自然界には美しいものがたくさんありますが、
その一つに貝殻が挙げられると思います。特に美しいものとして
タカラガイの仲間が知られています。
ヤクシマダカラ
Cypraea arabica arabica
ハナビラダカラ
Monetaria annulus
以前水槽のコケ取り貝として上記2種を飼育していました。
両方とも南紀の海で採集したものです。綺麗ですね。
今夏、南紀の海を訪れる機会があったので、貝殻拾いをしてみました。
「ビーチコーミング」とも呼ばれるみたいですね。
ここは、串本町にある橋杭岩。ビーチコーミングには適していませんが、
この近辺の海岸は、貝殻がたくさん落ちている場所がいくつかあります。
※ここで拾ったわけではありません。イメージです。
拾った貝殻たち。水につけているので発色は良いです。
ホシキヌタ、ホシダカラ、ハナマルユキ等のタカラガイを中心に
妻が気に入ったものも持ち帰りました。
拾った貝殻は、時間があれば水に浸して塩抜きをしましょう。
私は面倒なので、いきなり煮沸しました。沸騰しているお湯に貝殻を入れると
割れる可能性があるので、水に貝殻を入れて加熱しましょう。
10分ぐらい煮たらOKだと思います。
煮沸後、乾燥させるのですが、乾燥させるとご覧の通り。
痛んでしまって見た目の悪いタカラガイも多いです。
生きているときは、軟体動物の特徴である外套膜で殻を覆って
炭酸カルシウムの殻を常にコーティングしている状態なのですが、
貝が死んでからは、貝殻は波にもまれ劣化の一途をたどります。
たいてい、海岸に打ちあがって時間が経った頃には、
殻の中心部が削れてしまっているのです。このようなタカラガイは
標本にはしづらいですが、アクセサリーやインテリアとして利用可能です。
アクセサリーとしての利用価値を出すためには、この方法を使います。
答えは、ネイルのトップコートです。
本来は爪の艶出しに使いますが、貝殻にも使えます。
写真はあまり劣化していないハナマルユキですが、
かなり劣化して模様が消えかけているタカラガイにも有効です。
トップコートを塗っていない箇所と塗った箇所の違いが明らかです。
ビフォーアフターです。
タカラガイの場合は模様が入っている面を塗ったら、乾かして
裏のギザギザした部分を塗る必要があります。
ハナマルユキの場合はあえて削れて紫っぽくなっているものを拾うのも
ありです。艶を出すといい感じの紫が発色します。
個人的にはタカラガイのこちらの面も好きです。艶を出すと尚よし。
今回はアクセサリー等にはせず、インテリアとして貝殻の瓶詰にします。
ダイソーで売っているコルク栓の瓶にしてみました。
ハナマルユキダカラが多めなので、ちょっと茶色成分多めですが…
拾ったシーグラスと合わさっていい感じです。
身近な材料と貝殻で作れるのでお勧めです。
読者の皆様も是非挑戦してみてください。
http://laytrack.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E5%B8%B8/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A7%E6%8B%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%B2%9D%E6%AE%BB%E3%81%AE%E8%89%B6%E5%87%BA%E3%81%97ビーチコーミングで拾った貝殻の艶出し