて紫っぽくなっているものを拾うのも

ありです。艶を出すといい感じの紫が発色します。

個人的にはタカラガイのこちらの面も好きです。艶を出すと尚よし。

今回はアクセサリー等にはせず、インテリアとして貝殻の瓶詰にします。

ダイソーで売っているコルク栓の瓶にしてみました。
ハナマルユキダカラが多めなので、ちょっと茶色成分多めですが…

拾ったシーグラスと合わさっていい感じです。

身近な材料と貝殻で作れるのでお勧めです。

読者の皆様も是非挑戦してみてください。

チリメンモンスターを使った授業実践


市販のちりめんじゃこは通常、甲殻類アレルギーに配慮して

混獲されるエビ・カニ類はある程度除去されます。フグなどの混入を防ぐため

カタクチイワシ以外の魚も可能な限り除去されて販売されているもの

が多いです。東上は、幼少の頃釜揚げしらすの中に

イカや他魚が入っていないか夢中になって探していましたが、

なかなか見つからなかったわけです。

そんな、しらすの中に混じったアイツらを探すのが

お好きな方にお勧めしたいのが、「無選別のちりめんじゃこ」です。

私がこれを知るきっかけとなったのが、大学時代の学芸員実習で、

きしわだ自然資料館がイベントで使用した例が紹介され、

学芸員実習の授業でも実際に取り扱ったことがあるからです。

タツノオトシゴを見つけ喜んでいたら、いつの間にか無くなっていて

気づいたらdragon氏がとぼけた顔でこちらを見ていました。

タツノオトシゴは彼の腹の中に収まったようです。


さて、無選別ちりめんじゃこの入手方法ですが、年間を通して

安定的に供給を行っている和歌山のカネ上というしらす屋さんを

お勧めします。価格は1袋200gで847円(税込)です。

https://www.kanejo.com/tirimon/tirimon.html

教育機関でも活用例が多く、大口の注文でも電話で受け付けてくれます。

理科の授業の中で、チリメンモンスターの分類というテーマで

実践を行ってみました。今回は学年末のお楽しみ的な使い方ですので、

学習指導要領に対応した授業ではありませんが、もしも教科書の内容に

則って授業をするのであれば、中1の理科の脊椎動物と無脊椎動物の

違いで活用可能かと思われます。指導案は別のサイトをご覧ください。

チリメンモンスターの授業は、中学生でも十分楽しんで行えます。

生物を発見したり分類したりする楽しさを学ぶことができますし、

今は、一人一台貸与されたPCをつかって調べながら学べるので便利です。

さっそく、授業で生徒が分類(種類分け)した生物を見てみましょう。
タイ科の一種 Sparidae sp.

まずひときわ目立つ大きさの稚魚がこちらです。私は最初メバルか何かかと

思ったのですが、ある生徒が模様と形態からイシダイっぽいと言ったので

そちらのほうが分類上近かったというオチです。

特定はできませんが、クロダイやマダイの稚魚ではないかと予想します。

エソの一種 Synodontidae sp.

その見た目の紛らわしさから、釜揚げシラスの混在魚として圧倒的シェアを

誇るのがエソです。特徴は背側の5つないし6つの斑点です。

よく見ると、釜揚げシラスにめっちゃ入っています。

アジの一種 Caranginae sp.

ぜいごというかたい鱗が尾鰭にかけて存在するのがアジ亜科の特徴ですね。

写真にはアジ以外の魚も混在していると思います。稚魚というだけで難しい

ので、乾燥してしまっていると余計に同定が難しくなります。

タチウオ Trichiurus lepturus

かね上のチリメンモンスターの中に入っているカタクチイワシ以外の魚で

結構な割合を占めているのがタチウオです。細長く、大きい個体も多いので

目立ちやすく生徒も見つけやすいです。

タチウオは大きくてスルメみたいなので、生徒が口に入れないように

注意してくださいね。ちなみに味は上質です(試食済み)
※食品用グレードではないので食べないでください

カワハギ属の一種  Stephanolepis sp.

このサイズだと普通のカワハギなのか、それともアミメハギなのか区別が

つきませんが、カワハギ属の一種であることはわかります。

おそらく写真上の個体は普通のカワハギStephanolepis cirrhiferと思われます。

フグ科の一種 Tetraodontidae sp.

フグの特徴は鋭い歯をもつことです。稚魚でもわかりやすい歯がある

のがわかります。フグはこの1個体しか見つかりませんでした。

一般的には稚魚に毒はないはずですが、シラスに混ざるとクレームもの

になるので、シラス業界から恐れられている?存在でしょうか。

ホウボウ科の一種? Triglidae sp.

ホウボウである自信はありませんが頭部の骨格からそのように判断しました。

特徴的な胸鰭はわかりづらいですが、胸鰭の鰭条っぽいものが残っている

ので多分ホウボウでしょう。

ベラ? Labridae sp.

チリモン図鑑には、細長くて色のついた魚はベラかハゼといった

感じだったので、多分ベラということで…

スズメダイ? Pomacentridae sp.

体長が短く、赤みを帯びているのが特徴かと思います。写真は他種の魚も

混ざっています。小さいので見つかった数は少ないですが、個体数は多めです。

不明魚

形態的にカレイの一種にも見えるが、特定できず…

カサゴ属の一種 Sebastiscus sp.

たたまれていてわかりにくいですが背鰭の棘から判断しました。

底生魚であることは間違いなさそうです。

カタクチイワシ Engraulis japonicus

御本家のちりめんじゃこです。全体の半分程度を占めますが、

混獲物が多すぎて少なく感じるほどです。

ヨウジウオ属の一種 Syngnathus sp.

ヨウジウオはやたらと細長いので、タチウオとも見分けがつきます。

細長い口が特徴です。このヨウジウオの種類まではわかりませんが、

どれも縞模様が入っているので同じ種類ではないかと思います。

タツノオトシゴ属の一種 Hippocampus sp.

チリメンモンスター界のアイドル、タツノオトシゴです。独特のフォルムから

すぐに見つけることができます。何なら開封前の袋の外から見つけました。

確率的には1袋に1匹ぐらいはいます。

ウナギ目のレプトケファルス幼生 Leptocephalus

何のレプトケファルスかはわかりませんが、

タチウオとは違いもっと縮れている印象です。

生徒は最初は魚だと思わずゴミだと思っていましたが、

目がついているのを見て生き物だと納得していました。

ヒラメ? Paralichthys olivaceus

ヒラメではないものもいるかもしれませんが、薄っぺらいのに

背骨が透けて見えるのでヒラメかカレイのどちらかだと思います。

カニのゾエア幼生

角みたいな部分がすぐに折れてしまうので取扱注意です。

もう少し成長したメガロパ幼生より数が少なめでした。

カニのメガロパ幼生

ゾエアが成長した姿、だいぶ大人の姿に近づいています。ちゃんと脚が10本

あるのが特徴です。数えきれないほどいました。

カニダマシ(右)

左はカニの仲間です。カニダマシは名前の通り偽物のカニなので、ヤドカリ

のなかまです。したがって足の本数は8本であることが特徴です。

シャコのアリマ幼生

オキアミににていますが、大きな目が特徴でカマキリのような見た目です。

尻尾をみるとシャコっぽいなと感じます。

ソコシラエビ Leptochela gracilis 

エビの中でも目立ち、数が多いのがソコシラエビです。小型のエビで

食用としてあまり認知されていません。写真をみるとソコシラエビだけを

あつめたご飯にかけるふりかけのようです。

オキアミのなかま

ソコシラエビよりもサイズ感が小さく、赤く小さな甲殻類はサビキ釣りで使う

アミエビと同じ仲間だと思います。

釜揚げシラスの腹が赤いのは彼らを食べているからです。

ウオノエのなかま

釣った魚の口の中にいるアイツらです。

まさかちりめんじゃこのなかにいるとは!と詳しい生徒が驚いていました。

イカのなかま

もっとも探しやすいチリモンです。胴部が長い場合はイカと思われます。

タコのなかま

イカよりも数が少なく見つけにくいです。胴部がイカに比べると小さいです。

カメガイのなかま

今回初めて発見しました。浮遊性の貝類で、クリオネもその一種です。

今回使用したのは2.4kgの無選別ちりめんです。

120人の生徒で1時間探して得られた結果です。こうやって並べると

コレクション感が出て楽しくなります。生徒たちも満足していました。

今回は授業での実践でしたが、小さいお子さんから大人のマニアな方まで

楽しめますし、季節によって混獲されるチリモンは異なってきます。

カジキやイトヒキアジ、コバンザメなどのレア物探しも楽しみの一つです。

皆様もチリメンモンスター探しに挑戦してみてください。

2021再びの小笠原諸島へ②星景撮影編


小笠原諸島は、日本の中でも有数の空の暗さを誇ります。

東上は、星景撮影を始めてから大台ヶ原、四国カルストなど空が暗い場所を

何度か訪れてきましたが、今までで最も空の暗い場所だったように思います。

もちろん、大台ケ原やカルストもすごいのですが、

全方位満遍なく暗いというのは意味では、

太平洋上の島に軍配が上がると思います。

光害を地図にした、Light pollution mapというサイトがあります。

空の暗さを色で表現しているので視覚的に分かりやすいです。

画像は、父島の光害の様子ですが、港や集落のある大村地区を中心に

多少の光害があるようですが、大村地区からでも普通に天の川が見えます。

とはいえ、せっかく星を見るのであれば、光害のより少ない島の南部で

車でアクセス可能なコペペ海岸や小港海岸、洲崎がおすすめです。

洲崎海岸

象鼻崎という岬を眺めるロケーションの海岸です。都道240号線を

扇浦のT字路で小港方面に曲がらず、直進すると行き止まりにある場所です。

車で海岸のすぐ横までつけることができアクセスも良いです。

舗装路が終わり、未舗装路の広い場所に出ます。夜はほかの撮影者の

方がいるかもしれませんので、減光しながら気を付けて進入しましょう。

象鼻崎と夏の天の川、最初後述のコペペ海岸から撮影していたのですが、

台風による南からの湿った風が、中山峠を駆け上がる際に気温が下がり

露点に達してしまったために雲が大量に発生していました。

そのため、コペペ海岸の南天は、曇っていました。そこで少し東側の洲崎に

行ったところ、何とか雲が天の川にかからずに撮影することができました。

洲崎からも、象鼻崎で上昇気流が発生し陸地上空に雲が発生していました。

父島で南の空をクリアに見渡すためには、風が湿っていないことと

あまり風が吹いていないことが条件になりますね。(どこでもそうですが)

コペペ海岸

こちらも車でアクセスしやすい海岸です。

トイレもあるので好条件な撮影場所になります。

南風がある場合、中山峠にぶつかった風が上昇し雲が発生します。

そのため、ちょうど天の川を隠してしまいます。

南国っぽい屋根付きの休憩所が、趣あるシルエットを醸し出しますね。

やらかしました。ペルセウス座流星群の火球を狙っていたのですが、

ピント合わせ中に流れるという痛恨のミス。星撮りあるあるです。

番外編 おがさわら丸から星景写真

船上からの星撮りは難しいです。なぜなら船自体が揺れるからです。

そのため、シャッターを切る時間は1秒から2秒程度に抑え、

その分絞りを最大限に開放(F1.4)、そしてISOは禁断の12800です。

ISO12800でも破綻しない性能のボディと、高価な大口径単焦点レンズが必要な

ため、あまりお勧めしません。沼にハマっている方はどうぞ。

おがさわら丸に乗って撮影しているんだぞ、ということを

アピールしたいがゆえに、船体の一部を入れて撮影するのですが、

船体は照明に照らされているため、写真に写すと真っ白になってしまいます。

写真は加工することが前提になります。

2014年の写真を加工してみた

国立天文台VERAと秋の空。この時はEOS60Dにキットレンズだったので、

ノイズが酷いです。絶対に拡大して見ないでください(笑)


小笠原諸島は、環境省の呼びかけで実施されていた「全国星空継続観察」で

平成22年に小港海岸、23年にはコペペ海岸が「日本一の星空が見える場所」

という栄誉に輝いたという実績がある場所ですので、

綺麗な星空を観察したいという方にとって間違いはありません。

ただ、星撮りのためだけに訪れるのは勿体ないですので、

ダイビング、シュノーケリング、ドルフィンスイム、釣りなど海の遊び

と合わせて星撮りが趣味の方、ぜひお越しください。

2021再びの小笠原諸島へ①おがさわら丸編


2014年の小笠原諸島遠征から早7年が経ちました。

大学時代最後の遠征に小笠原を選んだのは、このチャンスを

逃したらもう二度と行けないかもしれないという思いからでした。

前回の小笠原滞在記の最後に今後行けるとしたら

老後にあと1回でしょうかと綴ったのですが、いい意味でその予測は

覆されることになりました。

今回の小笠原滞在に至るまでに、実にいろいろなことがありました。

コロナの影響で昨年3月末に訪れる予定だったのを

職場から圧力をかけられ、無期限の延期にせざるを得なくなり

2航海分の予定をキャンセルしたのは記憶に新しいです。

今回は、1航海のプランに短縮しましたが、コロナの感染状況の

悪化もあり、また行けなくなるのではという不安の日々を送りました。

また、任意(実質強制みたいなもの)でのPCR検査で陰性が

確認されないと乗船できないというハードルもありました。

竹芝を出港する前日、陰性の確認がとれ、

やっとの思いでたどり着くことのできた小笠原、噛みしめながら

滞在記を綴っていきたいと思います。


離島なので、コロナ禍においては感染対策を!

コロナ禍においては、小笠原諸島のような離島は、その医療体制の

弱さから、感染予防対策、特に水際対策が大変重要になります。

小笠原村では、現在独自に「村内コロナウイルス一掃期間」を設定し

不要不急の来島を自粛するよう呼び掛けています。

このようにコロナが落ち着くまでの数年間は、このような措置が

何度か取られることになるかと予想されますので、旅行の計画は

慎重に行ってください。今回は多客期の前半に来島したため、

旅行の日程に一掃期間が設定されることはありませんでしたが、

多客期の後半は、島内でのコロナ陽性者が増加傾向にありました。

多客期の小笠原旅行は、コロナのピークを避けたプランニングが

必要になるかもしれません。おそらく、8月23日竹芝発で旅行を

計画していた人たちは、キャンセルを余儀なくされたと思います。

それを象徴するように、8月27日竹芝発は乗客29名でした。


おがさわら丸は3代目にアップデート

さて、いよいよ乗船です。おが丸は、3代目になり船が大きく、

スピードアップして、所要時間は24時間になりました。

この航路専用の物資を運搬するための船でもあるため、乗客を乗せていても

無理できるよう(笑)、船のロールを防ぐフィンスタビライザーがついています。

前回は2014年の10月に訪れました。

その頃は2代目おがさわら丸が現役であったため、

東京-父島間を25時間30分かけて結んでいました。この25時間30分という数字

今回の行きの船でも思わぬ形でそうなってしまいました。

↑こいつのせいです。特に台風10号が悪さをしてくれました。

海上の台風の強風域をナメてはいけませんね。


島民いわく、船酔いには…アネロン

船室から窓の外を見ると10m近い波が迫ってくるのは圧巻、いや恐怖です。

フィンスタビライザーというのは、船のローリング。つまり横揺れを軽減

するものであって、ピッチング(縦揺れ)を抑制するものではありません。

ですから、軽減された横揺れと大きな縦揺れが複雑に絡んで船体動揺が

起きます。東上は大人になってから乗り物酔いが酷くなったので、

アネロンニスキャップをキメて乗船したのですが、激酔いしました。

高波によるピッチングは、その軸が船体中央付近にあるため、船室は

良いのですが、4デッキの前方にあるレストランでは動揺が激しく

気持ち悪すぎて朝食が喉を通りませんでしたね。廊下では、

気持ち悪くなったオッサンがオエェぇぇぇぇぇぇっとエチケット袋に

吐いている音が聞こえ、貰いGBしそうになりますね。
ええ、ゲームボーイです。


船室について

3代目おがさわら丸は船体が大型化したため、寝台の部屋が先代に比べ

増えました。今回行きの船では特2等寝台を選択しました。

基本的には2名が対面する寝台になっているのですが、部屋の一番奥の寝台は

写真のように1名でもプライベートが保たれる空間になっています。

多客期でなければ、1名で予約した場合はここが割り振られることになります。

これは2014年に乗船したときの写真ですが、乗船時に先着順に番号が振られ、

2等和室のスペースを指定されるといった感じでした。

現在も、番号が割り振られることに変わりはないのですが、

先着ではなく、あらかじめ番号が決まっているので、乗船を急ぐ必要は

ありません。以前は先着順に遅れて後ろのほうの番号だと

エンジンに近くてうるさいなんて話を聞きましたが、

現在はそうではないようです。ただ、一般的に船室の等級が高いほうが

上部のデッキになるため、エンジンから遠くなります。

特等は7デッキ確定、特1等は7か6デッキ、1等は6か5デッキ

特2等寝台は5デッキ確定、2等寝台は5か4デッキ、

2等和室は4か3デッキになります。現在は2等和室でも頭部に仕切りが

あるため、ある程度プライバシーは保たれますし、コロナ禍においては

乗船人数を定員の半分に制限しているため、2等和室は多客期のはずなのに

ガラガラでした。普通に入れたら密になってしまいますからね。


船内での過ごし方

①テレビを視聴する

特2等以上の船室を選ぶと、テレビを見ることができます。
しかしこのテレビ、殆ど役に立ちません。地上デジタルが見られるのは、

東京湾内だけ、つまり最初の3時間です。

BSは映りますが、番組内容はお察し…しかも夜間は見られません。

あとは船内放送の謎アニメと謎映画?いつから始まっているのかわからず

途中から見ても内容がつかめず結局見ません。いちばんマシなのは

ゆるキャラ「おがじろう船長」↑ のおが丸さんぽという動画と、

小笠原の名物などを紹介している動画がいちばん役に立つかなって感じです。


おが丸やはは丸の造船や進水式の様子の動画も流れてました。

東上的に印象に残った話は、高橋船長が「慣れるまでは操船が難しかった」

とインタビューに答えてたところですかね。

おが丸が2代目から3代目になって船体が大きく

なったので、旅客的にはサービス向上したのですが、船体が大きく重くなり

操舵の応答の悪さや、なかなか止まらないといった難しさが出てくるのは

よくわかります。レベチですが東上も小型船舶の免許を持っているので…

二見港の岸壁に船体の後部を擦ってしまった動画上がってましたね。


そんな、割とどうでもよさそうな話を覚えているくらい暇です。

動画で1時間ぐらいは潰せるのではないでしょうか。


②寝る

船酔いしやすい人は寝てしまうのが吉ですね。ただ、人間としての生活

リズムが狂ってしまうので、後でしんどくなる可能性がありますね。

リズムが狂ってしまうのが嫌な人は、22時の消灯時間に合わせて就寝

しましょう。船が大揺れしなければ普通に眠れます。

東上は、台風による揺れのため、行きの船の25時間半の内、

半分以上寝てたかもしれません。


③トビウオとカツオドリのバトルを観察する

行きの船では父島に近づく翌朝以降、帰りは日没まで楽しめます。

残念ながら行きの船では悪天候のため観察できませんでしたが、

↑2014年撮影 できれば400mm以上の望遠レンズがあれば、

おが丸に驚いたトビウオが水面を滑空していく様子を撮影して楽しむことも

できます。そして、船と並行して飛んでいるのが

カツオドリです。くちばしの根元の色で雌雄を判断してください。

写真は雌です。雄は根元が青っぽくなっています。

ちなみに東上は今回の遠征で使ったの機材はEF-Sのキットレンズを

EOS Kiss x7に装着しての撮影のため、お察しください…

カツオドリのほかにオナガミズナギドリなんかもいます。

鳥たちをピン写で撮っても良いのですが、超望遠レンズをお持ちの方は

ミズナギドリやカツオドリの狩りの様子を撮影してみてください。

水面付近に急降下する水鳥がいたら、チャンスです。

トビウオと鳥の両方にピントを合わせるのが至難の業なので、

上級機をお持ちの方は、連射で数百枚とってしまいますね。

キットレンズではこれが限界です。

もっと運がいいと、時期によってはザトウクジラのブロウやブリーチング

ハシナガイルカなどのジャンプが見られることもありま す。


④移り変わる景色を楽しむ

最も顕著なのは、海の色ですね。

東京、竹芝桟橋を出てすぐの海の色です。東京は雨が降ると下水処理が

追いつかないためオーバーフローさせて海に直接う〇こ水を流しています。

オリンピックのトライアスロン競技で問題になるレベルの大腸菌数です。

おが丸がスクリューで巻き上げたう〇こ水は、臭すぎます。

こちらが、父島近海の海の色です。湧き水レベルで綺麗ですね。

竹芝を出港するときには、小笠原海運の写真の方たちがタオルで

見送ってくれます。「いってらっしゃい」と書いてあります。

東京タワーやスカイツリー、フジテレビなどの東京らしい建物を見ましょう。

オリンピックの選手村と、警備にあたる海上保安庁。

羽田空港を発着する飛行機を撮影するのもありですね。

おが丸は竹芝を出港すると向きを変えてレインボーブリッジ下を通過します。

湾内は交通の要所でもあるので、他の大型船も並走していきます。(2014年)

東京湾アクアラインのPA海ほたる。(2014年)

第二海堡、明治時代に作られた洋上要塞。(2014)

空の色が刻一刻と変化する夕暮れ時も良いです。

行きの船では、高波のため7デッキの後部しか外に出られなかったので、

こんな様子でした。丁度雲がかかってしまい日没は見られませんでしたが、

多くの人が集まっていました。

船内放送では、見えてくる景勝や島々を紹介していますので、

耳を傾けてください。高確率でレストランからの放送でぶった切られます。


⑤船内売店、レストラン、ラウンジを利用する。


船内売店では、限定のおが丸人Tシャツや、

CHUMSとのコラボTシャツが売られています。東上はコラボT買いました。

1回目の洗濯でめっちゃ色落ち&色移りするので気を付けてください。

船内レストランは、2代目に比べ大きくなり、座席数も増えました。

1人の場合は、外を眺められるこの席がオススメ。

島塩で食べるステーキ

オススメは国産地鶏のガーリックチキン黒飯付きです。

島内ではニンニクがガッツリ効いたメニューが少ないので、

普段からニンニク好きでよく食べる方は禁断症状が出る前に補給しましょう。

軽食がいいという方は、7デッキ後部のラウンジで軽食を販売しています。

7デッキのラウンジ入り口には見覚えのある魚たちがいました。

「和紙の魚が泳ぐ店」の和紙っ魚(わしっこ)です。

小笠原に行くと欲しくなるので、貰いものも含めて現在家に6匹います。


⑥星を観察する


星の撮影は、船体が動揺しているため大変難しく、ISO感度を限界まで

上げて短い時間でシャッターをきらないとブレてしまいます。

そのため天の川を写してそれっぽい写真を撮るのは困難です。

太平洋上なので、星は綺麗なのですが、8デッキの中央のベンチから

空を眺めると、床を照らしている照明が邪魔をして意外と見づらいです。

ある客が、照明に巾着袋をかぶせていましたが、

「危ないよ」と怒られていました。個人的には暗くてよかったんですけどね。

船が結構明るいです。ちなみにデッキに出られるのは午後10時までです。

ペルセウス座流星群が近かったので、結構流れていました。

今年のペルセウス座流星群を見れた数少ない人々のうちの一人です。

本州はずーっと嫌がらせのように雨でしたからね。

流星群が近くなくても、散発的に出現する流星が結構見えるので、

照明のほうに手をかざしながら、全天を広く浅く見渡すとよいです。

これで1時間ぐらいは時間がつぶせます。

以上、おがさわら丸での過ごし方でした。


同じ航海で乗っていたYoutuberの方が、動画をUPしていますので、

そちらも紹介しておきます。

おがさわら丸、24時間の最高の旅が台風に直撃!


この時期のおがさわら丸は着発便といって父島折り返し運用なのですが、

台風で海が荒れすぎて、東上が父島に到着した後は折り返しせず、

翌朝8時の出航となりました。動画を見るとものすごいピッチングです。

台風10号の影響で18時間半遅れで出航する おがさわら丸



NCロードスターの幌を交換


ロードスターは新車時から9年が経過し、純正ビニール幌は限界を迎え

つつありました。特に、ここ2年は住環境が変わり、青空駐車になったため

幌の劣化がより進行したように思います。幌に裂けや穴あきが生じた部分に

関しては、ぺタックスという幌補修テープを貼って凌いでしましたが、

ビニールというのは、年々縮んでいくので、ついにドア部分が寸足らずに

なり、ワイヤーがむき出しになってしまいました。

↑幌補修に役立つぺタックス。黒い幌ともマッチング良好。

オープンカーの幌は消耗品でありますが、交換には高額な費用がかかります。

もしディーラーで幌交換を行うと20万近くはかかるのではないでしょうか。

そこで、できるだけ安く、幌を交換できないか調べたところ

群馬県にあるオープンカー幌専門店「トップレスフリークス」さんを

見つけました。このショップは、米国のROBBINS社の正規日本代理店で、

中間に業者を挟まないため、最も安価でROBBINS幌を

提供しているショップです。ROBBINS社は自社生産による

オープンカー用幌関連製品を世界の自動車メーカー及び

アフターマーケットへ供給するメーカーで、品質に定評があります。

今回はトップレスフリークスさんに、幌の注文と交換をオーダーしました。

※2021年7月4日~新規注文を停止しております。
 再開時期は未定です詳しくはHPをご覧ください。

今回は取り付けコースを選択したため、群馬まで出向いての交換となります。

幌の交換は、提携する「松本シート」さんに直接向かい、車を預けます。

必要であれば、1日1500円で代車を借りることができます。

FIAT500 twin airのデュアロジック車です。0.9L 2気筒ターボで、

2気筒サウンドは上まで回すとバイクみたいでグッとくるいい音です。
途中ワインディングや高速道路を走りましたが、軽快に走ります。

諸事情で、いったん静岡に帰る際、中央道の談合坂を通ったのですが、

120km/hをキープするのは苦ではありませんでしたね。

ただ、デュアロジックは少々癖があるので、好みが分かれるかもしれません。

仕組み上は、クラッチペダルのないMT車みたいなものですからね。
(シングルクラッチで変速に必要なクラッチ操作を機械がやってくれる機構)

変速ショックが大きかったり、あとは壊れやすいなんていう評判も聞きます。

せっかく群馬まで来たので、有名どころを観光してきました。

栃木の日光東照宮です。健康に過ごせるようお参りしてきました。






トップレスフリークスさんは群馬の富岡にあるので、富岡といえば、

世界遺産の富岡製糸場ですね。

観光を楽しんだところで、取り付け店舗に戻ります。幌交換は2日かかります。

朝9時に預けると、翌日昼の12時に完成して引き渡しとなる感じです。

見事な仕上がりです。施工してくださった松本シートの柳沢さんは、

幌交換を何度も行っているので、幌交換のスペシャリストです。

ドルフィングレーに合わせる幌のカラーは、「レッドベリー」にしました。

茶色系も良かったのですが、国内に前例のない組み合わせにしたかったので、

この色にしました。ドルフィングレーのロードスター自体少ないので、

かなり目立つ仕様だと思います。

レッドベリーは落ち着いた赤色でいいですね。NDロードスターの赤幌

はこれよりもワントーン暗い赤で、ROBBINSのラインナップでいうと

ダークチェリーという色に該当します。

この仕様で来年の軽井沢ミーティングにエントリーしてみようかな。

だいぶ他のロードスターと差別化できたと思うし…

幌交換の費用は13万でお釣りが返ってくるぐらいです。

黒幌も落ち着いていてよいですが、イメージチェンジで色を変えてみるのも

オススメします。あと、ビニールよりクロスのほうが質感がいいです。

トップレスフリークスさん、ありがとうございました。

SNS×うみのおさかな

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東上の個人的なネタです
近況はこちらを見てください。

Contents



忙しくても維持できる海水魚水槽をコンセプトに、更新を再開しました。初期の頃の水槽の様子と現在の様子ががらりと変わっており、その変化と、東上の成長が分かるコンテンツとなっております。



沖縄・高知・和歌山・伊豆等をメインフィールドに、熱帯海水魚の素潜り採集をするコンテンツです。鼓膜穿孔が慢性化しており、更新できるかは未定です。



鉄道模型のいわゆる「ジオラマ」を1畳サイズのレイアウトに実現することを目標に、トンネルや草の生やし方など初心者の初心者による初心者のためのレイアウト製作の様子をお伝えします。現在更新を停止しています。



東上が飼育したことのある海水魚について、東上的飼育の方法について紹介するコンテンツです。特にカミソリウオやタツノオトシゴ、ヨウジウオのような特殊な魚を中心に展開しております。日本産の魚種に関しては、採集についても取り上げています。



2014年10月、小笠原諸島父島へ行って参りました。シュノーケリングに海水魚採集、魚突きと、海の遊びを満喫した滞在でした。ユウゼンやレモンピールエンゼル等、日本では小笠原でしか見られない魚種と出会うことができました。小笠原諸島で海水魚採集をする際の解説や注意点はこのリンクをご覧ください。



CB400SBRevoに乗ってツーリング先での出来事や、近畿・中部周辺のツーリングに最適そうな道をレポートしていきます。高知県でのキャンプツーリング×海水魚採集にも挑戦してみました。



ロードスター(NC)の記事です。バイク以外の足が増えたので、夜間の寒い星空撮影も行く機会が増えそうです。ロードスターの紹介やツーリングの記事はここからどうぞ。



星と、風景を一緒に撮るという写真です。なかなか条件が揃わず、撮影は失敗の方が多いですが、条件が揃った時の美しい風景を追い求めて、新月の夜に活動しています。

Profile

HN:
東上本出(あずまがみもといで)
性別:
男性
趣味:
海水魚飼育・採集 鉄道模型 バイク
自己紹介:
500000アクセス達成。1年で100000ペースで伸びています。いつもありがとうございます。


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1.023world

海洋の仕組み・細菌や微生物から学ぶマリンアクアリウムと、関連する自作器具の制作方法の公開、ヤドカリ検定・ヤドカリ図鑑のヤドカリパーク、その他関連リンクも満載。

近畿大学水族環境学研究室

東上の母校である近畿大学農学部の研究室です。海水養殖における白点病の原因であるC.irritansについて研究をしています。白点病に関する記事の参考文献とさせていただきました。

Chatan`s Blog

韓国で海水魚採集をされているChatanさんのブログです。日本で採集される魚種の紹介の記事で、当サイトの写真を採用していただきました。外国にも海水魚採集の文化があるとは驚きです。

【金魚の飼い方】初心者向け飼育方法と金魚の種類をご紹介

金魚の飼育方法と、種類について解説をしているサイトです。淡水魚飼育は金魚に始まりますが、金魚に終わるとも言います。淡水魚飼育の基礎を学んでみては。



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